元東京ヤクルト・スワローズの宮本慎也さん著「歩(あゆみ)ー 私の生き方・考え方 ー」が半分弱のところまで来たので、振り返り。
続きを読む 宮本慎也さんに学ぶ「個の厳しさ」とチームを牽引するリーダーシップ:「歩 − 私の生き方・考え方 −」読み始め
元東京ヤクルト・スワローズの宮本慎也さん著「歩(あゆみ)ー 私の生き方・考え方 ー」が半分弱のところまで来たので、振り返り。
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以前エントリーした元読賣ジャイアンツ、現在、DeNA横浜ベイスターズ用具係の入来祐作さん著『用具係 入来祐作 〜僕には野球しかない〜 』読了記で書き切れなかったところ。
書店に立ち寄った際、ちらちら見かけ、気になっていた元読賣ジャイアンツ等で活躍したプロ野球選手の入来祐作著『用具係 入来祐作 〜僕には野球しかない〜』を読了。
『蜃気楼「長嶋茂雄」という聖域』を読了。
手元の本が切れ「次、新しいのを何にしようかな・・」と悩むことしばし。そんな中で、すーっと手が伸びた一冊。
長嶋さんに関しては、賛否両論が報道の立場で一般的でありながら、極少ない偏った報道が多い分野(人物)との印象を持っており、
その実像に迫る感じに興味を持っての読み始め。
参考までに、長嶋さんの注目度を図るエピソードとして、
今週、Yahoo!のトップページで知った阪神タイガース等で活躍した坪井智哉選手引退のニュース。
失礼ながら現時点でも現役生活を続行している事は頭に入っていませんでしたが、直近は過酷な現役生活であったようで記事(下記)を目にして、少なからずの衝撃でした。
坪井選手というと、多くのファンにとってはイチロー選手と同じ形容のされ方であった振り子打法で、華々しく阪神タイガースでデヴューを飾った頃の鮮烈が強いものと思います。
トレードで阪神を離れてからは波瀾万丈で、記事等で取り上げられる機会は、デヴュー当時の栄光との対比という視点であった事が多かったものと。
上記、記事から引用すると・・
“トライアウトを経て2011年はオリックスで1年間プレーしたが、そのオフに再び戦力外となると米国独立リーグでのプレーを選択した。
1年目は足の肉離れ、2年目は肩を痛めて、満足な結果を残せなかったが、昨年オフに肩を手術。
今シーズンは「独立リーグの中でも最もメジャーに近い」といわれているアトランティックリーグのペンシルバニアに本拠地を置くランカスターと契約を果たした。”
と厳しいながらも、夢に近付いている現実も読み取れますが、
“ある試合で一塁に出塁して偽装スタートを何度か切ったが、ベンチに帰ると「打者が集中できないから、走る格好などするな」と怒られた。
2週間を過ぎたところで出場選手登録そのものを抹消された。”
と、こういった細かい芸当を好む人もいれば、特に主力打者の時にこういった事をすると、チームメイト間でも亀裂が走る原因となって
実際、現在、横浜ベイスターズに在籍している中村紀洋選手の場合は幾度となく衝突を起こしている印象。
話しを坪井選手に戻して・・
“登録を抹消された選手は、遠征には帯同が許されず、ホームのゲームでは、一塁コーチャーズボックスに立たされる。
しかも、攻守交替時には、ひと周り以上も年下の選手に「かたずけておけ」とばかりにポーンとヘルメットを投げられる。「アメリカまで来て俺はコーチャーズボックスで何をしてんだろう」と、強い孤独感と空虚感を覚えたという。
坪井は、それでも、ひたむきに「いつかチャンスがくる」と練習を続けて再登録機会を待ったが、さらなる試練が襲い掛かる。
独立リーグでは、チームや選手によって契約形態は多少違うが、球団が選手に住居を供給している。
低予算のためモーテルの部屋を何人かの選手でシェアするようなケースも少なくないが、ランカスターの場合は、協力してくれる地元の人の家に選手をホームステイさせる形をとって選手の経済的な負担を解消していた。
