現役時代、広島東洋カープのエースとしてチームの黄金期を築いた北別府学さんの著書
『カープ魂 優勝するために必要なこと』を読了。

先日開催された北別府学さんのトークショー↑で販売でされ、購入していたもの。
昨年(2016年)、25年ぶりにセントラルリーグを制した広島東洋カープですが、本書が出版されたのは前年の2015年10月。
先週開幕したプロ野球(NPB)に時期を合わせて開催された広島東洋カープの黄金期をエースの立場で支えた北別府学さんのトークショーに参加。
現役時代、全盛期を知る者としては北別府学さんとトークショーと結びつかない印象も抱きましたが、広島では結構開催されている様子。
ただ東京では珍しく北別府学さんご本人もどの位集まるのか?といった心配されていたことを冒頭お話しされていましたが、
100名の枠が早々に埋まる人気ぶり。
また、北別府学さんの魅力を引き出すべく、MCにカープ芸人のヴェートーベンが抜擢、
終始、和やか笑いが絶えないトークショーとなりました。
続きを読む 広島東洋カープの黄金期をエースの立場で牽引した北別府学さんの厳しさと優しさ:開幕スペシャル企画 北別府学さんトークショー参加記
普段の混み具合が如何ほどであるのか、把握していませんが、
広島東洋カープ25年ぶりのリーグ制覇へ向け「マジック1」としていることから混雑しているように思えた銀座にある広島ブランドショップ tau.-
東京で入手難なレアなカープグッズでも出ているのかと思い、入店してみれば・・
「今日は巨人応援しようね」と、お客さんとの店員との会話。
「ん?」なんて「次は(広島東洋)カープは、マジック対象の讀賣ジャイアンツの直接対決でなかったかと思いきや
2月1日にキャンプインを迎えるプロ野球の節目を迎える直前のタイミングで、高橋慶彦さんのトーク&サイン会に参加してきました。
慶彦さんのイベントは通算3回目となり、これまではフリーのお立場でしたが、今回はオリックス・バファローズに打撃コーチの肩書き付き。
それでも100名満席となった席の大半は、広島東洋カープ時代、若しくはカープOBとして慶彦さんを捉えられており、
カープに関する話題が6割程度。他は球界全体、バファローズ、プライベートなど。
続きを読む 高橋慶彦さんのトークがざっくばらん過ぎて楽しかった:「赤きレジェンド 高橋慶彦さん キャンプ直前 トーク&サイン会」参加記
ミスター赤ヘルこと、長く広島東洋カープで主軸、現役を退いてからも指導者として現場を牽引された山本浩二さんのトーク & サイン会に参加。
著書の上梓に合わせて企画されたもので
場所は、昨年(2014年)元広島東洋カープの高橋慶彦さんのサイン会と同じく八重洲ブックセンター。
慶彦さんの時は、サイン会(希望者は写真撮影可)で150名程度の開催規模ではなかったかと思いますが、
今回は、8Fのセミナールーム内の開催でトークショー付き。限定80名との事で、早々に満席となる人気振り。
参加のきっかけは月初、銀座方面への出掛けた際の帰り道に店内へ立ち寄り、運良く本イベントの開催を知った次第。
広島東洋カープ等で活躍された元プロ野球選手の高橋慶彦さんのサイン会へ。
2月に続いて2回目。
前回の模様 >> 高橋慶彦に会えたのが嬉し過ぎた <<
慶彦さんが上梓された『赤き哲学』の刊行イベントで
「もう(本)持ってるし、前回、聞きたい事を聞けたし、今回はいいかなぁ」なんて思いつつも
当初はトークショーも予定されていた事(⇒雨天中止)と、特に予定が無かった事、行けば何かあるかも?のワクワク感などから前日になって参加を決めた次第。
前回は、縁あって所有する事が出来た慶彦さんの現役選手時代のグローブの真贋を確認する任務を背負ってのドキドキするような使命感がありましたが、今回は至って気楽 ^^
100名弱の参加者で、トークショーが中止となった分、サインの他に各自と写真撮影に応じて頂けるサービスっぷり。
せっかくの機会だから、何か質問をしようと思考を巡らせるも聞、カープファンであった時期は遥か昔であった事(阪神の事、聞くと空気読んでないかな、とか・・)もあり、
