ビジネスプロトタイピング講座で、当初のカリキュラムで用意されていた最終日。

追加日程の発表はありましたが、マインド編の位置付けの最終回。登壇は株式会社マイクロジェットの山口修一社長。
ビジネスプロトタイピング講座で、当初のカリキュラムで用意されていた最終日。
追加日程の発表はありましたが、マインド編の位置付けの最終回。登壇は株式会社マイクロジェットの山口修一社長。
『ビジョナリー・カンパニー② 飛躍の法則』を読了。
約350ページの分量に腰が引け気味でしたが
最後の4分の1程度は注釈であった事から、一般的な書籍(180〜200ページ)より、若干集めといった程度。 続きを読む ジム・コリンズに学ぶ、経営者の至高の資質②:『ビジョナリー・カンパニー』読了
春くらいから著書名を耳にするようになって、ちらちらと気になっていた『ビジョナリー・カンパニー』を読み始め。
シリーズ化されている中で、手に取ったのは中でも最も評判良く聞こえた『ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則』
恐らく今、ビジネス書カテゴリーで話題の書、ピーター・ティール著『ゼロ・トゥ・ワン』を読了。
今週、ラーニングエッジ社の清水康一朗社長の『起業家・経営者に必要な「7つの力」』と題されたウェビナーがあり、内容への興味から2時間弱視聴しました。
来月開催される秋のセミナーズフェスタのプロモーションで企画されたもの。
まず、清水社長が振り返って、上手くいっている経営者と上手く行かない経営者に明確な傾向があるとして、上手くいっている経営者は・・
1. 自分だけでやらない:仲間とやる、人と会って相談する、コミュニティに参加する
2. 学び続けている:本だけでなく、先人から学び続けている。解決すると次のステップに行けるようになる。
3. 7つの力を身に付けている
7つの力とは「富と衰退を分ける7つの力」とされ、下記のように整理される。
1. ビジョンを描く力
2. ストーリーの力
3. マーケティングの力
4. チームをつくる力
5. 富を生み出す力
6. 逆境を乗り越える力
7. 時代を超える力
主な内容について言及すると「ヴィジョン」を描く力は、多くの人が前に進めないのは「ヴィジョン」がないため。
自分の中から涌き上がってくる思いに従って、まず(自分の)「ヴィジョン」を描く事。=人から聞いた事だけでは、人は動かない。
その「ヴィジョン」が「ストーリー」になっていると、人が付いて来たり、共感を生む源泉となる。
人は潜在的に物語の主人公、登場人物になりたと思っており、常に「ストーリー」を探している。
具体的には自分の未来が10年後、20年後と、どのようにしたいか、何をしているか、10年毎に何が出来たら良いかを紙に書き出す。
事業とは、それらを体現したもの。自分の未来を描く事で、価値観が明確になる。
ヴィジョン、ストーリーが元になり、7つの中でも重要度の高い、「マーケティング」の力を働かせる事になる。
また、どのような企業、故松下幸之助さん創業のナショナル社しかり、時代を牽引するApple社しかり、
「逆境」に直面しない企業はないとして、やるべき事をしっかりやって、やってはいけない事をやらないようにする。
「逆境」とは、潜在的な問題を気付かせる機会となる。「逆境」に直面して鍵を見付けて、鍵穴に鍵を差して扉を開けていく。
ウェビナーの後半では来たるセミナーズフェスタに登壇するカリスマ・コンサルタントのトム・ピーターズの映像の紹介もあり、
「ビジネスの成功に関して3つのHを理解すれば、それ以外は必要ありません」と題された1分程度のコンテンツ。
3つのHとは、スターバックス社のハワード・シュルツ社長、世界的ホテルチェーンのヒルトン、アメリカの格安航空会社サウスウェスト社の共同創業者の一人ハーブ・ケレハーの頭文字を取って表されたもの。
3つのHから抽出されたエッセンスが
Stay In Touch : 連絡を絶やさないこと
Sweat The Details : 細かいことを気にすること
