日豪観光セミナー、安倍首相の挨拶で開会
” オーストラリアを訪問中(註:記事掲載時、15日に離豪)の安倍晋三首相は1月14日、シドニー市内のホテルで開催された「日豪観光セミナー」で開会のあいさつを行い、海外旅行先としての日本の魅力をアピールした。
安倍首相ははじめに「世界的なスキーリゾートとなった北海道のニセコの魅力を全世界に広めてくれたのは、オーストラリアのスキーヤーの皆さんだ」と謝意を表明。
「いつの日かターンブル首相と一緒にニセコでスキーを楽しみたい」と述べた。
また、首相は「日本全国各地の豊かな自然や温泉、地域の食材を生かした和食、暖かな人々とのふれあいが、皆様をお待ちしている」と日本の魅力をアピール。
オーストラリアについても「海岸リゾートをはじめとしたダイナミックな自然や先住民文化に触れ、食とワインを楽しむことができる。オーストラリアは日本人を魅了してやまない」と語った。
その上で首相は、日豪双方向の人的交流を拡大するため、まだ知られていない双方の(観光地としての)魅力の理解と発信に対するさらなる協力をお願いしたい」と呼びかけた。
セミナーは日本政府観光局(JNTO)と日本旅行業協会(JATA)が開催し、現地の旅行業界関係者らが参加した。オーストラリア人の訪日需要拡大とともに、オーストラリアの日本人観光客市場の活性化についても、両国の専門家が意見を述べた。
オーストラリアでは、冬のスキー旅行を中心に訪日需要が順調に拡大している。オーストラリアからの訪日客数は5年連続で20%以上の伸びを続け、2016年の訪日客数は約45万人に達した。
カンタス航空と全日空が2015年に相次いで羽田—シドニー線を開設するなど、日豪間の航空座席の供給数が拡大。15年の日豪経済連携協定(EPA)発効を背景に、観光だけではなくビジネス需要も拡大していると見られる。
一方、オーストラリア観光ブームだった1990年代には約90万人に達した日本人のオーストラリア訪問者数は近年、約3分の1の水準まで落ち込んでいたが、ここにきて復活の兆しが見え始めた。
最新の統計はまだ発表されていないが、日本側の観光業界関係者によると16年は40万人以上に達したもようだ。”(出典:日豪プレス)
首脳会談の模様は、開催翌日に取り上げましたが ↙︎
安倍首相の瞬く間のオーストラリア滞在の中で、出来る限りの日程が組み込まれたようで、やはり注力されるべきは観光と実感させられる記事です。
オーストラリア→日本は5年連続で20%以上の高い伸び率を維持、日本→オーストラリアも往年の勢いは見込み難いものの堅実に回復傾向を辿り、民間レベルでも良好な状況と云えるでしょう。