二週間前に中間記↓をアップロードしていた
小説家 京極夏彦さんの『了巷説百物語』を読了。
その(中間記)後、読み進めたのは
辰巳乃章 葛乃葉 或いは福神ながし
寅卯乃章 手洗鬼
子丑乃章 野宿火
空亡乃章 百物語
の四章。締めの「空亡乃章 百物語 」は、
” あの、狂騒の一夜から七年の歳月が経っている。”(p1,133)
という後日談で、話しの中心は「子丑乃章 野宿火」迄。読み始めが10月下旬で、ほぼ最終頁に至るまで約1ヶ月のロングラン。
本書単体でも1,149ページに及びシリーズ全体では『巷説百物語』(2003年6月発売)に始まる7冊に及ぶ大作で通読された方によると・・
続きを読む 京極夏彦さんが描いた化け物遣いら暗躍の果て:『了巷説百物語』読了 →
小説家 京極夏彦さんの『了巷説百物語』で
戌亥乃章 於菊蟲
申酉乃章 柳婆
午未乃章 累
辰巳乃章 葛乃葉 或いは福神ながし
寅卯乃章 手洗鬼
子丑乃章 野宿火
空亡乃章 百物語
と七章収録されているうち「午未乃章 累」まで読み終えたので、そこまでのおさらい。
(2024年)8月末日に開催された
発売記念イベントでサイン本(付き会場参加券)を購入/入手していた経緯。
本書は1,149ページに及び、しばし京極夏彦さんの著書が鈍器本と称されるそのものといった見栄えで
購入時から向き合うには覚悟のようなものを求められる感覚も抱かされますが、読み始めから2週間で全体の7分の3(506/1,149)というところまで。
本を読み進めているのは移動時ゆえ、入り込んだ全貌をなかなか頭に描きづらいですが、ちまちまとページを重ね雰囲気も出てきました。
出版社(KADOKAWA)が載せているあらすじを下記に転用すると・・
続きを読む 京極夏彦さんが描いた化け物遣いら暗躍の果て:『了巷説百物語』中間記 →
作家 畠山健二さんの『新 本所おけら長屋(一)』を読了。
(2024年)8月末に舞の海秀平さん目当てで参加した
イベント↑に畠山健二さんの登壇もあり、おけら長屋シリーズについては従前から承知しており、イベント後、今回が良いきっかけと買い求めていた経緯。
本書には
第一話 まんてん
第二話 みかえり
第三話 にたもの
の三話を収録。
シリーズの軸となるのは
続きを読む 畠山健二さんが描いた江戸に生きた人たちの心意気感じられる三篇:『新 本所おけら長屋(一)』読了 →
小説家 、意匠家 京極夏彦さんの『狐花 葉不見冥府路行』を読了。(2024年)8月末に開催された
『了巷説百物語』発売記念&新作『狐花』発売記念イベントの終演後の物販でサイン本を購入していたもの。
同イベントで京極夏彦さんが本書について、歌舞伎での上演依頼を受け応諾し「それでは台本を」「え? 台本・・」という経緯で本書が書き上げられた経緯と承知。
本書は
死人花
墓 花
彼岸花
蛇 花
幽霊花
火事花
地獄花
捨子花
狐 花
の九話を収録。最初は花に絡めた短編集と思いきや
続きを読む 京極夏彦さんが描いた この世に居るはずのない男を巡るミステリー:『狐花 葉不見冥府路行』読了 →
万城目学さんの『六月のぶりぶりぎっちょう』を読了。
(2024年)七夕に開催された本書刊行記念サイン会で入手していた著書。
収録されているのは
三月の局騒ぎ
六月のぶりぶりぎっちょう
の二篇。帯に目をやると
> 直木賞受賞シリーズ第2弾
とあり、昨秋(2023年11月)、シリーズ第1弾にして
続きを読む 万城目学さんが京都での摩訶不思議を描いたミステリー 二篇:『六月のぶりぶりぎっちょう』読了 →
小説家 真山仁さんの『当確師 正義の御旗』を読了。3年前(2021年3月)に読んだ
『ロッキード』が印象に残っており、同書著者 真山仁さんの新刊&サイン本入荷情報に反応していて入手していた経緯。
8月も3週間が経過し、月間初の読了記で、登場人物の多さに、各人の思惑を絡めるとハイペースで読むべきでしたが、
話しの筋を帯裏面から一部拾うと・・
続きを読む 真山仁さんが描いた政治権力闘争の内側:『当確師 正義の御旗』読了 →
作家 伊東潤さんの『江戸咎人逃亡伝』を読了。
サイン本入荷情報に反応し、
入手していた著書。
本書は、
島脱け
夢でありんす
放召人討ち
の3話を収録。
「島脱け」は、一代限りの武家奉公人が主人に見込まれ行った闇仕事から
” 政恒が語るところによると、安永六年(一七七七)田沼意次に連なる勘定奉行の石谷清昌は、江戸市中に流入した無宿者の処置に困っていた。そこで片っ端から無宿人を捕らえて佐渡に送り込む計画をぶち上げた。”(p11)
激務を課される佐渡送りの憂き目に遭い、繰り広げられる決死の脱出劇。
「夢でありんす」は、
続きを読む 伊東潤さんが描いた江戸に生きた人たちの窮地と心意気:『江戸咎人逃亡伝』読了 →
池井戸潤さんの『ハヤブサ消防団』を読了。発売当初見送っていたサイン本が
ドラマ化にあたり、再び書店にサイン本が並んだ機会を捉え入手していた一冊。
田舎町、限られる人間関係の中で・・
本書は華々しく文壇にデビューしたミステリー作家が、父の葬儀後、かつて祖父母が暮らしていた空き家となった家を訪れ、
“「この家こそ、オレが住むべき場所じゃないのか」
この土地こそが、いまのオレが必要としている場所だ。立ち返るべき原点なのだ、と。”(p015)
と目を見開かされ、舞台となる「ハヤブサ」に転居。その後、程なく・・
続きを読む 池井戸潤さんが田舎町舞台に描いた迫真ミステリー:『ハヤブサ消防団』読了 →
「冒険」に出たものだけが、大きな果実を手にすることができる