気の利いた質問が、さっぱり浮かんでこない ^^;;
それでも、コーチ時代にロッテの西岡、今江、小坂といった主力選手を鍛え上げられた実績から、「今、プロ野球界で一番鍛えてみたい選手」を問ふ事に。
整理券番号66で、開始時刻からおよそ30分程度で自分の順番。初めてではないながら
本人を目の前にすると野球少年時代の憧れがそこにいるわけで、自然と平常心でなくなり・・
と、そこで怯まず、本にサインを走らせて頂いているタイミングで「慶彦さんが、今、一番鍛えてみたい選手は誰ですか?」と発すれば・・
「うーん、どうだろう。いっぱいいるね。でも、カープで足の速い選手は育ててみたいよね」と一言一句正確でないながら、ばっちりコミュニケーション。
実はサインも他の人と違って、慶彦さんの顔写真が印刷されたページ(上記)で、「俺の顔の上に書かせるわけね」と軽くジョークを投げかけて頂き気さくな感じは2月の時と変わらず。
実力勝負の世界で頭角を現した事も凄いですが、やはり人気商売の面でもスターの座を獲得した人は違いますね。
私の質問の回答に「カープの選手」と指定がくるあたり、次のご活躍の場は、慶彦さんを知る誰しもが思い描く、
「広島東洋カープ = 赤いユニフォーム」
慶彦さんの哲学が育まれた原点、その姿が現実となる事を俄然応援したくなった、今回のイベントでありました。
昨日、サイン会に参加出来て、嬉し過ぎちゃった高橋慶彦さんの「赤き哲学」を読了。
今の慶彦さんがあるのは、ベースになるのは(広島東洋)カープで学んだこと(p209)として
それを指導者の立場でホークス、マリーンズなどで深め、還元させてきたというプロ野球界での足跡。
本の最後では、低迷が続いたカープへの思いが綴られており、現実的には
現役時代に球団行事の「カープ激励の夕べ」をボイコットした経歴から困難が横たわっているようで・・
サイン会の際はファンから「次は是非、赤いユニフォームを」の懇願に
一瞬笑みを浮かべられ、「頑張りま〜す」と明るく返されていましたが、当事者だけが知る根深さもうかがわれる一コマでした。
その他、本で印象に残った事は圧倒的な練習量で、それはプロに入ってから足を活かすためにスイッチヒッター(当時、日本人選手初となる左右両打ち)を目指すことに起因しての事で
それは・・ 「1日24時間じゃ足りない」と感じるほど(p114)「何千、何万回・・・・・・おそらく百万回単位で素振りをしたでしょう。」
「実際、キャンプなどでとことんバットを振った翌朝は、目覚めると手が拳を作った状態のまま開くことができない。片方の手を使って1本、1本、指を広げていく。そんな日も珍しくありませんでした。」
この経験から・・
不可能、あるいは困難だと言われる物事にチャレンジするためには勇気が必要です。それと同じくらい求められるのが覚悟。挑戦してできないことはない。 ・・中略・・ 勇気と覚悟さえあれば何でも実現することができるのです。(p115)
努力が数字となって表れるまでは・・ 外で食事をしていても、彼女の家でくつろいでいても、就寝する2時間ほど前になれば「悪い。素振りするわ」と言い ・・中略・・ 年末年始も大晦日から年明けにかけて ・・中略・・
ある日、どうしても気分が乗らず「今日はいいかな?」と素振りをせずに布団に入った日がありましたが、どうしても落ち着かなくて全く寝られない・・・・・。
私(慶彦さん)にとってバットを振るという行為は食事をとるのと一緒。 ・・中略・・ 「継続は力なり」とはよく言ったものです。 ・・中略・・ 量は裏切らない。続けることで染みつくものもあるのです。(p.119)
と、勇気と覚悟を決めて挑んでいた現役時代の裏側に触れる事の出来ました。
慶彦さんと同じ境地でプレーをしていたのが、カープからタイガースに移籍した金本知憲さんで、常に全力疾走を怠らなかった姿勢を評価されています。
金本さんも「覚悟のすすめ」という著作(未読)を上梓されていますが、
特定の分野で突き抜けるには、習慣が自動操縦の領域に入ってしまう没頭の世界、
覚悟を決めて挑んだアスリートの心の強さ、存分に見せつけられました。