失業率 − 2018年6月
” 豪政府統計局(ABS)は19日、6月の失業率(季節調整値)が5.4%だったと発表した。
前月から横ばいとなり、過去6年間での最低水準を維持した。一方、同月の雇用は5万900人増加と、ABSの予想1万6,500人を大幅に上回り、過去7カ月で最高水準となった。
うちフルタイムの雇用が4万1,200人と大半を占め、パートタイムも9,700人と増加するなど、オーストラリア雇用市場の強い伸びが明らになった。
失業者数は1,100人減の71万4,100人となり、フルタイム求職者が5,100人増の50万1,900人、
パートタイム求職者が6,100人減の21万2,200人だった。男女別の失業率は、男性は0.1ポイント改善で5.5%、女性は0.2ポイント低下で5.2%となった。
就業者数は5万900人増の1,257万3,600人となり、フルタイム就業者が4万1,200人増の856万5,200人、パートタイム就業者は9,700人増の400万8,400人だった。
1カ月当たりの総労働時間は1,070万時間増の17億5,070万時間、労働参加率は0.2ポイント増の65.7%だった。
州別の失業率は、◆タスマニア州:5.8%(0.8ポイント改善)◆西オーストラリア州:6.1%(0.2ポイント改善)◆南オーストラリア州:5.4%(0.2ポイント改善)◆ニューサウスウェールズ州:4.7%(0.2ポイント改善)◆クイーンズランド州:5.9%(0.3ポイント改善)――だった。
悪化したのはビクトリア州のみで、0.5ポイント悪化の5.6%となった。
■失業率さらに低下か
オンライン証券コモンウェルス・セキュリティーズ(コムセック)のエコノミストは、「雇用市場は安定しており、
就業者数、求職者数共に高い水準にあるが、賃金上昇のためには徐々にであってもさらなる失業率の低下が必要」とした。
オーストラリア連邦準備銀行(RBA)も同様の見解で、金利は引き続き据え置きとなるとみられる。
また、求人サイトのインディードのエコノミストであるピッカーリング氏は、フルタイム雇用の大幅増加について「上半期の伸び悩みと比べ、非常に良い傾向だ」と評価している。”(出典:NNA ASIA)
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