お笑い界にとどまらず幅広いジャンル、メディアで存在感を発揮されている田村淳さんの『超コミュ力』を読了。
タイトル末尾に「力」と入った著書はあまり気乗りがしないものの購入に至ったのは
(2023年)11月上旬に開催された本書発売記念イベントに参加したく思ってのこと。
本書は、
“「自分はコミュニケーションが苦手」は単なる誤解だった。
そのことを、あなたに気づいてもらうためにこの本は生まれました。”(p5)
と本を開いたところの「はじめに」で出版経緯について説明があり、本編では
栗山英樹 北海道日本ハムファイターズ前監督の『栗山ノート』を読了。
別本目当てに書店を立ち寄った際、本書サイン本を見つけ、
購入に繋がっていた経緯。
栗山英樹前監督というと、WBCで侍ジャパンを率いての優勝で再び注目を集めることになりましたが、本書は
“この原稿を書いている時点で、19年のレギュラーシーズンは残り10試合と少しです。”(p225)
と北海道日本ハムファイターズ監督在任中に上梓された著書。その元になっているのは
NPBで投手として224勝、監督としてチームを5度日本一に導いた工藤公康さんの『プロフェッショナル投手育成メソッド 一流選手へ導く ” 投球メカニズムとトレーニング “』を読了。
当初、サイン本の稀少性に反応して、読むことまでは想定していなかったものの、とりあえずとチラ見してみたところ・・
(主たるテーマである投手育成の関心はないながら)興味深い記述もみられ「読んでみようかな」と方針転換。
本書は
第1章 投手に必要な3つの柱
第2章 ピッチングにおける運動連鎖
第3章 技術習得のためのトレーニングピラミッド
第4章 投手に走る意味はどこにあるのか?
第5章 オフシーズンとシーズン中のコンディショニング
第6章 試合で勝つための投球術
第7章 医科学をどのように生かすか
と章立てされ、
” とにかく、投げる。投げて覚える。反復練習でなければ、身に付かない技術が必ずある。
なぜなら、反復することでしか、脳から筋肉への神経回路を作ることはできないからだ。”(p30)
という(練習の合理性/強化目的が明確化された上で)大前提から
続きを読む 工藤公康さんを一流投手に導いた虎の巻:『プロフェッショナル投手育成メソッド 一流選手へ導く” 投球メカニズムとトレーニング “』読了
ナイツ塙宣之さんの『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』を読了。
出版当時(2019年8月)、ウェブ記事で話題になっていたのは承知していて、長らく興味を持っていたタイトル。
(2023年)6月に参加したイベント時、塙信之さんが店舗用にサインされたものを翌日に買い求めていた経緯。
本書は、
” M-1は僕にとってトラウマ以外の何物でもありません。M-1決勝で計四本、ネタを披露したのですが、一度も「ウケた」という感触がなかったからです。
どうしたらウケるかだけを考え続けてきた僕にとって、これは全否定に等しい結果でした。予選ではどっかんどっかんウケていたのですが・・・。”(p19)
というM-1グランプリに傷を残した塙宣之さんの人生
続きを読む ナイツ塙宣之さんが深掘りしたお笑い、M-1グランプリにうならされた:『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』読了
東京大学名誉教授、医学博士、解剖学者 養老孟司先生の『ものがわかるということ』を読了。
サイン本入手機会を捉え
手元に引き寄せていた著書。
本書は
” 八十代の半ばを超えて、人生を振り返ってみると、わかろうわかろうとしながら、結局はわからなかった、という結論に至る。それで「わかるとはどういうことか」という本が生まれたわけで、結論があるはずがないのである。”(p004)
という養老孟司先生が辿った思考の軌跡を経て論が展開されています。実際、最終頁まで目を通しても結論が示されているわけではないながら
吉本興業ホールディングス大﨑洋前会長の『居場所。 ひとりぼっちの自分を好きになる12の「しないこと」』を読了。
サイン本販売情報に反応して
入手叶えていた著書。
大﨑洋さんに関しては2年半前に↓
その半生記を痛快といった内容に触れていましたが、本書ではご自身の手によって
” 二人やったら世界に行ける。お笑いの世界を変えられる。そういう二人やと俺は思うねん。松本と浜田やったら、全然新しいことかて、絶対にできるはずや。そやから、俺がマネージャーやるわ」”( p046)
といち早くダウンタウンの才能を見出しブレイクに至るまでの日々が振り返られているのをはじめ、「三人目のダウンタウン」と評された関係性が滲む記述あれば
続きを読む 大﨑洋よしもと前会長に学ぶ自分らしくあるための居場所の見つけ方:『居場所。 ひとりぼっちの自分を好きになる12の「しないこと」』読了
体操においてオリンピック4大会で個人総合2連覇をはじめ7つのメダル、世界体操競技選手権の個人総合で世界最多6連覇を含め19のメダル格闘等、数々の金字塔を打ち立てた内村航平さんの『やり続ける力 天才じゃない僕が夢をつかむプロセス30』を読了。
サイン本入手機を捉え
手元に引き寄せた1冊。
” 体操競技を始めたのは3歳のときでした。
正直なところ、僕には才能やセンスといったものはまったくありませんでした。
あとから始めた妹のほうがなんでも器用にできていたくらいです。小学校のとき、初めて出場した大会でも最下位でした。”(p1)
の一文に始まる本書は、長期、体操界を牽引した決め手として取り上げたのが
“「やるべきことを継続してきたから」
「継続に必要な強い気持ちとモチベーションをもてていたから」”(p1)
の二点に、
続きを読む 内村航平さんを伝説の領域に導いたやり続けることの大切さ:『やり続ける力 天才じゃない僕が夢をつかむプロセス30』読了