「life story: 自伝、伝記」カテゴリーアーカイブ

辻発彦 埼玉西武ライオンズ前監督が振り返ったプロとして貫いたこと:『つじのじつ話 自分らしく、あるがままの監督論』読了

埼玉西武ライオンズ辻発彦前監督の『つじのじつ話  自分らしく、あるがままの監督論』を読了。

「出るかな」と狙っていた店舗イベント後のサイン本販売情報に

出典:三省堂書店有楽町店 X(画像は Post にリンク)

即反応し、入手していた著書。

本書は、

” 本のタイトルも説明しましょう。『つじのじつ話』は、漢字を使えば『辻の実話』です。「僕の本当の姿、思いを書いています」という意味を込めてですが、同時に、上から読んでも下から読んでも『つじのじつ』という遊びも入れています。

奇をてらった内容ではありません。僕が現役選手、コーチ、監督、評論家、そして一人の男として、感じたこと、考えていたことをそのまま書いています。”(初めに)

との前提になっていますが、サブタイトルに「あるがままの監督論」とある通り、

 第1章 つじのスタイル

 第2章 つじのコーチング

 第3章 つじのライオンズ監督時代

 第4章 つじの鎧

 第5章 つじの監督前

 最終章 つじのこれから

と章立てされいて、全85話あるうち18話は監督在任中のお話しで力点置かれているように。

低迷期からリーグ連覇へ

埼玉西武ライオンズというと、個人的にシーズンオフFAの供給源といった印象ありますが、

続きを読む 辻発彦 埼玉西武ライオンズ前監督が振り返ったプロとして貫いたこと:『つじのじつ話 自分らしく、あるがままの監督論』読了

川淵三郎さんが振り返ったJリーグ、そして日本のスポーツ界に賭けた思い:『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』読了

先週末に、読み始め記をアップロードした

<< 2023年8月27日投稿:画像は記事にリンク >> 川淵三郎さんが振り返ったJリーグ、そして日本のスポーツ界に賭けた思い:『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』読み始め

日本トップリーグ連携機構会長 川淵三郎さんの『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』を読了。

その(読み始め)後、読み進めた

 第3章 日本でもっとも注目される集団・日本代表を作る

 第4章 「キャプテン」として臨んだ協会改革

 第5章 2つ目のプロリーグを誕生させ、2度目のチェアマンに

 第6章 見えないキャプテンマークと生きる

 エピローグ  スポーツを愛する一人として

 芝のグラウンドがスポーツの未来を拓く

 日本スポーツ界と川淵三郎の歩み

には、

” Jリーグはゼロから立ち上げたので、長い時間かけて準備をしていました。新しい考え方を皆さんに早く、深く理解してもらおうと、入念な準備を元に、理論武装で臨もうと考えました。読売新聞の渡辺恒雄主筆をはじめ、 Jリーグに向けられた様々な疑問、反発、不満に、ただ反論するのではなく、むしろPRの絶好機として自分たちの理念を徹底的に説明する。そういう戦略を取りました。

しかしバスケは、2005年のbjリーグ設立以降、10年近く混乱したまま解決の糸口され探れない。女子代表をリオ五輪予選に出場させるためにはどうしても15年6月までに制裁を解除しなければならず、残る時間は4ヵ月しかなった。”(p206)

と混迷を深め絶望的状況に陥っていた国内バスケットボール界にFIBA(国際バスケットボール連盟 当時)パトリック・バウマン事務総長から直に依頼を受け、

” この仕事をできるのは自分しかいない “(p205)

と立ち上がり、

続きを読む 川淵三郎さんが振り返ったJリーグ、そして日本のスポーツ界に賭けた思い:『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』読了

川淵三郎さんが振り返ったJリーグ、そして日本のスポーツ界に賭けた思い:『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』読み始め

日本トップリーグ連携機構会長 川淵三郎さんの『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』を読み始めて

「キャプテン」とは?

