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西村賢太さんが北町貫多を通じて描いた、人生の底辺を開けっぴろげに晒け出し、したたかに生きた生きざま:『苦役列車』読了

先月(2018年3月)から近いインターバルで西村賢太さんの著書を2冊読了してみて

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関連情報を検索しているうち、

amazon レビューに流れつき「代表作って、どんなだろう?」と興味が湧き、手に取った芥川賞受賞作品『苦役列車』を読了。

題名からだけでは、まず間違いなく手元に引き寄せることはなかったでしょうが・・

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荻原浩さんがユーモアを交えて綴った、野菜づくりと小説家としての日常:『極小農園日記』読了

先日、中間記をアップロードした

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荻原浩さんの初エッセイ集『極小農園日記』を読了。

小説界の日常がユーモラスに

本書の存在を知り、サイン本であったもののタイトルに本の厚み(=296ページ)に及び腰となっていたものの

実際、読み進めてみると、タイトルに直結する家庭菜園、野菜づくりは  1章 極小農園日記 Part 1  <秋冬編> & 4章 極小農園日記  <春夏編> の2章で、

他は 2章 極狭旅ノートは新幹線車内サービス誌『トランヴェール』で『いまどこを走っている?』と題された2013年4月から2015年3月までの連載、

3章 『極私的日常スケッチ』は、雑誌、新聞に載せられた単発物や短期連載からのセレクション。

私と同じく阪神タイガースファンであるとの述懐に親近感を抱いたり、「あとがき」で

” あらためて読み返すと、けっこうあちこちで怒っていますね。”(p295-296)

と毒づく日常であったり(笑)

その中でも最も印象的であったのは。初小説にチャレンジされた時の経緯、心情を綴られた「小説に参戦」(p193-201)で、

” 過去のものになっていた泊まりこみを生活を再開した。締め切り近くの数週間は、一日おきに徹夜をした。

攣りそうな手にサロンパスを貼り、コーヒーの飲み過ぎで何度もトイレでゲロを吐いた。

忙しいことに慣れていたはずだったが、書くことがあれほど苦しかったのは、初めてだ。

だけどなぜか充実していた。ランナーズ・ハイならぬライターズ・ハイだったのかもしれない。

いま思えばビギナーズ・ラック(註:オロロ畑でつかまえて)としか言いようがないのだが、この処女作で賞を取ることができ、本も出版された。

一回でやめるつもりだったのに、その後八年、書き続けて、いつの間にか専業になった。”(p200-201)

抜粋であるため、前後をお読み頂ければ、より深い感慨に浸れると思いますが、

プロの小説家が誕生する一大決心といったライフストーリーも感じることが出来、本の厚みに伴う読み応えも得られました。

「書く」日常の舞台裏から伝わるお人がら

全編ではユーモア土台の野菜づくりとの格闘の模様、2〜3章では小説家の日常に、荻原浩さんの人がらに触れた感覚も得られて、

「書く」ことに興味を持っている人間として、良き出会いを実感できた一冊でした ^^

荻原浩さんがユーモアを交えて綴った、野菜づくりと小説家としての日常:『極小農園日記』中間記

直木賞作家 荻原浩さんの初エッセイ集『極小農園日記』を読み始めて

半分あたりのところまで来たので、そこまでのおさらい。

野菜づくり体験

本書は、

1章 極小農園日記 Part 1<秋冬編>

 2章 極狭旅ノート

 3章 極私的日常スケッチ

 4章 極小農園日記 Part 2<春夏編>

という章立てのもと、主として雑誌の連載がまとめられたもので

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西村賢太さんが描く、北町貫多の激情と襲われた後悔の三編:『夜更けの川に落葉は流れて』読了

『苦役列車』で芥川賞を受賞された西村賢太さんの『夜更けの川に落葉は流れて』を読了。

今年(2018年)1月、大雪に見舞われた日に八重洲ブックセンターで開催されたイベントで、

出典:八重洲ブックセンター ウェブサイト(画像はイベント情報にリンク)

(イベント参加はしておらずも)後日、店置き用に書かれたと思わしきサイン本を見つけて入手していたもの。

本に書かれてあった西村賢太さんと伊藤雄和さん(OLEDICKFOGGY)のサイン

先日読了した『蠕動で渉れ、汚泥の川を』は全248ページながら展開されるストーリーに惹きつけられ読み易かったですが、

<< 2018年3月30日投稿:画像は記事にリンク >> 西村賢太さんが描く、貫多の悶々として生々しき日常(西村文学デビュー):『蠕動で渉れ、汚泥の川を』読了

本書は三話収録で全181ページという構成に、それぞれの話しの面白さもあり、ペース良く読了に至りました。

北町貫多の⤴️から⤵️への軌跡 x3

最初の「寿司乞食」は、

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西村賢太さんが描く、貫多の悶々として生々しき日常(西村文学デビュー):『蠕動で渉れ、汚泥の川を』読了

先日、読み始め記をアップロードした

<< 2018年3月27日投稿 >> 西村賢太さんが描く、貫多の悶々として生々しき日常(西村文学デビュー):『蠕動で渉れ、汚泥の川を』読み始め

西村賢太さんの『蠕動で渉れ、汚泥の川を』読了.-

購入から、実際に本を読み始めるのに時間を要したのは、難解なタイトルに一因があったように思いますが、

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西村賢太さんが描く、貫多の悶々として生々しき日常(西村文学デビュー):『蠕動で渉れ、汚泥の川を』読み始め

芥川賞作家 西村賢太さんの『蠕動で渉れ、汚泥の川を』を読み始めて

二六〇ページあるうち、八八ページ(五/一六)まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

一昨年(2016年)7月に本書の刊行記念トークショーに参加して対象書籍として入手していたものが、

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荻原浩さんが描いた、小説にしか描けない、脳と心 の世界:『海馬の尻尾』読了

直木賞作家 荻原浩さんの『海馬の尻尾』を読了。

先日、中間記を書いていた時点では、

<< 2018年3月11日投稿:画像は記事にリンク >> 荻原浩さんが描いた、小説にしか描けない、脳と心 の世界:『海馬の尻尾』中間記

> 後半に突入していくに従ってペースアップと予測され、

と書いていたものの、

実際は花粉の影響で体調最悪期に突入、、。この状況で、500ページクラスの本を読み上げるの「パワー要ったなぁ」の実感も、

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荻原浩さんが描いた、小説にしか描けない、脳と心 の世界:『海馬の尻尾』中間記

直木賞作家 萩原浩さんの『海馬の尻尾』を読み始めて、

区切りが全部で25あるうちの13まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

『海馬の尻尾』店頭POP

文学はあまり読む機会ないですが、萩原浩さんは書店で販売されていた直木賞受賞作の『海の見える理髪店』のサインに添えられたイラストが印象的で、

<< 2016年10月26日投稿:画像は記事にリンク >> 直木賞作家 荻原浩さんの新刊『ストロベリーライフ』刊行記念サイン会で過ごした、ちょっと嬉しい展開

また、サイン会↑の際も人柄が伝わるご対応を頂き、

きっかけはサイン本。
見開きに書かれてあったサイン+イラスト

本作(『海馬の尻尾』)も、サイン本を見つけたことがきっかけで購入。

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