藤原和博さんの新刊『本を読む人だけが手にするもの』を読了.-
先日参加した講演会の対象書籍で、講演会後から程なく読み始めていました。
講演会の模様 << 2015年10月21日投稿:画像は記事にリンク >> 藤原和博さんに学んだ、正解がない時代に生きるものの心得:『本を読む人だけが手にするもの』刊行記念講演会参加記
講演会の要旨は、
今後の人生を豊かにするのは「人との出会いや旅、遊び、仕事」(写真:右上)を如何に充実させられるか。
*本書45ページに掲載されている図
また、一人であらゆる経験を行うのは時間的、物理的制約もあり、それを補うものとして「読書とネット体験」(写真:左上)が有用となる。
本の中でも、下記のように説明されています。
” さまざまな事象を自分自身ですべて体験できれば面白い人生となるだろう。
しかし、大事なことなので何度も言うが、一人の人間に与えられた時間は限られている。
その限られた時間のなかで、自分以外の人生も疑似体験できるのが読書である。”(p151)
その効果を発揮する上で、読書が効果的なのは
” 本の著者は、滅多にできない経験をしたり、深く研究したり、テーマをずっと追いかけたりして、その道のエキスパートになった人である。
そのエキスパートが考え抜いて表現した1冊の本は、著者の脳のかけらにアクセスするための端末だ。”(p168)
ということによる。しかもそれが
” だいたい1,000円〜3,000円の間で手に入れることができる。たとえば、200ページ前後に詰まった膨大な知識の塊がたった1,500円で手に入ると考えれば、その投資効率は非常に高い。”(p170)
と、その分野で卓越した能力をもつ人たちの断片、経験の共有が極めて廉価な水準で手に入るメリットが解かれています。
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