2週間振りに表参道まで出掛けて、神田昌典さんのビジネスプロトタイピング講座に出席。
>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱 <<
>> 近藤太香巳さんが教えてくれた今、小さな事で活躍している事の大切さ:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その弐 <<
2週間振りに表参道まで出掛けて、神田昌典さんのビジネスプロトタイピング講座に出席。
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連日、表参道に行って、神田昌典さんの「ビジネスプロトタイピング講座」に参加。
>> 近藤太香巳さんが教えてくれた今、小さな事で活躍している事の大切さ:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その弐 <<
今までの2回は2時間+α(懇親会等)でしたが、今回は11:00〜18:00過ぎまでの長丁場。
神田さんの講演は「いまのビジネスは世界を挑発するモデルをつくれ!」と題され、最も楽しみな日でありました。
自ずと家を出る時間が早まり、開場時刻を若干過ぎた頃にACTION CENTERに到着すれば、神田さんが板書に没頭されている最中。
最前列で空いた場所を目指せば、神田さん目と目が合い、自然な流れ挨拶を済ませ、着席。
前日の近藤太香巳社長の「情報が多いと動けなる」の引用から始まり
プールで泳ぎ方を覚える際、いくら泳ぎの手順を覚えても水の中に入って泳いでみない事にははじまらないのは、起業についても一緒だと。
ここから話しは一気に、神田さんの学生時代にワープして、上智大学の頃「社会に出て何をすれば良いのか」分からない状態で、
外国に行かせてくれるとの理由から、半年間、図書館にこもって外務省試験の勉強をして、3年生の時に合格。
但し、入省後に外交の役割を論文で求められ、「意義なし」と回答して不合格とされたり、通訳の試験は話しにならない点数で不合格にされたり等、
一見、上智大学→外務省と輝かしいキャリアと思っていましたが、モラトリアム世代と称された将来、何をやっていいのか分からない状況での苦悩が聞け、イメージとのギャップがありました。
もともと外国に行かせてくれるとの動機で入省していた事と、周りで上級職で合格された方の仕事を見ていて
長く勤務される意思はなく、アメリカでMBAを取るなどして、民間の世界へ。
役人上がりで、営業等の経験はないことから転職に苦戦したり、早々にリストラの危機に直面したり。
海外の家電メーカーで苦労して販売した冷蔵庫の利益と、ふと事務所に飛び込んで来た無料で配られるとの携帯電話のキックバックの値段が同程度である事や
出張中に視界に飛び込んで来たダイレクトマーケティング、マインドマップ、フォトリーディングとの出会いに衝撃があり
「自分の人生を築く出逢いは、一瞬のように築かれる事」を認識。
その中でも、ダイレクトマーケティングの自分から営業を仕掛けるスタイルではなく、(自分の)商品が欲しいと思わせる人を集める手法、視点の切り替えは大きな出会いとなる事に。
そこで得られた知識を、勤務先にバレない形で小予算で実験を開始。1台も売れないなどの試みがあったものの、失敗の度に新しい出会いがあった。
知識との出会いを学びに止めず、実践に移されたところに、神田昌典ブランドの始まりが垣間見えました。
この段階で神田さんが学ばれた事に、「知識を見付ける前に動き出す」、インド人同僚からの「(理屈はいいんだ)キャッシュフローを作れ」との教えが胸に刻まれた。
具体的には今日の1万円を翌日10,100円にする感覚。キャッシュが入っても、ロゴを作ったり、名刺を作ったりする事にお金を回してはいけない。
起業とは、少しでも自分の器にお金が入ってくる場所、仕組みを作る事。
ここから、ビジネスの本質への切れ込みがあり、
「粗利 x リピート」の公式がとても大事で、殆どの起業家が失敗するのは粗利が低過ぎる。多くの人は仕入れると粗利を30%程度するが、最低でも60〜70%、本来は80〜90%は欲しい。
・粗利はどれ位取れるか?
・リピートするのか?
