「novel:小説」カテゴリーアーカイブ

万城目学さんの京都舞台に胸をキュッとさせられる短編二篇:『八月の御所グラウンド』読了

小説家 万城目学さんの『八月の御所グラウンド』を先月(2023年10月)末読了。

サイン本販売情報に

出典:紀伊國屋書店 新宿本店 X(画像は Post にリンク)*画像は一部加工

反応して夏に入手してした新刊。

『あの子とQ』↓以来、約1年ぶりの

履歴を辿ると・・『バベル九朔』から3年連続しての10月に万城目学さん本でした << 2022年10月12日投稿:画像は記事にリンク >> 万城目学さんが描いた見た目普通の女子高生吸血鬼と監視役Qのほろっとさせられるストーリー:『あの子とQ』読了

万城目学さん本で通算5作目。(万城目学さんとの)出会いが

<< 2021年8月22日投稿分:画像は記事にリンク >> 万城目学さんが描いた特殊能力を持つ三つ子の大冒険劇:『ヒトコブラクダ層ぜっと(下)』読了

と超大作であったため、(買ってはいたものの)読み始め前は弩級のボリュームを覚悟していましたが、本書は

 十二月の都大路上下ル

 八月の御所グラウンド

の二篇を収録。計204ページと軽量?で

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重松清さんが描いた空き家となった我が家を巡って錯綜するさまざまな思ひ:『カモナマイハウス』読了

小説家 重松清さんの『カモナマイハウス』を読了。

(2023年)7月、サイン本販売情報に反応して

「あれば買おう」と思って入店し、数点ストックされていた在庫確保.-

入手していた経緯。

4年半りとなる重松清さん本  << 2019年4月24日投稿:画像は記事にリンク >> 重松清さんが読み手に問うた働くこと、そして生きること・・:『ニワトリは一度だけ飛べる』読了

本書は、

” 総務省の調査によれば、全国の空き家数は二〇一八年の時点で八百四十九万戸だという。

「大阪府の人口が八百八十万人ぐらいだから、空き家一軒に一人ずつ住んだとしても、ほとんど入っちゃうわけですよね。二人とか三人で住むんだったら、大阪府がまるごと入ったあと、まだすごく余っちゃって・・」”(p13)

という空き家を題材に構成されたストーリー(小説)。話しの筋は・・

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古舘伊知郎さんが感情豊かに振り返ったアナウンサー駆け出しから独立までの頃:『喋り屋いちろう』読了

古舘伊知郎さんの『喋り屋いちろう』を読了。

(2023年)7月末に開催された本書

<< 2023年8月3日投稿:画像は記事にリンク >> 古舘伊知郎さんの喋りにまたも圧倒されてきた!:『喋り屋いちろう』出版記念イベント 参加記

出版記念イベントで入手していた著書。

帯に、

> 著書初の実況小説

のコピーが踊りますが、古舘伊知郎さんが念願叶いアナウンサーとして採用され、プロレス実況等で人気を博し、局アナから独立するまでの日々が小説仕立てで端的に綴られています。

そこには

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渡辺浩弍さんが描いた中野ブロードウェイを巡り解かれゆく封印:『中野ブロードウェイ脱出ゲーム』読了

小説家 渡辺浩弍さんの『中野ブロードウェイ脱出ゲーム』を読了。

タイトルを長らく承知していて、サイン本販売タイミングを捉え

著者を同じくする『中野ブロードウェイ怪談』(サイン本)発売に合わせ、再度訪れた『中野ブロードウェイ脱出ゲーム』サイン本販売機会を捉え購入

入手していた著書。

帯裏面に

 ・今や住民にも知られていないような隠し扉や隠し通路が存在する。

 ・建設時の設計図がない

といった但し書きがあり、

帯裏面

読み始め前は、てっきり中野ブロードウェイの現況に沿って繰り広げられる脱出劇と思いきや・・

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爆笑問題 太田光さんが描いた混沌の世界から見出された希望:『笑って人類』読了

