オーストラリアン・オブ・ザ・イヤー 2019
” 2019年1月26日のオーストラリア・デーには、2019年の「今年のオーストラリア国民」には初めて2人が選ばれた。
リチャード・ハリス、クレーグ・チャレン両氏は世界的に知られたケーブ・ダイバー仲間で昨年のタイのチェン・ライの鍾乳洞での少年フットボール・チームの12人とコーチ1人の救出を主導し、4kmの奥の水に閉ざされた洞穴内から無事に13人を救出した。
この救出作戦ではタイ軍特殊部隊員1人が酸欠で死亡している。ABC放送(電子版)が伝えた。
ケート・エバレット、ティック・エバレット両氏はオーストラリアのローカル・ヒーロー、スザンヌ・パッカー氏が今年のシニア国民、ダンザル・ベーカー氏が今年の青年国民に選ばれており、いずれも児童に関する功績を称えられている。
ハリス氏はSA州在住の麻酔科医、チャレン氏はWA州在住の引退獣医で2週間にわたる不撓不屈の救出の努力は、「揺るぎない無私の勇気を示した」として今年のオーストラリア国民に選ばれた他、すでに「勇敢星章」を授与されている。
ハリス氏は、「現代社会はリスク回避の社会になっており、自分自身に挑戦して膝をすりむいたり、つま先をぶつけることもなくなっていることが心配だ」と語っている。
エバレット夫妻は北部準州の牧場農家で、娘のエイミー「ドリー」エバレットさんがイジメに苦しみ、自殺したことから、「Dolly’s Dream」を展開、サイバー・ブリーイング防止や精神障害、自殺のリスクを抱えた若者を支援する運動を広げている。
ダンザル・ベーカー氏は北部準州のミリンギンビ・コミュニティ出身の青年で、ベーカー・ボーイの名前で出したシングル「Marryuna」が、2017年にABC放送の若者向けラジオ局トリプルJでホット100の第17位にランクされ、一躍有名になった。
ベーカー氏は、「オーストラリアの言語でラップを演じているのを見たことも聞いたこともなかったので自分がミリンギンビ語でやってみようと考えて言葉を書き始めた」と語っている。
パーカー氏はキャンベラ在住で、長年小児科医を務めてきたが、生後8週間の乳児が呼吸も止まり、生命の徴候がまったくなくなっているのを見て心を引き裂かれた。
その衝撃を契機に単に小児科医としてではなく、育児放棄や虐待の結果から子供達を救うことを天職とするようになった。”(出典:NICHIGO PRESS)
タイの洞窟から少年たち(+コーチ)を救出したのって去年(2018年)だったかぁ
と、時間軸の揺らぎを感じたトピックでもありましたが、オーストラリアの範を示す人物を示す制度 Australian of the Year Awards 素晴らしいと思います。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2019年1月30日分の掲載記事です。
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