 はじめに

 特別対談 川淵三郎 x 栗山英樹[2023WBC日本代表監督]W杯とWBCが見せたシン・スポーツの力

 第1章 日本初のプロサッカーリーグの夜明け

 第2章 スポーツ界、日本社会を変えたJリーグの革命

 第3章 日本でもっとも注目される集団・日本代表を作る

 第4章 「キャプテン」として臨んだ協会改革

 第5章 2つ目のプロリーグを誕生させ、2度目のチェアマンに

 第6章 見えないキャプテンマークと生きる

 エピローグ  スポーツを愛する一人として

 芝のグラウンドがスポーツの未来を拓く

 日本スポーツ界と川淵三郎の歩み

と章立てされているうち、「第2章 スポーツ界、日本社会を変えたJリーグの革命」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

川淵三郎さんと思いを支え応えた人たち

全339ページ(別途「年表 日本スポーツ界と川淵三郎の歩み」)中113ページまでになりますが、印象に残ったところでは、

” 川淵  もっとも大きい成果は、スポーツを企業だけではなく、地域の財産にできる仕組みが日本中に定着したことでしょうか。”(p35)

と対談相手の栗山英樹前監督から

” Jリーグの30年を振り返って如何ですか?”(p035)

との問いに回答され、本書及び川淵三郎さんの業績の肝となる(=日本スポーツ界を変えた)であろうやり取り(の断片)に、

続きを読む 川淵三郎さんが振り返ったJリーグ、そして日本のスポーツ界に賭けた思い:『キャプテン! 日本のスポーツ界を変えた男の全仕事』読み始め

ナイツ塙宣之さんが深掘りしたお笑い、M-1グランプリにうならされた:『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』読了

ナイツ塙宣之さんの『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』を読了。

出版当時(2019年8月)、ウェブ記事で話題になっていたのは承知していて、長らく興味を持っていたタイトル。

連日の高田馬場往訪で入手の塙宣之さんサイン本

(2023年)6月に参加したイベント時、塙信之さんが店舗用にサインされたものを翌日に買い求めていた経緯。

本書は、

” M-1は僕にとってトラウマ以外の何物でもありません。M-1決勝で計四本、ネタを披露したのですが、一度も「ウケた」という感触がなかったからです。

どうしたらウケるかだけを考え続けてきた僕にとって、これは全否定に等しい結果でした。予選ではどっかんどっかんウケていたのですが・・・。”(p19)

というM-1グランプリに傷を残した塙宣之さんの人生

続きを読む ナイツ塙宣之さんが深掘りしたお笑い、M-1グランプリにうならされた:『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』読了

三笘薫少年をプロサッカー選手に導いたブレない考え方:『VISION 夢を叶える逆算思考』読了

サッカー日本代表でファンの期待を背負い、本場英国プレミアリーグ Brighton & Hove Albion: ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC所属の三笘薫選手の『VISION 夢を叶える逆算思考』を読了。

本書は、

” 本書では、僕のサッカー選手としての歩みを振り返りつつ、普通のサッカー少年だった僕が、その時々で自分の目標や理想像に向かって自身をアップデートしていった考え方や練習法、フィジカル、メンタル、食事、教育法、言葉、海外挑戦などすべてについて書いている。 “(p6)

という前提に沿って上梓された著書。

 第1章 サッカーとの出会い 〜三笘薫を作った少年時代の「ドリブル基礎練習法」「三笘家の教育」「食事」〜

 第2章 川崎フロンターレ「ジュニア」・「ユース」 〜プロを目指すための「利き足練習法」「目標シート」「1試合に集中するメンタル」〜

 第3章 筑波大学 〜「プロに行かずに実現した肉体改造法」「三笘ドリブルという武器と型」「世界に最速でいくための伸ばし方」〜

 第4章 Jリーグ 川崎フロンターレ 〜「得点力を伸ばした頭を使うコンビネーションの考え」「もう一つの武器・アウトサイドパス」「強者のメンタリティ」〜

 第5章 日本代表 〜「ワールドカップ激闘の裏」と「個のボールを握るサッカー」、三笘の1ミリを生んだ「ゲームを読む力」、多くの人に伝えたい「あきらめない力」〜 

 第6章 ベルギーリーグ ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ 〜 “世界基準”のサッカーに勝つ「エゴの活かし方」「上昇志向メンタル」「背負うドリブル技術」〜