だが、坪井は、当初からホームステイ先を与えられず、「やっと決まったぞ」と伝えられた家に慣れない英語で連絡を入れると、「その話は断ったはず。悪いけど」と言って電話を切られた。
球団フロント間の連絡の行き違いだった。宿無しとなった坪井は、GM兼任監督のようにチームのすべてを仕切っているホブソン監督に訴えたが、「今探しているから」とのつれない返事。
ホームステイ先が決まるまで、仕方なく自費でのホテル暮らしを続けたが、いつまでたっても音沙汰がない。元々、給料自体も、月に15万円もないという厳しい条件だったが、登録を外されると、その間、そのなけなしの給料さえ出ない。
そんな坪井に同情したチームメイトが「俺のところに来い」と救いの手をさしのべてくれ、そのホームステイしている先に頼み込んで転がりこんだ。だが、エージェントを通じて、ホブソン監督から「坪井は何を勝手なことをしているんだ。今すぐ家から出ていけ」と理不尽な連絡が入って追い出された。”
もはや嫌がらせ、悪意すら嗅ぎ取ってしまいました。
引退を決断した経緯に関して・・
“アマチュア時代から、ずっと野球のエリート街道を歩いてきた坪井が、40歳にして初めて味わう屈辱。
グラウンドの競争社会の中で振り落とされるなら、まだ我慢はできるが、寝る場所も与えられないという人間の尊厳にかかわる部分を傷つけられ、坪井はついに引退という決断を選択せざるをえなくなる。”
と。PL学園から大学、社会人を経て、阪神タイガース入団といった、これだけで選ばれし者の才能を感じるところですが
狂い始めた歯車が、最後は原型すら留めていないかの状況となり、「引退」しかない選択出来ない状況に追い込まれてしまったものと推測したところです。
正式が記者会見(これを書いている翌日の8/18)が予定されており、この辺りは坪井選手のキャリアに対する敬意といえると思います。
現中日ドラゴンズのジェネラル・マネージャーの落合博満さんが、かつて新入団の選手たちに向けて
「自分で引退出来る選手になれ」といった意の言葉をかけられ、「入団したばかりなのに、もう引退の話しかよ」と
個人で違和感を覚えた発言で、これも落合流かなと思っていましたが、真意は、多くの選手が自分の意に反してユニフォームを脱がされているという現実を差しての事。
坪井選手の場合も完全燃焼し切れなかった部分に、「(ユニフォームを)脱がされた」厳しさを感じます。
新人の時は中日ドラゴンズ川上憲伸、読賣ジャイアンツ高橋由伸、広島東洋カープ小林幹英と繰り広げたハイレベルな新人王争いに始まったプロフェッショナルなキャリアに
過酷な環境に果敢に挑んで行った姿勢、イチローも「天才」と認めた卓越した打撃センスは、今後に期待される部分は大きいですね。
私もこの場で、その才能と生き様に敬意を表したいと思います。
明日、記者会見との事で、明日からは「坪井さん」。会見の場までは「坪井選手」の呼称にこだわってみました。
広島東洋カープ等で活躍された元プロ野球選手の高橋慶彦さんのサイン会へ。
2月に続いて2回目。
前回の模様 >> 高橋慶彦に会えたのが嬉し過ぎた <<
慶彦さんが上梓された『赤き哲学』の刊行イベントで
「もう(本)持ってるし、前回、聞きたい事を聞けたし、今回はいいかなぁ」なんて思いつつも
当初はトークショーも予定されていた事(⇒雨天中止)と、特に予定が無かった事、行けば何かあるかも?のワクワク感などから前日になって参加を決めた次第。
前回は、縁あって所有する事が出来た慶彦さんの現役選手時代のグローブの真贋を確認する任務を背負ってのドキドキするような使命感がありましたが、今回は至って気楽 ^^
100名弱の参加者で、トークショーが中止となった分、サインの他に各自と写真撮影に応じて頂けるサービスっぷり。
せっかくの機会だから、何か質問をしようと思考を巡らせるも聞、カープファンであった時期は遥か昔であった事(阪神の事、聞くと空気読んでないかな、とか・・)もあり、
