2017年の新規株式公開市場、好調な見通し
” オーストラリアの新規株式公開(IPO)市場が、今年は国内企業による活発なM&A(合併・買収)活動を下支えに、好調に推移するとの見方が高まっている。
だが、IPO銘柄への期待と先行き不透明な世界経済のリスクへの不安が入り交じり、投資家は慎重な姿勢を示している。4日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。
2016年は国内のIPO件数が伸び悩み、調達額は12年以来最低水準の430億米ドル(約5兆705億円)となった。
16年後半にIPOを予定していた複数の企業が、英国の欧州連合(EU)離脱決定やトランプ米新政権の誕生などのマイナス材料を背景に、上場予定を先送りした。
だが今年は、先送りされていたIPOの実施が見込まれることや、国内ではインフラや資源業界などでM&A活動が活発化するとみられていることなどから、IPO件数が前年に比べ増えるだろうと、専門家らは指摘している。
IPO市場への見通しを楽観視する一方、ここ数年の国内株式市場の不安定さや豪ドルのボラティリティー(変動率)の高さなどが投資家の敬遠要因となり、IPO実施にはリスクがあるとの声もある。
また、昨年IPOを果たしたものの、同年度決算で4,400万豪ドル(約37億5,791万円)の純損失を計上したオンライン家具・ホームウエア販売大手テンプル・アンド・ウェブスターなどの例もあり、IPO銘柄への慎重な姿勢を見せている投資家も少なくないようだ。
■4日はもちあい
オーストラリア証券取引所(ASX)の主要指標であるS&P/ASX200の4日の終値は前日比0.06%高の5,736.4ポイントと、もちあいで引けた。”(出典:NNA.ASIA)
実際にどのように推移するのか、年初に当たり期待感を含んだ込めた見通しであるのかもしれないですが、
変動要素はありながら上向きに捉える材料は揃っているという見方は出来そうですね。