この二つの問い掛けは、とても大切。これを踏まえ1,000人の顧客がいれば、大概のビジネスは回るとの事。
また、起業をする上で大事な事は、実際に起業をしている人と一緒にいる事。
神田さん流の表現では、起業してヘラヘラしている人を回りにおいて、セルフイメージを上げる。(笑)こんな事でも起業出来るんだといった感覚。
例えば観光バスの中古車販売のサイトを作ったりなど、手段は様々。
起業には3つのプロセスがあり、まず「生活」するため。次に「地域」のため、そして「上場」。
地域、上場は社会性を帯びますが「上場」に関してはメリット、デメリットが様々存在するため、選択的となる。
ステージも「EGO(欲)」「SOUL(内面の充実)」「SELF(自分自身)」と3つに分かれ、男性は「EGO」から入る事が多く、女性は「SOUL」、40代から入る事が多い。
ここに今回のポイントがあって、始められるなら「SELF」から。
この事が分かっていれば、楽。その他、起業に関するインフラ的な機能は、無料(若しくはそれに近い状態)で備わっている。
人を集めようとすれば、分単位で優秀な人材を探すサービスは提供されているし
お金を集めると、それに見合う人が集まって来る。
その上でダークサイドに落ちない信用を身につけている事が大事。
起業とは、つまり自分自身が何者であるかを見付け出す事。
と、このような内容で神田さんのパートで2時間20分程度。午後は神田さんの全能思考ことフューチャーマッピングで
ライヴ講義参加者24名で共通したビジネスモデルを作ろうとの試み。実際、自分が発言した内容が板書されると俄然、当事者意識が高まりました。
で、この後、懇親会。約20名の参加者に神田さんが含まれ、左横のポジションをがっちりキープ(笑)
「多くの人はお金は努力しないと稼げないと思い込んでいるが、神田さん曰くお金は想像の産物に過ぎない」と。
であるとか、神田さんが捉える中国でのビジネスの仕方(/日本国内で稼ぐ事は至難な時代)など、この場で3時間。
自分の日常を切り離す、感覚を書き換えていくには絶好の場であったと言えますが、(神田さん/成功者の真横で3時間)よく頑張りました(笑)
いつもはどんなに疲れても、ブログ書く気力は残っているものですが、金曜、土曜は帰宅するなり、寝落ちしてしまう感じで、自分にとって、雲の上の世界を間近で体感する尊き2日間の通過点でありました。
神田昌典さんが、最初で最後、起業家育成を手掛けるプログラムの「ビジネスプロトタイピング講座」の第2回講座に参加。
今回は、株式会社ネクシィーズの近藤太香巳社長の登壇。近藤社長の講演は4月のセミナーズ・フェスタ以来、2度目。
近藤社長の最も人数を集めて行なった講演がセミナーズフェスタでの約6,000名で、最小が今回の30名程度。
ビジネスプロトタイピング講座の初回は・・
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2,000名規模のオンラインでのUstream受講者が居たものの、今回は非公開。
「無料で聴講出来ますよ」と情報を流して自分としては冷や汗ものの、史上最年少で上場を果たした起業家の話しを体感出来る稀少な機会。
近藤社長が起業したのは若干19歳。当時はべンチャー、アントレプレナーといった言葉はなく、
「この若造に何が出来る」と門前払いされるのが常であったそうな。
良かったのは、情報が無かった時代なので考えながら動いた事。
近藤社長が起業志望者向けに講演される機会は多いものの、経営者になる人が少ないのは、今の時代、情報に溢れていて考え過ぎて行動出来ていないと。
近藤社長が定義する仕事は想像と工夫だとして、以下のレベルに分類される。
三流・・・期待されない人
二流・・・期待されても出来なかった人
一流・・・期待に応えた人
超一流・・・期待を上回った人
一流と超一流の間はミリの差だとして、なり方は難しくない。
例えば文章を読むにしても熟読に熟読を重ね、句読点の打ち方であったり、図表への挿入であったり、目の前のものをピカピカに磨き上げる人が超一流。
