給与総額の男女格差19%
” WGEAは27日、4,962社で就労する493万1,902人を対象に男女の給与格差について調査した結果を発表した。給与総額中間値は、男性が9万6,945豪ドル(約955万円)で、女性の7万8,484豪ドルを1万8,461豪ドル上回った。
一方、基本給中間値は、男性(7万9,613豪ドル)は女性(6万8,071豪ドル)よりも14.5%(1万1,542豪ドル)多かった。
就労者の男女比で、女性が多い産業では給与総額の男女格差は11.6%だったが、男性優位の産業では24.1%となった。
■建設の格差が最大
産業別で、給与総額と基本給の格差の開きが最大となったのは建設で、それぞれ31.8%と25.2%となった。その他の格差は、◇金融・保険:給与総額(26.1%)、基本給(23.6%)◇専門サービス:26.1%、24.8%◇メディア・通信:24.2%、22.5%◇輸送・郵便・倉庫:20.4%、9.9%◇電気・ガス・水道・廃棄物:20.1%、9.5%◇製造:18.1%、12.8%◇資源:15.1%、12.3%――などとなった。
■高齢者介護企業の格差が73%超に
WGEAの調査結果をまとめたオーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)によれば、オーストラリアの上場上位200社で、給与総額の格差が最も大きかった企業は、ニュージーランドの乳業大手a2ミルク・カンパニーで40.5%だった。
WGEAが調査した中で、企業全体で格差が最大となったのは高齢者介護ハンタープライマリー・ケアで73.1%。一方、非営利企業の障害者サービス事業者、バークマは社員に女性が多いことなどから、女性の給与総額中間値は男性の4倍となった。”(出典:NNA ASIA)