デビットカードの決済額、クレジットカードを上回る
” シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)は、オーストラリア国民がショッピングの支払いをクレジット・カードからデビット・カードに切り替えていると伝えている。
同紙は、科学系起業家、ビンセント・カンドラウィナタ氏(27)のケースを紹介し、「現在持っている金で、何が欲しいかではなく、
何が必要かという原則に基づく買い物をすること」として、デビット・カード支払いが急速に増えていることを伝えている。
また、若い世代には家計収支のバランスの取り方を知らない人が多いと主張する人もいる。
最新の豪中銀の統計によれば、2016年11月、デビット・カードによる支払いがクレジット・カードによる支払いを上回るようになった。
また、世界金融危機以来クレジット・カード会社に対して負債を作ることを警戒する消費者も増えており、また、消費者にとってクレジット・カードの値打ちも下がっている。
また、デビット・カードの普及でオンライン・ショッピングや海外旅行、機械での簡便な支払いもクレジット・カードの専売特許ではなくなってきている。
MWEコンサルティング社のアナリストによれば、2016年11月のデビット・カードによる支払いは45%、個人クレジット・カードによる支払いは44.8%となっている。
その他に企業の持つクレジット・カードと毎月全額払わなければならない「チャージ・カード」が残りの10.2%を占めている。
このような変化は、世代ごとの借金に対する態度の違いとはずれがあり、むしろクレジット・カードを所有することによって得られる価値が徐々に下がっていることに対応していると分析されている。
また、他のローンの利率が下がっている時にクレジット・カードの利率が下がらないこともしばしばとされ、
コムセックの分析では、クレジット・カード1件あたりの平均負債額は現在$3,070で過去9年でもっとも低いレベルに下がっている。”(出典:日豪プレス)
例えばアメリカと比較すると、日本はクレジットカードの決済割合が低く、現金が重用されている印象を持っていますが、
家計の健全性を担保するにはクレジットカードの扱いは管理能力が問われますので、記事で指摘されている傾向は興味深いです。
昨今、AmazonにApple Payに決済手段の簡素化が進化している分、消費者としては逆に衝動買いなどを防ぐ手立ても必要と考えていた折・・。