下記の記事は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」9月2日付の記事を転記したものです。
オーストラリアの政党:労働党
” オーストラリアで近代的な政党の出現は、1891年に結成されたオーストラリア労働党(ALP-Australian Labor Pary)が最初である。
ALPはその頃起きた一連の労働争議に敗れたことをきっかけに、労働組合によって労働者の権利、地位などを保護するために結成された。結成当時から結束と組織化で党は急成長していく。
労働党は、政治家に関しては常に疑念を抱いていたので、党大会で党の政策、考え方を党員に徹底させ、選挙の候補者を選出し、政界に送り出すという手順を取った。
選挙で当選した労働党の政治家は、議会で労働党の法律を作るため結束した。労働党は常に一枚板の行動をした。そして、結党後13年、世界で初めて労働党政権を樹立させた。
労働党の結成後これに対抗するため、それ以外の政治家が新たに自由党(LP- Liberal Party of Australia)を1909年に結成した。”(『豪州読本』19-20%)
オーストラリアは世界で初めて8時間労働が確立したり、世界で稀に見る高水準の最低賃金(16.87豪ドル/1時間)が導入されており、企業側(経営者)にとって負担は大きいですが、
方や労働者側からすると「世界の先進国と比較しもオーストラリアは働く人にとって大変優しく、思いやりの行き届いた国である。」(同 28%)との評価を得られている背景には、労働党の存在感が大きく寄与している事が読み取れます。