ジャズ界が誇るベーシスト Ron Carter:ロン・カーターにフォーカスされた『「最高の音」を探して ロン・カーターのジャズと人生』を読み始めて
プレリュード
パートI アーリー・イヤーズ
パートII マイルス・イヤーズ
パートIII リーダーとして
パートIV フリーランス・イヤーズ
パートV コンテンポラリー・ロン
パートVI ベースという楽器の技巧と科学
パートVII 付録
等(別途「解説とインタビュー」ほか)とパート分けされているうち「パートIII リーダーとして」を読み終え、「パートIV フリーランス・イヤーズ」に突入(〜p.251)したので、そこまでのおさらい。
実は、その名を長く知るミュージシャン
ロン・カーターは幼少の頃、(たしか)TVコマーシャルでその存在を知って、一度、10年になるかもしれないですが、Cotton Clubでも観ていて、
本書のサイン本販売を知り、
即反応していた次第。
但し、いざ手に取ると550ページ超のボリューム ^〜^;A ここまでのものを読み込む覚悟は出来ておらず、読み始めるまでプレッシャーを感じていて、
実際、このクラスになると幼少期であるとか、無名時代の部分で冗長に感じがち。
本書でもその部分ありましたが、
続きを読む ダン・ウーレットが紡いだロン・カーターを介したジャズ史:『「最高の音」を探して ロン・カーターのジャズと人生』中間記 →
刀鍛冶 川﨑晶平さんの
” 虎ノ門にあった会社を辞めた後、学生時代のバイト先に転がり込み、渋谷を根城に気楽に生きていた自分に、なぜ苦行僧のような生活ができたのかは分からない。
分からないが、あの時間があったからこそ、今の自分は好きなことを仕事にしてご飯を食べていられるし、親方にも、おかみさんにも心から感謝している。
ところが、その九年間には理由の分からない飢餓感がついてまわり、それは今も消えないまま、「足りない、何か足りない」という気持ちが湧いてきてならない。
その足りないものが何か、どうすれば満たされるのか、当時のことを思い出しながら書いていけば見つかるのではないだろうか。
有り難いことに、「そんな話を書いてもいいよ」
と言ってくださる方があったので、皆様には、刀鍛冶の手の内と胸の内にしばしお付き合いいただきたい。”(p4-5)
との思いから上梓に至った『テノウチ、ムネノウチ 刀鍛冶として生きること』を読了。
刀鍛冶という職業(川﨑晶平さんの物言いでは作家)があることは長く承知していて、
明治大学卒という親近感に、サイン本販売機会 ↙️
に乗じ入手していた著書。
ひた走り刀鍛冶を目指した日々。そして・・
本書は、大きく
第一章 修行時代
第二章 刀鍛冶の今、そして未来
と、宮入小左衛門行平氏に弟子入りされ
” ドロップアウトしかけたぼくを救ったもののひとつは「空っぽ」だったことだ。何もない「空っぽ」な人間だったおかげで、二十五歳にもなって馬鹿になりきって弟子を続ける事が出来たし、真っ新な状態で親方の一挙手一投足まで吸収することができた。”(p19)
という日々に、
続きを読む 川﨑晶平さんが示した現代の刀鍛冶としての矜持:『テノウチ、ムネノウチ 刀鍛冶として生きること』読了 →
総合格闘家にしてYouTuberとしても人気の朝倉海選手の『革命のアウトサイダー』を読了。
サイン本販売情報に反応し
入手していた著書。
格闘技界の注目兄弟の弟の半生
本書は、
” この本では、僕と格闘技の出会いを中心に、子供時代からRIZINでチャンピオンになるまでの物語を綴りました。”(p222)
とある通りの半生記で、地域で伝説級のエピソードが並ぶお兄さんである朝倉未来選手 ↓
と比較して、高校卒業後、トヨタの下請け業務を担う会社に入社する一方、THE OUTSIDER に参戦し頭角を現す中、
” 社内でも昇進のための試験があり、そういう試験では最優秀を取るなど、決して手抜きをしなかった。”(p83)
に、階級王者を決めるべく参加したトーナメント中、
続きを読む 朝倉海選手が振り返ったRIZINでチャンピオンになるまで:『革命のアウトサイダー』読了 →
小説家 万城目学さんの「週刊文春」誌上での連載がまとめられた『べらぼうくん』を読了。
(2021年)6月、西荻窪の今野書店で開催されていた万城目学さんの『ヒトコブラクダ層ぜっと』刊行記念フェアで
入手していたうちの1冊。
タイトルの「べらぼうくん」とは
” べらぼうとは漢字で「篦棒」と書く。
「あまりにひどい」「馬鹿げている」「筋が通らない」といった意味の他に、端的に「阿呆だ」という意味がこめられているところが気に入った。”(p196)
とのことから書籍化にあたり、連載時のタイトル「人生論ノート」から改題されたもの。
小説家が陽の目を見るまでの日々