It’s Always The People! : 常に人が全てだということ
の3点に修練される。
といったところが、振り返っての個人の学び。特に、ヴィジョンとストーリーですね。
ストーリーの重要性は、先日紹介させて頂きました神田昌典さんと清水社長の対談動画でも主たる内容を成すものでしたが
>> 神田昌典さんが言い切る「全員成功するんです。成功しない理由が無いですね。」の時代背景 <<
改めて個人の物語、「ストーリー」の重要性が問われている時代だと再認識する機会となりました。
書店で見掛けて「良さそうだな」・・ 次いで、電子書籍版での発行を確認して・・ 仲間内の評価を確認して、かなり楽しみな感じで購入。
現在、3分の1程度まで来ましたが、案の定な感じでマーキング箇所がもりだくさん ^=^
『ビジネスモデルの教科書』を読了。
>> 今枝昌宏さんがビジネスモデルを網羅的に紹介してくれる1冊:『ビジネスモデルの教科書』中間記 <<
後半の目次立ては・・
#15 敵の収益源の破壊
#16 チャネル関係性の利用
#17 ダイレクト
#18 サプライチェーン種別の変更
#19 機能外販
#20 リソース先制
#21 マクドナルド化
#22 提携先のレバレッジ
#23 強者連合
#24 資源再配分の加速
#25 同業との統合
#26 周辺産業との統合
#27 ブランド買収・再生
#28 川下への進出
#29 川上統合によるブラックボックス化
#30 中立性・専属性のマネジメント
#31 レバレッジバイアウト
最後の「レバレッジバイアウト」は、世間を賑わせたライブドアがニッポン放送に仕掛けようとした買収劇に登場したオプションで
「あれかー」って感じ、こういう事案になると本を読む感じが前のめりになりますね。
因みに、ソフトバンクがボーダフォンを買収した時に使われた手法で、機能した好例として紹介されています。
面白かったのは、やはり身近のところからの引用で「マクドナルド化」(69% : 百分率は紙の本で言うところのページ数に相当/以下同様)。
マクドナルドの他、天丼てんや、ブックオフ、ガリバーインターナショナルで用いられており、定義は・・
” 提供価値をプロセス化あるいは機械化し、リソース単価を切り下げて低価格化することで下層の市場を狙う” (69%)
説明で・・
” マクドナル化とは、主にサービス業において提供価値の種類の絞り込み、均質化した上で価値提供プロセスをマニュアルなどによって定義し、
価値提供過程にプロフェッショナルを不用とすることによって要因単価を下げ、かつ提供価値のバラつきをなくして、従来のプロフェッショナルによるのと同等なサービスを安価かつ大量に販売して利益を上げるビジネスモデルです。”
浸透している業界は、様々な飲食業態のほか、航空旅客運送におけるLCC(ローコストキャリア)や中古車買取サービスなど。
市場戦略は・・
” マクドナルド化によるコストダウンにより、サービスを安価で販売できるようになり、通常利益率も抑えて販売するため低価格の販売となります。
マクドナルド化では、いままでプロフェッショナルを用いて行なっていた事業の市場の下側の潜在市場を狙うことになりますが、
通常、市場は下方に向かって加速度的に大きくなっているため、低価格化により大きな販売量を見込めます。
このため、低粗利でも売上が大きくなるので、最終的には大きな利益を上げることが可能なのです。
中間層の崩壊により顧客の二層化が進む今後は、これは特に注目すべき市場の特徴と言えます。” (70%)
” マクドナルドやワタミなどサービス業として大企業となり得ているのは、、利益率が低くてもマクドナルド化により下側の大きな市場を狙った企業であることに注意していただきたいと思います。” (72%)
一時、隆盛を極めた感のマクドナルドも昨今は苦境に長く直面して抜け出せないので、舞台裏を知って、如何に脱却を図っていくのか、本書の他の項目を参照するなど応用的な読み方も出来ますね。
以上のような記載が、戦略毎に
■概要と例
■価値創造過程
■なぜ優位性を維持出来るのか?
