安宅和人さんが説く、優れた知的生産を実現するために欠かせぬイシュー:『イシューからはじめよ』中間記

慶應義塾大学SFC教授、ヤフーCSO 安宅和人さんの『イシューからはじめよ』を読み始めてから

はじめに 優れた知的生産に共通すること

 序章 この本の考え方 ー 脱「犬の道」

 第1章 イシュードリブン ー 「解く」前に「見極める」

 第2章 仮説ドリブン ① ー イシューを分類し、ストーリーラインを組み立てる

 第3章 仮説ドリブン ② ー ストーリーを絵コンテにする

 第4章 アウトプットドリブン ー 実際の分析を進める

 第5章 メッセージドリブン ー 「伝えるもの」をまとめる

 おわりに ー 「毎日の小さな成功」からはじめよう

と章立てされているうちの 第2章 仮説ドリブン① まで読み終えたので、そこまでのおさらい。

もともとは、「次、何読もっかなぁー」と、周辺等で評判芳しい『シン・ニホン』が浮かび上がったものの

2,500円程度の値段に気軽に手が伸びず、同じ安宅和人さんの著書で、ヒットを記録している本書から入った経緯。

圧倒的に生産性高い人たちに共通していたこと

冒頭、

” 僕がこれまでに見てきた「圧倒的に生産性の高い人」にひとつ共通していることがある。それは、彼らが「ひとつのことをやるスピードが10倍、20倍というわけではない」ということだ。

この気づきをきっかけに「彼らは何が違うのだろう?」「知的生産の本質って何だろう?」という問いへの答えをずいぶん長い間探し求めてきた。”(位置 No.5)

と本書が刊行に至ったバックグラウンドへの言及があり、

” では何が本当のカギなのか? それがこの本のタイトルにある「イシュー」だ。

「イシューとは何か」。それについて考えることでプロジェクトの立ち上がりは圧倒的に速くなり、混乱の発生も予防できる。

目的地の見えない活動はつらいが、行き先が見えれば力が湧く。つまり、知的な生産活動の目的地となるものがイシューなのだ。”(位置 No.29)

と解が示された後、

” このイシューが僕らの行う知的生産において、どんな役割を果たし、どのように役立つのか。イシューをどのように見分け、どう扱っていくのか、本書を通してそれを説明できればと思う。”(位置 No.29)

と、本書の役割について説明されています。

然るべく準備、視るべきところ

ブレイクダウンされ、各論に入っていく 第2章 仮説ドリブン① ー イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる 以降、

グッとハードル上げられた感で、一読しただけでは・・ と修得を目指すには道険しとの実感ながらも、

“「自分が思いついた問題のなかで、本当に今答えを出す価値のあるものは何でしょうか」と。通常この判断ができるのが上司であり指導教官のはずだ。

これでひとつの問題に投下できる時間は簡単に10〜20倍になる。”(位置 No.302)

その心は、

“「あれもこれも」とがむしゃらにやっても成功はできない。・・中略・・

意味のない仕事を断ち切ることこそが大切なのだ。”(位置 No.310-319)

との指摘に、この他にも、

” 問題に立ち向かう際には、それぞれの情報について、複合的な意味合いを考え抜く必要がある。

それらをしっかりつかむためには、他人からの話だけではなく、自ら現場に出向くなりして一次情報をつかむ必要がある。

そして、さらに難しいのは、そうしてつかんだ情報を「自分なりに感じる」ことなのだが、(以下省略)”(位置 No.386)

と、視るべきところへの言及など、即実践出来る部分あり、より多くを会得し、短い時間でより多くの価値を生み出せるようなりたく思います。


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