オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所:2022年11月小売り359億ドル超え、商戦効果で1.4%増

2022年11月小売り359億ドル超え、商戦効果で1.4%増

” 豪政府統計局(ABS)が11日に発表した2022年11月の小売売上高(季節調整値)は、359億1,810万豪ドル(約3兆2,490億円)と前月比1.4%増、前年同月比7.7%増だった。

11月の小売り商戦「ブラックフライデー」が奏功し、前月比で0.6%増としていた市場予測を上回ったが、6.1%増と6.4%増となった20年と21年の同月を大きく下回り、今後売上高の伸びが減速するとみられている。

項目別(季節調整値)では前月比で、◇食品:137億5,350万豪ドル(0.1%増)◇家庭用品:62億7,090万豪ドル(2.1%増)◇衣服・靴・アクセサリー:32億950万豪ドル(6.4%増)◇デパート:20億1,450万豪ドル(5.4%増)◇カフェ・レストラン・持ち帰り食品サービス:51億6,160万豪ドル(0.1%増)◇その他:55億810万豪ドル(1.1%増)――と増加した。

地域別ではすべての州・準州などで増加が認められ、◇ニューサウスウェールズ州:113億5,130万豪ドル(1.5%増)◇ビクトリア州:92億5,110万豪ドル(1.7%増)◇クイーンズランド州:73億9,470万豪ドル(1%増)◇南オーストラリア州:22億5,900万豪ドル(1.3%増)◇西オーストラリア州:39億7,030万豪ドル(1.7%増)◇タスマニア州:7億1,460万豪ドル(1.4%増)◇北部準州(NT):3億1,780万豪ドル(2.1%増)◇首都圏特別区(ACT):6億5,930万豪ドル(1.4%増)――となった。

オンラインでの小売売上高は、前月比13%増(前年同月比6.3%増)の40億1,500万豪ドルだった。

■「クリスマスプレゼント購入を前倒し」

ABSで小売り統計部門を統括するベン・ドーバー氏は、11月の結果はブラックフライデーが定着していることを示していると指摘。前月の伸びが比較的小さかった背景として、消費者が11月のブラックフライデーを待っていた点が挙げられるとした。

小売業界団体、全国小売連盟(NRA)のリンゼイ・キャロル代表もブラックフライデー効果を強調し、消費者がクリスマスプレゼントの購入を12月から11月に前倒ししていると述べた。

一方オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミストは、「今回の売上高急増は、23年に個人消費が縮小するという見通しを変えるものではない」とした。”(出典:NNA ASIA

バラつきはあるものの年間最大商戦のクリスマスを全州(含. 準州)増加でまとまったことは安堵できる動きといえるでしょう。

上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2023年1月16日分の掲載記事です。

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