近藤社長は社会に出て、上記、時代背景もあり、超一流を目指さないと相手してもらえなかった。
とにかく大事な事は、毎日、これがベストか?これがベストか?と問い続け、今、出来る事の最善を尽くす事。
近藤社長は創業から上場に至るまで、その間には上場取消などの辛酸を舐めながらも
華麗なビジネスキャリアを築かれていますが、その分、人脈も多方面に広がり
その中で、お聞き出来た処世術に好きな人、大切な人には徹底的にゴマをすれというもの。
例えば石原元東京都知事から突然のヨットの誘いを受け、二つ返事で快諾。二人でクルージングに出た際、
急な誘いで、いろいろ事情/用事があったであろうにもかかわらず、何も言わずに駆けつけてくれた事に、「だからお前は信用出来る」と褒められたりといったエピソードが紹介され
ご自身の経験で、好きな人と関係を深めていって仕事などで上手くいったケースは数知れぬも、逆に「嫌だな」と思いながら打算的に付き合った結果、上手くいった事は一度もなかったとの振り返り。
普段からマイナスの事は言わない心掛けをしているものの、思わず口からこぼれてしまった時には「うそうそ」と言って即座に取消し、運が逃げないように配慮。
嫌な事があったら作文する事を習慣にして、5行も書いているうちに思考が前向きなものに変わっていくようになる。
未来の事は分からないし、どうでも良い。大事なのは、今。今、小さな事で活躍している事が、これからの大きな事につながる。
暇な人ほど悩んでいるとして、一生懸命頑張り続けていると人間力は勝手についてきて、頑張る事で夢はどんどん膨らんでいく。
企画という事に関して話しがあり、無から有を生み出す発明を想像しがちであるが、自分(近藤社長)はコレとコレを組み合わせたら面白い事を見付ける発見家である。
街中でいろいろなコピーを見て、それが生まれた背景を想像したり、自分が政治家だったら、どういう風に喋るかといった事を常に考えている。
創業の地、香川県高松市から東京に進出したもののビジネスパートナーに騙され、大阪から上京した父親に里帰りを勧められるものの
東京で再起を誓い、渋谷駅で涙ながらに別れた父親に大声で叫んだ事で、覚悟が芽生えた。
ITバブルが弾け、上場取消、世の中が騒然となり、銀行が総撤退の動きを見せ、一気に倒産の危機に直面するも
社員が取ってくれたファイティング・ポーズに鼓舞され、SBIの現北尾会長に融資を申し出たところ15分で30億円の支援を得る。これは後に300億円にして還元したとの事。
後に孫正義さんと事業を共にする事があり、近藤社長が目一杯の見込み値を告げたところ「一桁足りない」と返され、それは途方もない数字であったそうで・・ 孫さんのスケールを実感。
後に、孫さんの求めていた数値を達成することになり、頑張れば頑張るほど凄い人に出逢える縁に恵まれ、こういった人たちが背伸びさせてくれる事を実感。
裏返すと、こういった出逢いに恵まれないと自分の枠は広がらない。
ピンチとチャンスは常に隣り合わせ、ピンチの時は社員にその状況を共有する事が大事だが、必ず解決策を提示する事が大事。
そしてリーダーは奇跡を起こす。
その裏側では、今でも月に5〜10日は誘眠剤の力を借りないと寝れない日があるそうな。
講演は、近藤社長が指摘されていた通り、4月に耳にしていた内容と骨子は一緒でしたが間近で聴いて伝わる人間性に思い。
よく「試練は乗り越えられる人のために与えられる」といったことが言われますが、近藤社長流に表現すると「人は絶望を希望に変えられる」。
これでも、まだ自分の能力30〜40%しか発揮出来ていないと振り返られ、何よりの自慢は社員との関係。
毎年、ご自身の誕生日は盛大に祝ってもられるとの事。昨年は社員から集められたお金で、数百万円のジェットスキーがプレゼントされたとの事。
別の場所で聞いた話しでは、東証一部上場の社長ながら、社員一人一人に誕生日のメールを欠かさないとか。
帰り際、一旦退場しかけ、聴講者一人一人と握手にしに戻ってきた姿に
