失業率 − 2023年12月
” 豪連邦統計局が18日発表した昨年12月の雇用統計は、就業者数が増加予想に反して大幅に減少した。失業率は約1年半ぶりの高水準にとどまった。
労働市場の逼迫緩和に伴い、金利がピークに達しているとの見方を支持する内容となった。
就業者数は前月比6万5,100人減少。市場予想は約1万7,600人増、11月(改定値)は7万2,600人増だった。失業率は前月と同じ3.9%で、2022年5月以来の高水準。12月はフルタイムの就業者数が10万6,600人減少。労働参加率は66.8%と、過去最高だった前月の67.3%から低下した。市場では世界的な金融緩和を巡る楽観的な見方が後退しており、統計を受けた反応は限定的となっている。豪ドルは統計発表を受けて1豪ドル=0.6538米ドルに下落。その後は0.6558米ドル近辺で推移している。統計局は昨年終盤の採用パターンの変化が10月と11月の就業者数の予想外の大幅増加と12月の大幅減少につながったと指摘した。RBCキャピタル・マーケッツのチーフエコノミスト、スーリン・オン氏は「一歩引いて変動を通して見れば、状況は明確でそれほど大きく変わっていない」と指摘。市場の逼迫緩和が進んでいるということでオーストラリア準備銀行(中央銀行)にとって安心材料だとの見方を示した。これまでのところ、労働市場はおおむね中銀の予想通りに推移しており、堅調を維持しながら、移民急増による労働力の供給拡大で賃金インフレが抑制されている。実際、四半期ベースでは就業者数が9月期から5万2,000人増と、月間約1万7,000人のペースで増えたが、移民急増による労働力の供給拡大を吸収するには至らず、失業率は9月期の3.6%から3.9%に上昇した。労働時間の伸びは鈍化が続き、12月は1.2%と11月の1.5%を下回った。不完全雇用率は6.5%で変わらずだった。”(出典: REUTERS)
見通しで示されていたこととはいえ、大幅減少など予想を下回る結果に年初から不安を抱かされる内容で。4.0%台となると聞こえ方も違ってきそうで、3.0%台で踏みとどまれるか注目されるところです・・
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2024年1月21日分の掲載記事です。
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