小泉純一郎元首相が語ったオーストラリア軍と武士道
” 昔、オーストラリアではこんなことがありました。
第二次世界大戦中、旧日本軍は真珠湾奇襲とは別に、ふたり乗りの特殊潜航艇をオーストラリアのシドニー湾内に潜航させて、魚雷で攻撃し、現地で犠牲者を出しました。
そんななか、捕らえられた潜航艇内で自決した日本人兵士に対して、オーストラリア海軍はなんと、海軍葬をもって葬りました。
普通、自国を攻撃した兵士をそのように礼を尽くして弔わないでしょう。
執行したオーストラリアの海軍少将は、「これら日本海軍軍人によって示された勇気は、誰によっても認められ、かつ一様に推賞されるべきものだ」と述べた。
彼らの棺は日章旗にくるまれ、その後、遺骨は戦時交換船で日本に届けられました。
さらに、戦後20年ほどたってから、その日本人兵士の母親が慰霊のためにオーストラリアに行くと、ときの首相らが温かく迎えてくれました。
地元の新聞は「勇者の母来る」と報じて歓待した。私は総理のとき、オーストラリアを訪問した際、この逸話をハワード首相を前にスピーチし、感謝の意を伝えました。
そんな話は現地の日本人もはじめて聞いたと言っていた。まさに、日本で言うところの武士道に通ずるエピソードです。”(出典:現代ビジネス)
引用部分が出版された著書の中に含まれていものか、?ですが、オーストラリアと日本が長く友好的な関係を築けているのには
相当部分、価値観が共有されているからであろうと、それを物語るエピソードであろうと感じました。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
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