数日前、Facebookのニュースフィードに世界三大投資家と称される ジム・ロジャーズ が日本についてコメントしている記事を見掛けたので
YouTubeで幾つか動画を見てみました。
■アベノミクスの行方
まず、安倍首相が導入しているアベノミクスに関して問われ、「20年後、日本を崩壊に導いた人物として記憶されるだろう」「成長戦略が放つ三本の矢のうちの一本は日本の背中に刺さる」と手厳しいですね。
その根拠となっているのが「紙幣を刷る事と通貨価値を下落させる事で、経済を回復させた例はいまだかつて無い」との指摘。
方や、ここ数年は「株価が20,000円になって驚かない」と一時的な景気浮揚は早い段階から予想していたようです。
この見方は昨夏、講演を聴く機会のあったチャーリー・タカさんも「稼げる」認識を示されていましたが
「投機性が強く素人には手を出せない」とおっしゃれられていた事を思い出しました。
チャーリー タカ マガジンハウス 2008-09-25
■ニューリッチ 投資術
続いて、投資術に関する内容。「金持ちになる秘訣」はとの問いに・・
- 人と違う事をする
- 皆の先を行く事
を述べておられます。
世界経済に関しては動乱期との見方から、2013年を切り抜けても、2018、2019年は不況が押し寄せると予測しており、これから厳しいのは日本に限らず、世界的にと。
■カリスマ投資家
3本目は、13分30秒と長めの尺。その中で、世界的な危機は投資のチャンスであると。
この見方は、先述のチャーリー・タカさんも「世の中のチャンスの総量とビンチの総量は、いつの時代も変わらない。どちらに立つかだけの違いだ」とご自身の経験から仰っておられました。
危機を好機に変える示唆として、歴史は繰り返すとの史実。人々が口々に同じ事を口にして、同じような行動を取ったり、
株価が特定の業種に過熱するような事があったら、バブルのシグナルだと。5〜10年のスパンで、そういった正念場を予測されています。
日本のこれからの選択肢は・・
日本が今後、採るべき道として、
- 出生率を上げる
- 移民を受け容れる
- 生活水準を引き下げる
の三点に選択肢を絞られており、上二つの可能性が限りなく見込み難い中、危機を迎えた先は生活水準の引き下げが蓋然性の高い未来だと。
備えあれば憂い無し、の鍵は商品市場?!
ウォーレン・バフェットの事は何度か書いた事ありますが、他の三大投資家ジョージ・ソロスやジム・ロジャーズについては殆ど知らなかったという。この二人は一緒に働いていたそうな。
書店で、ジム・ロジャーズの何度か名前を見掛けており、投資家として成功して且つ冒険家でもあるという羨ましいライフスタイルの体現者。
親日家との事。日本の金融機関や投資家向けに講演されているようで、動画の中では投資対象として注目している「金」を大人買い?している様子が写されていますが・・
株の場合だと、銘柄選びという問題がありますが、金だと商品相場と睨めっこする中で、投資機会を探れる事になりますか。
何れにせよ、人々の貨幣に対する信用は今後、厳しく推移していく見通しから、商品相場の中から金であったり、銀であったり、木綿であったり
景気が上向けば投資先が商品相場に向って、不況になれば政府が金融緩和を行い、何れの場合も資金が商品に向う事は歴史が証明しているとの史実に基づき・・
これらを生産量、需要に注目して、将来に備える事が助言として読み取りました。
受け身ではいけない、自分の選択肢
こういった事、まるっきり門外漢ですが、新聞や雑誌で平板な文字で読むよりは、映像で内容の理解に努める方が受け止められる情報は多かったです。
「餅は餅屋」と言われるが如く、これから様々学んで自分の見方を確立する事ですね。