下記の記事は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」11月19日付の記事を転記したものです。
オーストラリアで外食業界が抱える課題
” 外食業界では需要よりも人材供給の問題が大きいでしょう。最大の課題は良い料理人、スタッフの人材が絶対的に不足していることです。
人件費が高過ぎて雇いたくても雇えないという事情もあります。人材不足で運営に行き詰まる日本食店は多いです。
就労ビザ取得者の年収の下限が決められていて、年金拠出金の雇用者負担、年次休暇4週間、ビザ諸経費なども含めて、1人当たり年間6万5,000豪ドル以上のコストが会社側にかかります。”(アジア・オセアニア日系企業活動実態調査 2013年度/JETRO p38)
前回(飲食業出店の手続きと物件契約について)はハード面、今回はソフト面での問題です。
世界的な人件費水準から高額所得者は多いものの、雇用側からすると痛し痒しの面があって、結論としてバランスを取ることは容易ではないようです。
オーストラリアの場合、世界的に見てチェーン店割合が少なく、個人、零細事業者割合が高い傾向も指摘されています。