脳科学者 中野信子さんの『ペルソナ 脳に潜む闇』を読了。
先月(2022年6月)↓
<< 2022年6月8日投稿:画像は記事にリンク >> 田口美和さん、神野真吾さん、中野信子さんが紐解いたアートの醍醐味:『子どもの未来をひらくアート鑑賞〜アート教育が大切な理由 アートカード「PLAY!たぐコレ」刊行記念』参加記
中野信子さん登壇イベント前「あわよくばサイン頂けたらいいなぁ」との思いから購入していた著書。
刺激的でもある本書帯
遡られていく自伝
帯に「脳科学者 初の自伝」とあり、今まであればご専門の脳に関する学びを分かりやすくといった購入目的でしたが、
いつ以来だろう・・と遡ってみれば、実に5年ぶりの中野信子さん本でした << 2017年5月29日投稿:画像は記事にリンク >> 中野信子さんに学ぶ、簡単なコツやテクニックで習得できる脳のメカニズムにかなった生き方:『世界で活躍する脳科学者が教える!世界で通用する人がいつもやっていること』読了 ②
本書は脳ではなく中野信子さんご自身に焦点があてられた内容で、冒頭の「はじめに わたしは存在しない」から
” モザイクのように出来上がっている中野信子の姿を、何がしたいのかよくわからない、といってお叱りいただくこともある。が、そういうその人こそ、何がしたいのかよくわからない。”(p3)
に、
” わたしのペルソナ(他者に対峙する時に現れる自己の外的側面)は、わたしがそう演じている役である、といった言い過ぎだと感じられるだろうか? あなたが、わたしだと思っているものは、わたしではない。一時的に、そういう側面を見て取ってもらっているだけのことである。”(p9)
と(読者を)突き放し気味の文が続き、TV等で何となしに抱いていた物腰の柔らかさといった先入観を覆されるかの展開。
構成も
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前回↓
2022年6月18日投稿:画像は記事にリンク:GREG RENOFFが辿ったロック界の黄金期を築いたプロデューサーの軌跡:『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』読了 1/2
に続いて『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』の読了記(後編)。
大成功連鎖の反動
VAN HALENを不動の地位に押し上げた “1984 “に
” アルバムの売り上げは1000万枚を超えはしたが、私はこのアルバムは好きではない。<ホット・フォー・ティーチャー>と<パナマ>は素晴らしいが、未だに<ジャンプ>には惹きつけられない。
正確に言うと、曲自身と、レコーディング時の経験を切り離すことが出来なくて、あのアルバムに対してなかなか客観的になれないのだ。”(p439-440)
と表向きにはロック史に燦然とするアルバムながら制作時に生じていた容易ならざる亀裂に、
その後リリースしたDavid Lee Rothの” Crazy From The Heat “が
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先日、中間記↓を
<< 2022年6月11日投稿:画像は記事にリンク >> GREG RENOFFが辿ったロック界の黄金期を築いたプロデューサーの軌跡:『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』読み始め
アップロードしていた『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』をその後、
第10章 ホワット・ア・フール・ビリーヴス
第11章 ロックン・ロール・ベイビー
第12章 ジャンプ
第13章 分裂
第14章 5150への復帰
第15章 駆り立てるもの
第16章 兄弟
と読み進めて読了。当初は、一気に読了記と考えていたものの書き留めきれないので、2回に分けるうちの前編。
絶頂と崩壊への階段
章のタイトルの如く、第11章 ロックン・ロール・ベイビー に、第12章 ジャンプ 等、VAN HALENに関する記述が濃密となり、
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先週末、読み始め記 ↓
<< 2022年6月11日投稿:画像は記事にリンク >> GREG RENOFFが辿ったロック界の黄金期を築いたプロデューサーの軌跡:『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』読み始め
をアップロードした『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』を、その後、
第6章 リッスン・トゥ・ザ・ミュージック
第7章 ドゥービー・ストリート
第8章 叶わぬ賭け
第9章 溢れる愛
の4章を読み進め、ページ数でも全574ページ中337ページと半分を超えたので、ここでまたおさらい。