気の利いた質問が、さっぱり浮かんでこない ^^;;
それでも、コーチ時代にロッテの西岡、今江、小坂といった主力選手を鍛え上げられた実績から、「今、プロ野球界で一番鍛えてみたい選手」を問ふ事に。
整理券番号66で、開始時刻からおよそ30分程度で自分の順番。初めてではないながら
本人を目の前にすると野球少年時代の憧れがそこにいるわけで、自然と平常心でなくなり・・
と、そこで怯まず、本にサインを走らせて頂いているタイミングで「慶彦さんが、今、一番鍛えてみたい選手は誰ですか?」と発すれば・・
「うーん、どうだろう。いっぱいいるね。でも、カープで足の速い選手は育ててみたいよね」と一言一句正確でないながら、ばっちりコミュニケーション。
実はサインも他の人と違って、慶彦さんの顔写真が印刷されたページ(上記)で、「俺の顔の上に書かせるわけね」と軽くジョークを投げかけて頂き気さくな感じは2月の時と変わらず。
実力勝負の世界で頭角を現した事も凄いですが、やはり人気商売の面でもスターの座を獲得した人は違いますね。
私の質問の回答に「カープの選手」と指定がくるあたり、次のご活躍の場は、慶彦さんを知る誰しもが思い描く、
「広島東洋カープ = 赤いユニフォーム」
慶彦さんの哲学が育まれた原点、その姿が現実となる事を俄然応援したくなった、今回のイベントでありました。
Yahoo!ヘッドラインを眺めていれば・・
” 100年間で2人目の偉業 データが示す田中将大の圧倒的な投球 ” とあり、順調な滑り出しはTVを見ない自分でも知っていたものの
「100年間で2人目」とは何ぞや?と、記事を目をやれば
” QSとは先発投手が6回以上を自責3以内に抑えることだが、メジャーデビューから11試合連続でQSを続けている田中は、大リーグの公式記録が残されている1913年以降では、ヤンキースで初。メジャー全体でも、1973年にエクスポズでプレーしていたスティーブ・ロジャーズ以来、100年で2人目の偉業となっている。”
という事。
この数値、New York Yankees /ニューヨーク・ヤンキースで同僚の黒田博樹投手も、ここ数年で評価を高めていた項目ですが、
とかく田中投手に関する記録では連勝に注目が集まりがちでしたが、勝ち続けたのには、しっかりとしたこういった裏付けがあったからですね。
しかし、野球とベースボールの違いと言われる似て非なる部分に、時差のある国土の移動を当たり前の如く消化し、当番間隔も日本より1〜2日短い中4日でのサイクルの中で
実力と共に、それを出し切る環境への順応性も圧巻ですね。しかも、注目度が他球団の比ではないヤンキースで!
プロアスリートでも、環境や(サッカーなどで多い)システムの違いで力を発揮し切れないアスリートも多い中、改めて田中投手の凄みを見せつけられるデータでありました。
田中投手を知ったのは、全国高校学生野球選手権大会(夏の甲子園)で、深紅の大優勝旗が初めて北海道に渡ったという出来事を、当時の旅先のアメリカ(ロサンゼルス)で知った事に関連してでしたが
そこから翌年(田中投手、2年生)に連覇を遂げて、更に翌年は今もファンに語り継がれる斎藤佑樹投手(当時、ハンカチ王子として人気)との投げ合い。
田中投手の凄さによって、斎藤投手の格が上がってしまったのが、良かったのか否と言えるのか、これから真価が問われるところと思いますが、
さて、シーズンオフに田中投手、どのような記録に記憶を留めてくれますかね。
因みに、田中投手の活躍は2月にこちらでも予言?していましたが、その時の話題の中心は
Yankeesに昨年ドラフト2位で指名された加藤豪将選手。
>> ヤンキースに入ったマー君も凄いが、実はもっと凄いかも加藤豪将 <<
加藤選手に関しての情報が視界に入ってくることなく、調べてみたところ・・打率.179 (日本時間 6月3日時点)と
こちらはプロの洗礼というか、これからのようです。