各州の産業構造⑥ タスマニア州
” タスマニア州の面積は6万8,000平方キロ(全オーストラリアの約0.9%、北海道よりやや小さい)、州総生産額(GSP)は全オーストラリアの2%で、人口も約51万人と少ないうえ、本土から距離的に離れていることから、同州経済は他州及び国外に大きく依存している。
同州の産業構造は、豊かな自然を背景とした農林水産物や鉱物資源を利用した産業が盛んであり、生産額から見ると相対的に農業や製造業の割合が高く、
金属(精製亜鉛・アルミニウム等)、食品(乳製品、水産物、食肉加工等)、林産品などの製造が盛んである。また、本土とは異なる自然環境を生かし、観光にも力を入れている。”(『オーストラリア概要 2014/2015』p162)
北海道の人口を調べたところ5,407,928人(2015年3月31日/住民基本台帳)。面積は20%強の違いにとどまるものの人口は約10倍の開きがあり、如何に人口密度が低いか分かります。
記載の通り自然環境に恵まれている分、環境保護等の意識は強いようで、同じオーストラリア人といっても本文で称されている本土の人たちとは価値観が異なると考えていた方が良いでしょう。
この流れから北海道との結びつきが深いのでは?と推量しましたが、姉妹都市で検索すると
- クラレンス:北海道厚岸町
- ホバート:静岡県焼津市
- デボンポート:熊本県水俣市
- ローンセストン:大阪府池田市
の4市が該当、北海道内は1市。全体数を他州と比較すると首都特別地域 1市、ノーザンテリトリー(準州)2市を若干上回る程度。
かつてロードショー公開された邦画『タスマニア物語』の製作が1990年。
四半世紀の経過を考慮すると、「知られざるオーストラリア」がタスマニアには数多く潜んでいそうです。