 第7章 プレミアリーグ ブライトン 〜「ゴールの軸と新しい型」「ドリブル」「自由自在のプレー比率」〜

 第8章 僕を作るメソッド 〜「逆算思考法」「フィジカル・トレーニング法」「食事メニュー」「メンタル」「睡眠」「走り」〜

という章立てで構成。目次の入力だけでも相応の文字数 ^〜^;A

本を手にした時に感じた厚み(=約310ページ)に、開けば19行x46文字(最大)というボリュームで

続きを読む 三笘薫少年をプロサッカー選手に導いたブレない考え方:『VISION 夢を叶える逆算思考』読了

ココリコ遠藤章造さんをストレスフリーに導いたアホの破壊力:『吾輩はアホである』読了

ココリコ遠藤章造さんの『吾輩はアホである』を読了。

(2023年)6月、ナイツ塙宣之さんミニトーク&サイン会で訪れた芳林堂書店高田馬場店

買い逃したと思っていたサイン本をタイミング良く訪れ確保

サイン本が販売されているのを見つけ購入していた経緯。

出逢い x アホ に導かれた現在地

本書は、

” 僕は、芸人として決して「一流」とはいえません。それなのに、今でもこうして芸能界の端で、歩みを止めることなく、牛歩ながらゆっくり進んでこられているのは、奇跡以外の何物でもありません。

では、なぜこの奇跡が起き続けているのか。それは、出会ってきた人たちに恵まれていたから。縁とタイミングが奇跡的に重なり合い、出会ったみなさんに「おんぶに抱っこ」の状態でここまでやってきたわけです。

・・中略・・

かといって、誰もが気軽に「おんぶに抱っこ」してもらえるわけでもありません。

そんな中で、僕がたくさんの方々にお世話になり、生き馬の目を抜く芸能界で生き抜いてこられたのは、ひとことで言うと「アホ」だからです。”(p6-8)

と冒頭の「はじめに」での振り返りから始まる半生記。

続きを読む ココリコ遠藤章造さんをストレスフリーに導いたアホの破壊力:『吾輩はアホである』読了

古舘伊知郎さんの喋りにまたも圧倒されてきた!:『喋り屋いちろう』出版記念イベント 参加記

先月(2023年7月)末、秋葉原の書泉ブックタワーで開催された古舘伊知郎さんの『喋り屋いちろう』出版記念イベントに参加。

(2023年)1月の堀江ガンツさんx鈴木みのるさんイベント以来で書泉ブックタワー9Fイベントスペースへ

定刻を迎え、呼び出しに応じ登場された古舘伊知郎さんは「俺に(トーク時間)45分とはどういうことだ!最低1時間半だ。トーキングブルースは2時間だ」とギア全開 ^0^;

古舘伊知郎さんの早回しライフストーリー

話題は世間を騒がすBIG MOTOR問題などから若かりし頃に古舘伊知郎さんが首都高やアルバイト先の赤坂東急での絶体絶命、九死に一生を得たお話しや

続きを読む 古舘伊知郎さんの喋りにまたも圧倒されてきた!:『喋り屋いちろう』出版記念イベント 参加記

松坂大輔さんが振り返った「怪物」と呼ばれ、期待を背負い格闘した日々:『怪物と呼ばれて』読了

先週末、中間記↓をアップロードしていた松坂大輔さんの

<< 2023年6月24日投稿:画像は記事にリンク >> 松坂大輔さんが振り返った「怪物」と呼ばれ、期待を背負い格闘した日々:『怪物と呼ばれて』中間記

半生記、『怪物と呼ばれて』を読了。

ケガとの対峙、そしてこれから

読み進めた後半

目次:本書後半

第10章 前夜ー2005年第18章 感謝ー2022年〜未来 には

” 本来は選手会長としての挨拶だけで、個人的なことを言うつもりはなかった。自分の口からメジャーに行くことを前提に話をすることはご法度であることは、何度も言い聞かせたつもりだったが、西武ライオンズの仲間や、何よりファンの方々を前に、報告したいという思いが勝ってしまった。”(p182)

という小学校の卒業式時に言葉にしていたとの「100億円プレーヤー」を有言実行する形で活躍の場をMLBに移したところから

続きを読む 松坂大輔さんが振り返った「怪物」と呼ばれ、期待を背負い格闘した日々:『怪物と呼ばれて』読了