■有効に機能する条件
■落とし穴
■類似のビジネスモデル
■このビジネスモデルから学ぶ戦略思考
と、多面的に解説されています。
約600ページに及び読み応えで、最後、ビジネスモデルについて網羅した感覚を抱きますが、巻末にある「おわりに」では・・
” 本書では代表的な成功パターンをご紹介してきたつもりですが、「他にもこんなパターンがある」「こんな面白いビジネスモデルがある」という情報がありましたら、是非筆者にご連絡ください。” (98%)
とあり(笑)その奥深さ、時間の経過と共にモデルが進化している側面もあると思いますが、あくまでも本書は入り口に過ぎないと。
本のタイトルにもあるように、ビジネスモデルの教科書としての使い方が出来るのと、
何となく頭で分かっている事を、その背景にまで踏み込んで言語化してスッキリさせてくれる、
この二つの大きな役割に、本書の価値を感じました。
『ビジネスモデルの教科書』を読み始めて、半分くらいのところまできたので、中途での振り返り。
冒頭「はじめに」に、本書の目的との記載があり
” 読者に経営戦略を策定する能力を策定する能力やセンスを高めていただくことにあります。”
” 「誰に」「何を」売るのかという顧客と提供価値の選択だけでなく、戦略を支える経営資源や使い方などの仕組みを包括した「ビジネスモデル」に注目します。
というのも、強い戦略があればビジネスで成功するというわけではないからです。その戦略を支える仕組みも含めて事業体として強いビジネスが成功するのであり、
ビジネスモデルが理解出来ていないと、競合の狙いや強みも理解できないからです。” (1%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)
以前、戦略に関する本(『「戦略」大全』)を読み
>> マックス・マキューンが『戦略大全』が誘(いざな)う、人生に戦略を <<
>> マックス・マキューンが放つ「戦略」の世界は 24の戦略原則 に 28の戦略ツールキット:『「戦略」大全』読了 <<
戦略が網羅された感の内容に読み応えを感じましたが、
本書で感じた事も世の中にどのようなビジネスモデルが存在して、どの企業で、どのような意図で採用されたが明瞭である事。
今まで読んだところの「ビジネスモデル」は・・
#01 地域ドミナント
#02 クリームスキミング
#03 特定市場の支配
#04 グルーバル化
#05 顧客ライフマネジメント
#06 顧客の購買代理
#07 プラットフォーム
#08 ソリューション
#09 同質化
#10 アンバンドリング
#11 デファクトスタンダード
#12 ブルーオーシャン
#13 レーザーブレード
#14 フリー
とこのような。目次で確認すると、更に17で計31のビジネスモデルが紹介されています。
例えば「グローバル化」について、人口減少局面を迎えた日本市場から成長が見込める海外市場で事業拡大を狙う程度の事は、一般的に説明出来る事と思いますが
本書での紹介のされ方は・・
” トヨタ自動車、スズキ、コマツ、パナソニック、日立建機、エースコック、他 ” (20%)
で、採用されているビジネスモデルで
上記の表現は
” グローバル化とは、現在の日本国内における提供価値(製品・サービス)を海外、特に新興国において提供・販売し、
それと並行してビジネスシステムをグローバルに最適配置するビジネスモデルです。
先進国においては人口が伸びず、多くの産業でプロダクトライフサイクルの後半の停滞を経験する一方、
新興国では所得の上昇とともに市場が形成され、成長が始まっています。
そのため、日本など先進国における強みを新興国に移植して売上を増加させ、継続的な成長を目指します。
また、規模を達成し、業務活動や経営資源などのビジネスシステムをグローバルで最適配置する結果、
会社全体として有利な費用構造を持てるようになり、世界市場における競争力を維持・強化できます。”
と見事に表面的な事から背景まで見事に言語化。また、背景については・・
” グローバル化の前提となる環境側の要因は、主に2つあります。
1つ目の要因は先進国での市場形成の終焉と成長の始まりです。この市場の地理的な歪みを捉え、自社も新興国に拡大しないと成長ができなくなってしまうのです。
もう1つの要因は、国境という今まで市場を隔てていた境界の消滅です。従来国境が企業がのビジネスシステムを分断する界面として機能していたものが、
通信や物流、関税障壁の撤廃によって境界としての役割を果たさなくなり、グローバルで意味のある規模を達成し機能を最適配置しないと、これを達成した企業に敗れてしまうのです。” (21%)
とグローバル化を強いられる時代的背景などからも切り込まれ、重層的理解を手助けしてくれます。
本では更に
” 競合がグローバル市場において自社に先がけてシェアを確立してしまうと後発的にグローバル化しにくくなり、
その結果グローバル最適のビジネスシステムを作り上げられず、結果的に敗退することになります。
したがって、グローバル化は多くの企業にとって成長機会であるだけではなく、待ったなしで取り組むべき防衛策でもあるのです。” (21%)
等の深い分析が成されていますが、本書の価値はビジネスモデルが導入例と共に網羅的に紹介されているところですね。
電子書籍、タイトルも充実していて、だいぶ扱いに慣れて来た感じも今回の本は横書き。
キー・センテンスにぴったりにラインを引こうとすると、しばし難儀。これも慣れでしょうかな・・