爆笑問題 太田光さんの書き下ろし小説『笑って人類!』を読了。

狙っていたサイン本をなかなか入手出来ず、発売日から1ヶ月ほど経過した時期、帰路何気にアクセスしたTwitter情報から即

すれ違いを等を経てギリギリ入手叶ったサイン本

発信元の書店に向かい・・何とか最後の1冊を入手していた経緯。

混沌の世界情勢、その行く末・・

本書は、現実世界の国際政治を小説に落とし込み、

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西尾維新さんの世界観に改めて浸ってみた:『怪人デスマーチの退転』読了

(2023年)6月を迎え初日に作家 西尾維新さんの『怪人デスマーチの退転』を読了。

西尾維新さん本1冊目『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』となった↓

<< 2023年5月6日投稿:画像は記事にリンク >> 西尾維新さんの世界観に初浸り:『キドナプキディング 青色サヴァンと戯言遣いの娘』読了

を読み始める前に、再びサイン本販売機会に遭遇し

(2023年)3月再びの西尾維新さんサイン本入手機会.-

触手が動いていた経緯。

お宝が返却される先を巡り・・

本書のあらすじを帯裏面から転記すると・・

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伊東潤さんが描いた大塩平八郎の貫いた生きざま:『浪華燃ゆ』読了

作家 伊東潤さんの『浪華燃ゆ』を読了。

通算九作目となった伊東潤さんの著書、本作も照準を合わせていたサイン本

狙っていたサイン本確保の瞬間.-

入手機会を捉えて購入。

その名は承知しておれども・・

ということで著者(&タイトル)買いで、内容については承知していませんでしたが、本作の主人公は江戸時代を生きた大塩平八郎。

” 人が集まる場所は、犯罪も多くなる。それを取り締まるのが東西町奉行所、すなわち大塩平八郎たちの仕事場だった。”(p10)

大坂を舞台に、

” この大塩平八郎、この世から悪を取り除くことに命をかける所存!」”(p61)

と与力の職に就き使命に生きた大塩平八郎が、後世を想い陽明学の塾を興し人材育成にも傾注しながらも、

” 「このままでは民は飢え死にし、各地で一揆が起こる。そうなれば公儀とて無事では済まぬ」”(p265)

足元で蔓延した惨状に思いを決し立ち上がり、迎えいく最期がクライマックスとして力強く描かれています。

購入本に書かれていたサイン+落款

貫かれし見事なる生きざま

大塩平八郎の名は日本史の講義を通じ脳裏に刻まれていたものの「大塩平八郎の乱」程度の知識にとどまっていましたが、

生きざまを貫くため潔白の最愛の人と袂を分つなどブレず貫かれていった姿勢が見事。

本記事アップロード後、著者伊東潤さんからご反応頂けたました 🙏 (Twitterの通知画面をスクリーンショット)

立ち向かった巨悪が権力と結びついていたため、存命中〜没後即思いが成就されることには至らずも流れを形成し、後世の判断に委ねられた部分では、これからも語り継がれる偉人であったものと人物データが更新され、その部分、読中惹き込まれ十二分な読後感を得られました。

川口俊和さんが描いた未来に向かって歩み出すためとある喫茶店を訪れた4人の物語:『やさしさを忘れぬうちに』読了

小説家・脚本家・演出家 川口俊和さんの『やさしさを忘れぬうちに』を大型連休の最中に読了。

書店に寄せられた色紙の筆跡から内容に関心を抱き

購入のきっかけとなった色紙

棚に目をやれば最後一冊サイン本が販売されていたことから入手していた経緯。

とある喫茶店で起こるひと時の・・

本書には

 第一話 「離婚した両親に会いに行く少年の話」

 第二話 「名前のない子供を抱いた女の話」

 第三話 「結婚を許してやれなかった父親の話」

 第四話 「バレンタインチョコを渡せなかった女の話」

の四話が収録されており、舞台の中心となるのは

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