小売売上高 − 2023年12月
” 豪政府統計局(ABS)が30日に発表した2023年12月の小売売上高(季節調整値)は、351億8,720万豪ドル(約3兆4,290億円)となり、11月の増加から一転して前月比2.7%減少となった。好調だった11月の小売り商戦「ブラックフライデー」と「サイバーマンデー」の反動が表れた形だ。
前年同月比では0.8%増だった。また、昨年通年は4,253億豪ドルで、前年比3.3%増だった。
項目別(前月比、季節調整値)では、◇食品:141億7,730万豪ドル(0.1%増)◇家庭用品:56億3,360万豪ドル(8.5%減)◇衣服・靴・アクセサリー:28億5,700万豪ドル(5.7%減)◇デパート:18億2,540万豪ドル(8.1%減)◇カフェ・レストラン・持ち帰り食品サービス:52億8,910万豪ドル(1.1%減)◇その他:54億480万豪ドル(1.1%減)――と食品を除く項目で減少した。
地域別では、◇ニューサウスウェールズ州:113億8,370万豪ドル(2.1%減)◇ビクトリア州:94億1,190万豪ドル(3.2%減)◇クイーンズランド州:74億9,580万豪ドル(2.3%減)◇南オーストラリア州:23億6,880万豪ドル(2.9%減)◇西オーストラリア州:41億1,120万豪ドル(3.8%減)◇タスマニア州:7億1,910万豪ドル(0.3%減)◇北部準州(NT):3億3,150万豪ドル(3%減)◇首都圏特別区(ACT):6億8,990万豪ドル(3.8%減)――と全州・地域が減少した。
■ブラックフライデー人気が定着
ABSで小売り統計を統括するベン・ドーバー氏は、これまで例年みられた12月の消費拡大がなかったと説明し、ブラックフライデーの消費拡大と生活費増大の圧力が背景だとした。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミストも、定着してきた消費パターンの変化を挙げた。ただ、外食の落ち込みも認められることから、ブラックフライデー人気だけでは12月の減少を説明できないとした。”(出典:NNA ASIA)
グラフで推移を辿ると凹みの大きさが伝わりますが、季節性、原因がしっかり分析されているので、次月以降も含めて捉えていくことが肝要でしょうかね。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2024年2月2日分の掲載記事です。
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