起業後の実績は超一流の領域ですが、裏側には精緻な気配りが行き届いての事を実感させられました。
書き途中となっていた『成功のための未来予報』を読了記の後半。
今の時代認識、求められる心掛けとして・・
” 自分には才能があり、才能を使うことで、まわりを豊かにできることに気づかねばならない時代が、すでに訪れている ” (P75)
” これからの時代で活躍するためには、自分の才能は何か?それを問いつづけ、それを差し出しつづけることが大切になります。” (P75-76)
” 才能のない人は、いません。絶対に、いないのです。それを見いだすことをやめた人、、もがきつづけ、転がりつづけることをやめた人がいるだけなのです。” (P76)
「才能」が花開く舞台・・
” いま日本に住んでいる我々というのは、日本にいるだけでは、じつを言うと、大きな活躍ができません。” (P95)
それは、つまり
” 2020年に日本は、中間層の消費に関してみれば、全アジアのうちのたった1%弱の市場にしかならないよということなのです。” (P98)
” 英語はできないと、アジアに出ていくことができません。”(P104)
国内を例にすると・・
” これからは、たとえばカンボジア語ができる、マレーシア語ができる、というような特殊な知識をもっていることが、成功につながっていきます。
「ハラル」というイスラム圏の食品があります。イスラムの人たちの食生活では欠かすことのできないものですが、どのような戒律をもって、それを食べているかということを説明できる人は少ないでしょう。
けれども、そうした知識のある人が、これからの時代には重用されます。細かな分野での専門家が認められていくわけです。” (P109-110)
海外に出ようと思えば・・
” Facebookで「1いいね」を獲得するための広告費用は、日本では150〜200円ですが、東南アジア諸国では20円しかかからないといわれています。
つまりアジアで10万人に自分の名前が知れ渡るのに、かかるコストは20円x10万人=200万円というわけです。” (P140)
神田さんのご友人の中野博さんという環境ジャーナリストの事例では
” 「いいね」を押してくれた人に、自分が書いた日本語書籍の一部を英訳して、1ドル100円で販売すると、それを買ってくれる人たちも出てきました。
このほんのちょっとしたチャレンジで、、彼の世界は大きく広がりました。海外にいくときにFacebookで「こんどは○○に行く」と書き込むと、
その地域に住んでいる人から、「こちらをで講演をしてほしいんだけど・・・・・・」という依頼が来るそうです。” (P142)
” 自分の専門知識や、やりたいと思っていることを情報として、目的意識をもって発信した場合、東京へ飛び出すのも、世界へ飛び出すのもさほど変わりませんよ、ということです。” (P142-143)
で、話しを再度、” 今の時代認識、求められる心掛けとして・・” に戻して・・
” 与えられた現在の環境のもとで、自分の信じる理想の未来を、いまから、小さなところから実践するのです。” (P146)
ここで、神田さんの考える将来の生き方に対して言及があり・・
” 決められた通貨を稼いで、それを使うことでしか生活レベルを高められない人は、年間365日、会社にいわれたままに働きます。
彼らなりに一生懸命働いて、やりがいもありますが、給料はなんとか500万円です。
それに対して会社の仕事に慣れず、会社を退職。好きな手品を仕事にしようと志した人がいるとします。
当然、いままでであれば、「おまえ、どうやって食べていくんだ」とクラスメートからはバカにされたでしょう。
しかし、自分の好きなマジックショーをやるために、養護施設をまわった。その結果、5万ネッツがもらえたらどうでしょう?
5万ネッツは普通の店では使えません。けれども、物々交換市場で、それを使って、新しく生まれた子どもに必要な、ベビー服からベビーカーまでの一式すべて調達したら、どうでしょう?
生活は成り立ちますし、また自分の才能を磨く時間は、ありあまるほど得られるでしょう。
すると普段から、児童養護施設の子どもたちに対して、どんな教育サービス、社会的サポートを提供できるだろうかと、思考し行動することに時間を使えます。
その結果、施設に寄付をしている企業のトップに直接的につながり、その企業のCSR(企業の社会的責任)プロジェクトを請負う仕事を始められるかもしれないのです。
・・中略・・
お金に頼らなくても、自分の才能を活かすことにより、金銭的および物質的な豊かさと、人々の応援を得られる社会になっているわけです。” (P147-148)
再び、今の時代認識、求められる心掛け・・
” 宝くじに当たった人だけが成功していく。土地をもっている人だけが成功していく。制約はもはや消えてなくなってしまったのにもかかわらず、自分の手足を鎖でがんじがらめに縛りつけています。これでは自分の才能を磨きようがありません。” (P151)
” 生きていく上で、安定は重要です。でも安定は、いまいるところに座りつづけ、変化しないことによって得られるものではありません。
世の中が、この瞬間にも変化しているわけですから、僕らも、この瞬間にも変化しつづけることでようやく安定が得られるのです。
サーフィンと同じだよね。波が押し寄せているのに、その場所に浮かびつづけようと思っても無理でしょ。波が押し寄せているのであれば、波と一緒に変化していくこと。
そうすることで、自分の力は最小限でも、最高に楽しく、生きている実感を味わえるのです。
だから、これから安定するためには、自分の才能を最大限に活かしつづけることです。” (P152-153)
本の結びでは
” 人と違う才能を活かすこと。それが、この時代の大きな変わり目の、大人の大切な仕事であると、私は思っています。” (P154)
” 自分にどれだけの誇りをもてているのか。自分の力を信じられるのか。それによって、どんな逆境にあっても、転がりつづけることができる。
それによって、本来の、ものすごい輝きをもった、自分自身に出会うことができるのです。” (P156)
と、締め括られています。
165ページに及ぶ神田さんの「未来予報」で、神田さんの著書は、読みやすく書かれているのは、いつもの事ですが
高校生向けに語られた講演が本にまとめられている事もあり、その分かりやすさから胸にダイレクトに染み込んでくる言葉、考えが多く
こちらに転記する内容も1回にまとまり切らないといった展開に。
先日、出席した「ビジネスプロトタイピング講座」での学びもそうでしたが
>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱 <<
今は既に、「それぞれ一人一人」で幸福論を持たねば、幸せを実感出来ない時代。
自分が人と違う事は何か。
かのApple創業者のSteve Jobs/スティーブ・ジョブスの名言の中に「人との違いは何か。それが価値だ」
といった一節があったものと記憶していますが、「同じ」である事を求められていたから、「違い」を掴んで、生きる道が築かれる時代。
これだけでも時代が180°、大きく変わってしまっている現実を叩きつけられますね。
神田昌典さんが、最初で最後、起業家育成を手掛けるプログラムの「ビジネスプロトタイピング講座」に先ほどまで参加してきました。
>> 神田昌典さんが最初で最後、直接起業家育成をプロデュースする「ビジネスプロトタイピング講座」に、合格! <<
初回は、藤原和博さんの『情報編集力』と題された講義。藤原さんのお名前を見て、反応出来る人は少ないかもしれません。
世間的には、民間人として初めて公立学校(杉並区立和田中学校)の校長を勤められた方として、お馴染みであるものと。
神田さんが講座を企画したのは、起業家向けの講座をやりたいと長く思われていた事と、
30〜40億人が中間層に入る人口構成の変化、スマートフォンの世界契約数が70億超となっている点から起業家教育をやらない事にはどうにもならない時代の要請に応えての事。
会場に集ったのは24名でしたが、Ustreamで無料配信された視聴数は2,000人規模にも達したそうな。
で、約2時間に及んだ藤原さんの講義の要旨は、教育の場に携われてきたご経験から
日本の教育で教え込まれる正解主義に問題の根幹が有り、1997年の日本の高度経済成長の終焉に伴い
「みんな一緒の社会」から「それぞれ一人一人の社会」への変化が起こった点を指摘。
例えば電話を例にすると、かつては家の電話を家族で共有していたが、今の時代は一人1台(以上)携帯電話を持つ事になった。
結婚式の引き出物を例にすると、皆、同じ物を持ち帰っていた時代から、各自、カタログから欲しい物を選ぶ時代に変わった。
仕事の現場では共同幻想が崩れ、マネジメントが難しくなり、各人にとっては自分自身の幸福論を持てないと、幸せになれない時代となった。
従来は、正解をいち早く言い当てる能力が評価されたが、今の時代は、自分が納得し、かつ関わる人を納得させる能力が求められ、人の知恵、知識をつなげられる力が重要となっている。
つなげる力が、情報編集力に結び付いてくるわけですが、この能力は遊んでいないと鍛えられない。
自分の考えを他人の考えに触れさせて修正していくアプローチとなり、その幅が広ければ広いほどアイディアが涌いてくるようになる。
まずは、(多くの人は)自分自身が正解主義の思考にはめられている事に気付くところから始まる。常識、前例を疑う事。
情報編集力とは相手とつながる力に作用し、自分のプレゼンテーション術もある。
まず、最初の段階で、敵と判断されない事に目標を置き、相手の頭の中にあるイメージを使って、つながっていく。
出逢いの場では、自分の顔であったり、名前を用いる事が効果的。
人々は出逢いの場でもエンターテイメントを求めているとして、つかみとして、キャッチフレーズが効いてくる。
起承転結でいう「転」の部分を最初に持ってくるイメージで、よくある情景で会った時点で名刺交換から始まるが
本来はお互いの痕跡をしっかりとした形で相手に残し、最後に連絡を取り合う手段として、本来は用いられるべき。
会社のブランド力に頼っていると、いつまでたっても個人の力が磨かれなくなってしまう。
自己紹介ではなく、相手の頭の中に、どんな映像を写したいか。相手の頭の中を編集するプレゼンテーションが望まれる。
相手と同じドメインがあると仕事をしやすくなり、特にマイナスモードで繋がった場合は力が強くなる。
また、「(お金を)稼ぐ力」についても言及が有り、大抵の場合、1つの事に10,000時間を投入すれば、100人に1人の人材になれる。
更に近い分野で10,000時間を投入すれば10,000人に1人の人材になれ、社会で「稀少性」を帯びた人材となる。
この「稀少性」がポイントで、上述の「それぞれ一人一人の社会」、他の人たちと違うことをやっていても、その孤独さに耐える事が、自分自身の「稀少性」を育てる事につながってくる。
「稀少性」が備わると、信頼 x 共感 = 信任(クレジット) の数式から仕事を任せられるようになる。
最後は、自分の人生を曲線に振り返り、谷の部分をグループの中で共有。
苦しい時を如何に面白おかしく、人に語れるかが、その人の資産となり、後のその人の人生を輝かせる事につながる。
谷が浅いと感じた人は、どんな山にも裾野があるように、どのような経験も後に効いてくるので、深さを求めるくらいで良い。
講演の解釈は、このような感触。その後、ケータリングが用意され、「聞いてないよ(古っ)」といった感じで・・
藤原さん、神田さんを含め30数名の方の前で、自己紹介の場が設定されるなど、冷や汗の展開もありましたが(笑)
藤原さんの熱の入った講義に、神田さんのクールに未来を見据えた語りに
自分の懐具合も大事ですが、目先の事に目標を置くのではなく、「世の中を良くしていくために自分に何が出来るか」といった大局的な視野を持つべきとの学びを得られた初回でありました。
『成功のための未来予報』を読了。
神田昌典さんが、2013年12月に栃木県立宇都宮白楊高等学校で「未来創造推進事業講演会」と題された講演が一冊の本にまとめられたもの。
7の未来予報:お金がなくなる〜 会社がなくなる〜 病気がなくなる〜 国境がなくなる〜 学校がなくなる〜 貧困がなくなる〜 制約がなくなる〜 に基づいた構成。
今の時代が、「変化の激しい時代」として・・
” いま正解と思われていることは、未来ではまず正解ではないということです。” (P7)
” 30年前に、変人とか宇宙人とか呼ばれた人こそ、いま元気よく活躍できる世の中になってきている。” (P9)
神田さんが活躍しつづけるために、必要な力として学んだ事に・・
” 逸れても逸れても、転がりつづける力をもっているかどうかということです。” (P9)
未来で活躍するためには・・
” 自分の人生を、他人の尺度に委ねるな ” (P12)
” 成功する人は、誰でも勉強熱心ですよ。・・中略・・ こういう人たちは、偏差値や学歴に自分の未来を委ねたのではなく、
自分にしかできないことを追い求め、まわりが彼らに未来を見いだすようになったのです。” (P12)
” 私たちは、自分が望めば、どこにでも行ける。選んだ未来へと、誰もが行けるようになっている。” (P13)
” 自分には才能があり、才能を使うことで、まわりを豊かにできることに気づかなければならない時代が、すでに訪れているからです。
だから、これからの時代で活躍するためには、自分の才能は何か?それを問いつづけ、それを差し出しつづけることが大切になります。” (76%)
” 才能のない人は、いません。絶対に、いないのです。それを見いだすことをやめた人、もがきつづけ、転がりつづけることをやめた人がいるだけなのです。” (P76)
高校生(聴衆)に向けた将来のアドヴァイスとして・・
” いま学校で楽しみながらやっていることを、どうビジネスモデル化するか?そひて、どうマーケィングするか? ” (16%)
未来を見えるようにしていくためには・・
” 未来がどうなっていくのか、ふだんから考えているからです。” (P16)
人それぞれに、いま必要なのは、未来へのビジョンとして・・
” 未来に、自分が活躍できる場所を見つけたとき、一人ひとりの才能は、勝手にイキイキ輝きはじめる ” (P21)
お金を稼ぐという事に関して・・
” みなさん一人ひとりの感謝を記録したメディアがお金なのです。 ・・中略・・ 感謝は、想像力です。 ・・中略・・
感謝というのは、想像力によって膨らむものです。” (P46)
つまり、この事は・・
” 想像力のない人は、もらった小遣いを「これっぽっち」と思います。想像力のある人は、「お父さんがすごい苦労して稼いできてくれたお金だ」と思って感謝できます。 ・・中略・・
自分に与えられているもの、届けられているものがあったときに、それをくれた人たち、ものたちに感謝するのは、その人たちの苦労や努力、犠牲を思えるからです。
想像力のある人ほど、感謝の気持ちが大きくなります。感謝は想像力によって膨らむわけです。
お金というものが、その感謝を記録した媒体であるとすれば、お金はイコール想像力だということをわかっていただけると思います” (P47)
お金のかわりに必要になってきたもの・・
” あなたを応援してくれる、有能な人とのネットワークのほうが貴重になっているのです。
有能な人たちとつながることで、ビジネスは立ち上がりもすれば、成功もします。
有能な人たちとは、ビジネスモデル構築のしかたや、ネットでの広告の使い方を知っている人です。
商品をどう見せたらいいかを知っていて、その映像や写真を撮れる人、商品をわかりやすく説明できる人です。
事務所よりも、そうした人たちのとのネットワークが大事なのです。そういう人たちが大切にしているのは、同じ志があるかどうかです。
つまり同じ世界にワクワクできるかどうかです。しかも、異なるスキルをもつ人たちとつながれば、事業というのは立ち上がるものです。” (P70)
会社での在り様に関して・・
” 法律で定義されている雇用者とは、基本的に労働力を差し出すことで、お給料をもらえる存在なのですね。以前は、単純作業が収益を生みましたから、これでよかったんです。
けれでも、このようなコンセプトの会社は、もはや立ちゆかなくなります。
これから会社が高収益を上げていくためには、身体を差し出す単純作業じゃなく、知的、創造的な、頭脳を差し出す仕事をしなきゃならない ” (P54)
長くなったので、今回はこの辺で。神田さんの知見、ネットワークから導かれた未来予測にワクワクさせられ、
自然と次のページ、次のページへと読み進められました。好奇心を刺激される一冊で、読者に希望を植え付けてくれるのは、やはり神田さんですね。
鮒谷周史さんから日刊で配信されるメールマガジン『平成進化論』(2014年8月30日号)から。
タイトルは「とっとと始めて「側坐核」を刺激」。
” 多くの人にとって、たいていのことは、「やり始めてから、完成させるまでにかかる時間」よりも
「やろうと思いつつ、取り掛かるまでの時間」のほうが、圧倒的に長いもの。
取り掛かりさえすれば、案外すぐに終わるのに、先送りするから、それが心の負担となって、更に先送り、更に先送り、を繰り返し、
結局、上に記したように「やり始めてから、完成させるまでにかかる時間」よりも
「やろうと思いつつ、取り掛かるまでの時間」のほうが、はるかに長くなるのです。”
” このことが、真に理解できれば、「とにかく何でもいいから、まず手につけなければ始まらない」と思えるようになります。
たとえば、掃除などはまさにその、典型的な例といっていいでしょう。
手をつけるまでは大変だけれども、やり始めたら、何時間も掃除をし続けてしまった、という経験はどんな人にもあるでしょう。”
ここまでは良く耳にする誰しも経験している話しですが、それにはワケがあって・・
” なんでも、人間の脳には「側坐核(そくざかく)」という部位があり、
「実際に行動することによってスイッチが入り、さらにやる気をかきたてる」という役割を果たしてくれているそうです。”
こうして、やる気がかきたてられた状態を「作業興奮」と言うらしいですが、毎日の生活を「作業興奮漬け(!?)」にするためにも、
考え込む暇があったら、とにかく、体を動かし、取り掛かってみる習慣を作ることです。”
これによって、本当に(信じられないくらい)軽やかに体が動くようになってくるものです。”
以上に述べたような理由から「とっとと始める」という行動習慣は、人生をよりよい方向に変化させていくのに極めて有効です。”
誰しも経験のある事が、しっかり脳科学の分野で説明されるという学び。
これから「側坐核」なる部位を自覚する事で、原因と結果の法則を理解しやすくなりますね。
3月21日から隔週ペースで受講していた名古屋に本拠を構えるコンサルティングファームのトリニティコンサルティングの「起業家育成塾」の最終講に参加すべく、エラく久々な感じで新幹線に乗って名古屋へ。
プライベートにつき、極力費用を圧縮しようと、ネットで調べて「ぷらっとこだま」なるJR東海が提供しているサービスを利用(片道8,100円)。
割安は良いが、10:24東京発で、13:15名古屋着は、やっぱり長かったなぁ(苦笑)
名駅で同期塾生と待ち合わせ、「名古屋に来たらやっぱり味噌カツでしょう!」事で空腹を満たし
いざ講座が開かれる栄(地区)を目指す。
この講座、東京からの受講生は自分のみで、他は浜松2名、大阪1名、名古屋1名、三重1名といった分布。
浜松と三重の方は名古屋で受講に臨むも、大阪の方と自分は無料ビデオ通話ソフトの ooVoo を介しての参加で、多くの方と顔合わせは初めてといった展開。
講師の方を交え総勢8名の陣容で、恐らく最初で最後の顔合わせという事を考えると、一期一会の儚さを感じながら
何も知らなかった頃の3月からの道のりに思いを及ばせたり。個人では先月に実施された修了検定の結果が認められ
認定証の授与に預かり、名古屋に来た意義に深みを持たせる事も出来ました。
>> 神田昌典さんが最初で最後、直接起業家育成をプロデュースする「ビジネスプロトタイピング講座」に、合格! <<
最後はディスカッションを経て、修了式を迎え、塾生同士でエールを交わすなど。
志を同じくする人同士、こういったご縁を大事にしたいです。
で、打ち上げというのか、慰労会というのか、トリニティコンサルティング恒例?の肉食会が近くの焼肉店に場所を移して行なわれ
画像の如く、注文した肉が届くと同時に網の上に投下され、写真の状況が2時間弱に渡って継続されるという(笑)・・酒池肉林な展開。
2時間、盛り上がりが絶頂に達し、文字通りお腹一杯となった後、「さて帰ろうか」と思えば、外は結構な涙雨。
13:15に名古屋に入って、20:29に名古屋を発つという瞬く間の展開でしたが、名古屋に印象的な思い出を刻む充実した瞬間を刻む事が出来ました。
PS 因みに、近々第2期の開催が決定していますので、御興味お有りの方は居住地を問わず(オンライン受講可)、参加出来ますよ。