本書は、
” 週刊誌でエッセイを連載してみませんか。”(p190)
とのオファーに当初は難色を示されたものの
続きを読む 万城目学さんが振り返った大学受験失敗から小説家になるまでの悶々とした日々:『べらぼうくん』読了 →
中間記を ⬇︎
アップロード翌日、一挙
第8章 メキシコ遠征
第9章 「俺が新日本を引っ張ります」
第10章 「愛してます!」
第11章 『G1』初制覇
第12章 「ブーイングもっとください」
第13章 武藤敬司を超えた日
の6章を読み切り、新日本プロレスリング棚橋弘至選手の『HIGH LIFE 棚橋弘至自伝 I』を読了。
決め台詞、ブーイング、そして武藤敬司
読み進めた部分には、紆余曲折を経てジャイアント・バーナード選手を下し、悲願のIWGPのベルトを戴冠した際、
続きを読む 棚橋弘至選手が貫くプロレス愛 X 新日本プロレス愛:『HIGH LIFE 棚橋弘至自伝 I』読了 →
新日本プロレスリングの看板を背負うプロレスラーの一人、棚橋弘至選手の『HIGH LIFE 棚橋弘至自伝 I』を読み始めて
第1章 野球少年から学生プロレスへ
第2章 新日本プロレス入門
第3章 ヤングライオン時代
第4章 U-30は俺の青春
第5章 IWGPヘビーという山
第6章 新闘魂三銃士
第7章 冬の時代
第8章 メキシコ遠征
第9章 「俺が新日本を引っ張ります」
第10章 「愛してます!」
第11章 『G1』初制覇
第12章 「ブーイングもっとください」
第13章 武藤敬司を超えた日
と章立てされているうちの「第7章 冬の時代 」まで、読み終えたので、そこまでのおさらい。
棚橋弘至選手は名前は承知していたものの、プロフィールにキャリア等・・・というこれまで、
タイミング良くサイン本販売情報に触れ、
即反応し、入手難を乗り越えていた経緯。
持って生まれた資質、貫く真っ直ぐな愛
本書は
” ー 学プロ時代のライバル時代が、のちにRGさんとお笑いコンビ「レイザーラモン」を結成するHGさんだったのは、ファンのあいだでは有名な話ですよね。
住谷さん( HGの本名)は同志社大学なんですけど、立命館で一緒に合同興行をやることがあったんですよ。
あの人は日本拳法をやられていたので蹴りが鋭かったのを覚えていますね。普段は物静かな方でしたよ。
出渕さんとはお互いにアメプロ好きということもあってか、意気投合されて。”(p42/註:出渕さん=RGさんの本名)
という幼少の頃を含む無名時代に、
続きを読む 棚橋弘至選手が貫くプロレス愛 x 新日本プロレス愛:『HIGH LIFE 棚橋弘至自伝 I』中間記 →
ロンドンブーツ1号2号 田村淳さんの『母ちゃんのフラフープ』を読了。
サイン本販売機会に反応して、入手していた著書。
田村淳さんの本は『即動力』⬇︎以来
3年ぶりで、本書が通算4冊目(であった筈)。これまでの著書で読み、知っていた内容が散見されるも本書は
” 病院のシャワー室に父ちゃんが行った頃合いを見計らって、母ちゃんは旅立った。”(p183)
と昨年(2020年)他界されてしまったお母さま(久仁子さん)との絆を軸に構成されたもの。
【生配信】田村淳の書籍『母ちゃんのフラフープ』記者会見ごっこ。
お母さまと強烈に結ばれた絆
小学3年生時の
続きを読む 田村淳さんが振り返ったお母様との日々、絆、思い:『母ちゃんのフラフープ』読了 →
フィギュアスケート界を牽引した第一人者浅田真央さんの『浅田真央 私のスケート人生』を読了。
昨年(2020年)末に読んだ
『浅田真央 100の言葉』が印象的で、「また何か・・」と思っていたところサイン本が手に入る機会があり、手元に引き寄せていた経緯。
引退が脳裏を過ぎる日々
引退発表の舞台に始まる(プロローグ)は、
I 浅田真央、引退
II 浅田真央、「フィギュアスケーター・浅田真央」を語る
III 次のステップ
の章立てのもと、
” 表現面を評価する演技構成点では高い得点が出るのだが、ジャンプが決まらないのだ。
技術点がブレーキとなり、総合の得点が伸びてこない。真央の気持ちは揺れ動いた。
真央はそのころの苦しい状況をこんなふうに振り返る。
「がんばってみよう、と思ってはじめたシーズンだったのですが、いろいろなことがうまく回っていきませんでした。
そのせいもあって、試合も思うようにいかなくて。試合を終えるごとに、『もう無理かもしれない』という思いが強くなっていきました。」”(p30)
という引退に至る苦悩、葛藤に、
続きを読む 浅田真央さんが振り返ったフィギュアスケーターの栄光と苦悩:『浅田真央 私のスケート人生』読了 →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる