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原英史さんが斬り込んだ知られざる総務省の実態と託される近未来:『総務省解体論』読了

元経産官僚で政策工房代表取締役社長 原英史さんの『総務省解体論』を読了。原英史さんの著書は ↓

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先月(2021年10月)読んだ『国家の怠慢』に続いて2冊目ですが、「(原英史さんの)代表作としては本書かな」と気になっていての入手。

日本の命運を担う省庁のこれまでと現在地

冒頭の「まえがき」で、

” コロナ危機に直面して、なぜ日本政府の対応は頼りないのか?

なぜ国と自治体の役割分担は混乱しているのか?

なぜデジタル化はこんなに遅れたのか?

なぜ新聞・テレビはデタラメだらけなのか?

本書はこうした疑問を解き明かしていく本だ。”(p2)

と、ただならぬ問題提起のもと

 第1章 国家の心臓部の機能不全

 第2章 接待問題の根源は「電波割当」

 第3章 競争と革新が阻まれた「通信行政」

 第4章 テレビ衰亡を招いた「放送行政」

 第5章 地方自治を信用しない「自治行政」

 第6章 分断された「行政改革」

 第7章 総務省の外郭組織

 終章 総務省改革プラン

との章立てに沿い、問題点に実態にと論が展開されていきます。

まず、立ち上がりに関して

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高橋洋一さんと原英史さんが対談で炙り出した日本の深層:『国家の怠慢』読了

元財務官僚 高橋洋一さんと、元経産官僚 原英史さんの共著『国家の怠慢』を読了。

「原英史さんにサイン貰えるかも?」の状況から本書を入手し、結果的に高橋洋一さんからも(サイン)頂けた経緯。

本書は、

 第1章 コロナで見えた統治システムの弱点

 第2章 間に合っていたはずの規制改革

 第3章 なぜ役人は改革を嫌がるのか

 第4章 モリカケ問題と前川さん、佐川さん

 第5章 毎日新聞の「スクープ」で考える報道と国会

 第6章 マスコミ報道に未来はあるのか

 第7章 産業が丸ごとなくなる時代に

の章立てに沿って、ご両人の官僚時代のご経験などを踏まえコロナ禍さなかのオンライン対談の模様が書籍化されたもの(出版 2020年8月)。

既得権と改革と

以下、幾つか印象に残ったところを抜粋すると・・

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前田日明さんが示した日本が厳然と直面している数々の国難:『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』読了

元格闘家、現リングスCEO & 総合格闘技大会「THE OUTSIDER」 プロデューサー 前田日明さんの『日本人はもっと幸せになっていいはずだ』を読了。

サイン本販売機会を捉え

サイン本入手で、「いつ以来だろう・・」と久々の前田日明本。

即反応し入手していた経緯。

見過ごされている致命的危機

タイトルからてっきり日本人が見落としてしまっていること、気づいてない幸せに目を向けさせられる内容と思いきや

冒頭から

” 日本に対して憤っていることがあるからだ。日本という国の考え方、やり方に怒りを抑えることができない。

例えば、地震対策についてだ。南海トラフ地震は2000年代の最初の時点で30年の間に70%の確率で起こると言われていた。

しかし、日本政府はいまだにしっかりした対策をとっていない。”(p2)

に、現在、未曾有の豪雨が降り続いている九州に関しても

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門田隆将さんと石平さんが語った、今、日本が直面している危機:『中国の電撃侵略 2021-2024』読了

作家、ジャーナリスト 門田隆将さんと、評論家 石平さんの共著『中国の電撃侵略 2021-2024』を読了。

中国について取り上げた本は、気分を⤵️とさせられるため乗り気ではなかったところサイン本入手機会に遭遇し、

サイン本販売現場に直面し・・

購入していた次第。

隣国、近海のリアル

本書は、

 第一章 台湾「電撃侵攻」シナリオ

 第二章 もし中国の属国になったら

 第三章 中国による人類運命共同体

 第四章 中国の独裁は終わらない

 第五章 「習近平の中国」という怪物

 第六章 属国根性を捨てよ

という章立て(別途:巻頭提言あとがきに代えて)のもと、お二人の対談軸に

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真山仁さんが迫ったロッキードという名のミステリー:『ロッキード』読了

週初めの朝、中間記⬇︎をアップロードしていた

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小説家 真山仁さんの『ロッキード』を読了。

戦後最大の疑獄事件の闇・・

“「フワフワと現れて、フワフワと消え去った事件でした」”(p11)

という園部逸夫 元最高裁判事のコメントに始まる全567ページ(別途、関連年表 等)に及ぶ大作。

「オヤジが死ぬまで、最高裁が判決を出せなかったのは、公判の無理を、裁判所が感じていたからだろう。檜山の請託の事実にしても、現金授受にしても、問題が多すぎる。それでも、オヤジは、無罪にならなかった」(p244)

というかつて側近として仕えた石井一 元自治大臣の振り返りに、

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真山仁さんが迫ったロッキードという名のミステリー:『ロッキード』中間記

小説家 真山仁さんが手がけた初のノンフィクション作品『ロッキード』を読み始めて

第一章〜終章(=第十五章)と構成されるうちの第八章(/第二部)まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

先月(2021年2月) ⬇︎

オンライン視聴したトークライブで、それまで漠然と有していた興味をより強く刺激され、

購入本に書かれていたサイン

サイン本を探し出し、購入していた経緯。

購入後、5cmに迫る厚みに軽くプレッシャーを感じていましたが・・

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真山仁 × 新谷学 「なぜ今ロッキード事件をノンフィクション で描いたのか」 『ロッキード』刊行記念トークライブ 視聴記

イベント検索時、「これ無料なのかぁ」と興味を持った

左:新谷学さん、右:真山仁さん

小説家 真山仁さんと、週刊文春編集局長 新谷学さん登壇の
なぜ今ロッキード事件をノンフィクション で描いたのか」
『ロッキード』刊行記念トークライブをオンラインで視聴。

対象書籍『ロッキード』は、

書店で存在感放つ装丁と600ページに迫る厚み

書店で存在感を放っていて、サイン本入手機会もあったものの

今、このタイミングでのロッキードに、それが592ページに及ぶ厚みであることから及び腰となってしまい購入を見送っていた経緯。

但し、内容に漠然とした興味を持っており、流れ良き巡り合わせ。

膨大なる資料 x 当事者たちの証言 x 真山仁さんの見立て

真山仁さんの著書はいまだ拝読したことがないながら、ノンフィクションに取り組まれたのは本作が初めてだそうで、

10畳の部屋の天井まで埋め尽くすほどの資料をスタッフや法学の門を叩いた人たちの助けを得て深入りしていき、

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青山繁晴議員の独立講演会に参加して、知られざる面に軽く衝撃を受けてきた:第101回独立講演会 参加記

先月(2020年7月)に続いて、青山繁晴参議院議員登壇の独立講演会へ。

そして、今月もよみうりホールへ

前回は(2020年1月からの)半年ぶりで、

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今回は約1ヶ月のインターバルと短かったことから

さほど衝撃的な内容、展開もないであろう、といった先入観もありましたが、いざ蓋を開けてみれば・・

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