失業率 − 2019年12月
” オーストラリア統計局が23日発表した昨年12月の失業率は5.1%と、エコノミスト予想の5.2%を下回った。
前月は5.2%だった。景気の弱さにもかかわらず、労働市場が持ちこたえていることが示されたことで、豪ドルは上昇。トレーダーの間で利下げ観測が後退した。
12月の雇用者数は全体で前月比2万8,900人増となり、増加幅はエコノミスト予想の1万人を大きく上回った。
内訳はフルタイム雇用者数が300人減、パートタイム雇用者数は2万9,200人増だった。労働参加率は前月と同じ66%。
統計局によれば、森林火災でニューサウスウェールズ州とビクトリア州、オーストラリア首都特別地域(ACT)で「データ収集に混乱」が生じた。
ブルームバーグのエコノミスト、ジェームズ・マッキンタイア氏は「労働市場の強さが持続しており、オーストラリア準備銀行(中央銀行)が2月の会合で金利を据え置く可能性は高まっている」と指摘。
「これまでの金融緩和の効果が経済に浸透する中、堅調な雇用データを受けて、干ばつや森林火災などの影響を見極める上で若干の余地が豪中銀には生じている」と分析した。”(出典:Bloomberg)
森林火災による実体経済への影響を含め、好材料に乏しい状況から各種統計への影響が懸念される状況ですが、失業率に関しては安定推移を辿っており、一先ず安心といったところでしょうか。