出逢いの衝撃、弱みから唯一無二への転機
本書購入の目当ては何といってもプロデューサーの立場から捉えたVAN HALENについて知りたくてのことですが、
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Greg Renoff:グレッグ・レノフが、ロック界のプロデューサーとして名を馳せたTed Templemanの生涯に迫った『プラチナ・ディスクはいかにして生まれたのか テッド・テンプルマンの音楽人生』を読み始めてから
第1章 太平洋
第2章 ジャズ・ファン
第3章 フィーリン・グルーヴィ
第4章 ガラスの向こう側
第5章 ワイルド・ナイト
第6章 リッスン・トゥ・ザ・ミュージック
第7章 ドゥービー・ストリート
第8章 叶わぬ賭け
第9章 溢れる愛
第10章 ホワット・ア・フール・ビリーヴス
第11章 ロックン・ロール・ベイビー
第12章 ジャンプ
第13章 分裂
第14章 5150への復帰
第15章 駆り立てるもの
第16章 兄弟
と章立て(別途、謝辞、あとがき等)されているうちの 第5章 ワイルド・ナイト まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
VAN HALENをプロデューサーの立場から
グレッグ・レノフといえば、何と言っても『ヴァン・ヘイレン・ライジング 伝説への導火線』↓の著者であるというインパクトで
David Lee RothとEddie Van Halenの関係性にも迫った名著 << 2021年7月24日投稿:画像は記事にリンク >> Greg Renoffが辿った VAN HALEN伝説が築かれるまでの軌跡:『ヴァン・ヘイレン・ライジング 伝説への導火線』読了
本書を発売直後の(2022年)1月に立ち読みした際、VAN HALENにしっかり分量割かれている感触から読もうと思っていた次第。
立ち読みから4ヶ月ほど空白が生じたのには、600ページに迫る本の厚みに腰が引けた影響。
波乱、激動の青年期
読み始めると伝記ではありがちが興味を抱きづらい幼少期の頃の思い出から細かく綴られており、その部分でなかなかエンジンかかりませんでしたが、
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スケートボード男子ストリート、東京2020オリンピックで金メダルに輝いた堀米雄斗選手の自伝フォトエッセイ『いままでとこれから』を読了。
サイン本販売情報がアップロードされた際、タイミング良くTwitterアクセスして
出典:KADOKAWA宣伝局公式 Twitter(画像はTweetにリンク)
入手叶っていた経緯。
スケートボードを始めるまで・・ そしてオリンピック
本書は
” お母さんと結婚するときにスケボーは辞めると約束していたから、子守という名目で「ちょっと散歩に連れてくわ」と理由をつけ、お父さんが滑りたいがために連れていかれていたらしい。”(p017)
というスケートボードとのユニークな接点うかがわれる幼少期の一コマに、
続きを読む 堀米雄斗選手が綴ったスケボーとの出逢いから東京2020オリンピックで金メダルを手中にするまで:『いままでとこれから』読了 →
くりぃむしちゅー上田晋也さんが自身の40代のことを綴った前著↓
<< 2021年3月20日投稿:画像は記事にリンク >> くりぃむしちゅー 上田晋也さんが振り返った非成長の?!40代:『経験 この10年くらいのこと』読了
『経験 この10年くらいのこと』に続いて、
” そんなこんなで30代の頃の話。”(前書)
ということで上梓された『激変 めまぐるしく動いた30代のこと』を読了。
ジェットコースター的日常
「あれ、この前の そんな面白かったっけかな?」と(読んだのが)4ヶ月前のことで記憶があやふやになっていたところ
入荷情報後、早々に反応して確保した一冊 出典:紀伊國屋書店 新宿本店 Twitter *一部加工
サイン本きっかけで入手していた本書は、
中国を仕事で訪れた際、懇意にしている飲み屋のお姉さんが北京入りしていることを知り、流れから女史の訪問を受け
” 何かお土産でも買っておいでよ。それにかかったお金、あとで渡すからさ」”(p44)
と仕事の関係で軽く時間潰しを促したところ
続きを読む くりぃむしちゅー上田晋也さんが振り返った「あっ」という間に過ぎ去った密度濃過ぎの30代:『激変 めまぐるしく動いた30代のこと』読了 →
おぼん・こぼん師匠の『東京漫才』を読了。
サイン本販売情報を見つけた後、
絵心あるサインが決め手となり購入。
イラスト的なサインが決め手となり、食指が動いていた経緯。
半世紀超に及ぶ足跡。そして訪れた転機
帯に
> 奇跡の “仲直り”を果たした超絶 “不仲” コンビの自伝的お笑い回顧録
とあり、
続きを読む おぼん・こぼん 師匠が振り返った60年に迫る芸歴、不仲、そしてその先:『東京漫才』読了 →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる