神田昌典さんの『60分間・企業ダントツ化プロジェクト』を読み始め。
購読のきっかけは、現在、受講中の「ビジネスプロトタイピング講座」で、しばし、本著の紹介があったため。
>> 藤原和博さんが教えてくれた「それぞれ一人一人」の時代の「稼ぎ方」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その壱 <<
>> 近藤太香巳さんが教えてくれた今、小さな事で活躍している事の大切さ:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その弐 <<
>> 神田昌典さんが教えてくれた「起業の本質」:神田昌典ビスネスプロトタイピング講座 その参神田さんの頭の中、思考法について紹介された内容 <<
内容の方は端的に言うと、神田さんの頭の中、神田昌典式発想法の紹介と活用法。
掛け算されるべき「経営」と「戦略」
” 戦略が間違っていれば、忙しくて儲からない会社になる。給料が少ないから、社員も幸せになれない。もちろん社員の家族も幸せになれない。仕事は面白いかもしれない。ところが仕事中毒になって、仕事のほかには人生がない。これが戦略のない会社の実態である。
戦略のある会社は楽して儲かる。中途半端な儲かり方ではない。勝ち組と負け組の二極化が進むなか、圧倒的にも儲かるのである。” (8%/百分率は紙の本でいうところのページ数に相当/以下同様)
“戦後の実態を見ると、儲かっていた会社は、大部分が土地や株のキャピタルゲインで財を築いてきただけで、実業からはほとんど利益が出ていない。
実業から利益が得られるのは、戦略を学んだ人だけだという。” (9%)
戦略、その絶大なる・・
そこで、戦略のある会社とは・・
” 自社が強い分野を慎重に選択し、その分野に集中してリソース(経営資源)を投入していくのが、戦略のある企業である。” (10%)
戦略とは・・
・何(どの商品)を使って、誰(顧客ターゲット)に対して戦いを挑むのか?
・戦いを挑むには、どのような陣形(流通方法、営業方法)をとるのか?
・どこから切れ込んで、次にどこへ行くのか?(集客商品と、リピート商品)
・いつ戦いを仕掛けて、いつ戦いから離れるのか?(参入・撤退タイミング)(10%)
戦略をもとに戦術が駆使され・・
” 営業トーク、販促プロモーション、広告宣伝、それに使われるチラシ、DM等のツールである。つまり戦争における弓矢や鉄砲等の武器のことだ。” (10%)
戦術は修練されると・・
” 一時的に強い会社となる。例えば、広告で「ビジネスクラス40%OFF」という見出しと、「まだ高い航空券にガマンしますか?」という見出しの売上を比べると、
後者の見出しのほうが圧倒的に反応が高くなる。” (11%)
それでは、戦略の定義は・・
” 元マイクロソフト日本代表の成毛眞氏にインタヴューしたとき、彼は次のように言った。
「経営に目標を持つのは百害あって一利なしである。経営計画の数字を達成出来ないというのは、
単に予測力がないからであって、すでに経営者失格である」
経営コンサルタントの大前研一氏も、著書『企業参謀』(プレジデント社)のなかで、次のように言っている。
「成功した経営者の話を聞いていると、いつも驚かされるのは、その意思決定がいかに予言的であるか、という点である」(同書、三三八ページ)
このように優れた経営者を並の経営者から引き離す、最も本質的な能力は何かといえば、予測力・予見力なのである。” (11%)
神田さんは戦略家一人の登場によって、市場は激変するといい・・
” デジタルカメラの市場は、デジタルカメラ製造メーカー同士が競合していたら、いつの間にか、
最強のライバルはデジタルカメラ付携帯電話となっていた。このように戦略的企業は、オセロゲームで一気に色が変わるように、見える景色をまったく違うものにする。” (12%)
それでは、戦略を導く発想を得るためには・・
” 優れた発想は、一瞬にして得られるのだ。業界を大きく変えるような発想でされ、一瞬のうちにひらめく。” (12%)
” 実は、発想を短時間で効率的に行なっていくためには方法がある。しかし、多くの会社はその方法をまったく知らないので、せっかくの発想の芽を摘んでしまっている。
それは、どのような方法なのか?その方法が機能するためには、次の三つの条件が必要だ。
・戦略構築に必要な情報を抽出するための効果的な質問をすること(質問と回答は鏡に映った像のようなもので、具体的な質問ををすれば、具体的な回答が得られ、抽象的な質問をすると、抽象的な答えしか帰ってこない / 13%)
・革新的なアイディアを得るために、一時的に混乱状態をつくり出すこと(圧倒的な結果を得るためには、圧倒的な発想、すなわち常識的な枠を超えた発想をする必要があり、そのためには、いままでの思考パターンをいったん崩す必要がある /14%)
・ワクワクしながら自ら進んで実行していくために、アイディアに対してオーナーシップを感じられるようにすること(人間は、自分で考えたこと、自分で決定したことをリスクなしで試してみるのは大好きである。/ 14%) ” (12%)
” 優れた戦略ができたかどうかは、すぐにわかる。そのアイディアが得られた瞬間、ワクワクする。” (14%)
「スター戦略構築法」って、どのような?
本書では上記の思考法をプロセスを「スター戦略構築法」と命名し、実例として・・
” 【戦略発想の前の課題】
エジプトから輸入したビールを、お金をかけずに、バドワイザーと同じくらい売りたい。ただし、エジプト人はイスラム教徒なので、そのビールを飲まない。” (16%)
という難解と思わしき問いに対して、20分で下記の回答が得られたそうな・・
” ビールを売るという発想ではなくて、エジプトのピラミッドを救済する運動を起こす。その象徴としてこのビールを使い、
売上の数%をエジプトのピラミッドやスフィンクスの顔の補修に使う。
エジプト大使館の後援を受け、著名な考古学者にも趣旨に賛同していただき協力してもらう。
また愛飲者のうち、毎年何人かをエジプト旅行に招待することで、旅行会社とタイアップ。
実際の販売店開拓はDMで、お試しビールセットを割安で販売するという方法で行なっていく。” (16%)
と、正に本のイントロ部分で紹介されている通りの
「常識的な枠を超えた発想から→ワクワクする心情に至るプロセス」
を垣間見る事が出来ます。
電子版をDL(ダウンロード)したため、厚さについて把握していませんでしたが
amazonで確認したところ・・ 実に354ページ。神田さん式発想法の学び、楽しみです。