下記の記事は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」9月5日付の記事を転記したものです。
オーストラリア人の国民性、価値観、社会通念 ③:フェアゴーの精神
” フェアゴーの精神というのは植民地時代の生活の中で培われた価値観で、人間はその立場、地位に関係なく公正に扱われなければならないというものである。
強者は弱者を助けることが公正である。また機会はすべての人に等しく与えられねばならないということである。国民は政府に対してもこの考え方を実行させる。
最近の調査にによると、国民の90%以上がフェアゴーは国の価値観として大変重要であると考えている。
具体的には、人間はその肌の色、性別、年齢、宗教、文化などの違いにかかわらず、すべての人が平等に扱われ、仕事、社会、政治の世界に等しく参加できる権利、機会を持つことである。
等しく教育を受ける権利を持ち機会が与えられること、また、等しく公正に医療サービスを受け、仕事をし、収入を得る権利、自然に優しく環境を守る義務などである。”(『豪州読本』10%)
前回の平等主義と一貫性のある価値観で、90%以上の国民が重要視していることは特徴であるといえます。
本音の部分では部分的であれ、階級意識、上層階級のたまり場が事実として存在するようですが、多くの人がオーストラリアに魅了されるのには、こういった価値観(メイトシップ、平等主義、フェアゴー)によって「受け容れられた」と感じることに起因している気がします。