独自の発展を遂げているコーヒー文化
” オーストラリアはもともとイギリスの植民地だったから、昔は紅茶文化が盛んだったんだ。
オーストラリアでコーヒーの人気が高まりだしたのは、1950年代にイタリアをはじめ、様々な国から移民としてやってきた人々がコーヒー文化を持ち込んだのがきっかけだと言われているんだ。
今では、コーヒーの消費量が紅茶を上回り、オーストラリアにもコーヒー文化が定着しているよ。
2012年の一人当たりのコーヒーの消費量は、1年間で約2.9kg(約93杯)で、50年前と比べて約5倍に増加しているんだ。
コーヒーの輸入量に関しても、下のグラフの通り増加傾向にあり、近年もコーヒーに対する需要が高まっているといえるね。
オーストラリアのコーヒー文化についてもう少し詳しくお話するね。
オーストラリアでは、もともとイタリア系の移民がコーヒー文化を持ち込んだこともあって、ラテやカプチーノといった本格的なエスプレッソ系のコーヒーが好まれていて、
日本でよく見られるようなドリップ式のコーヒーの人気はあまり高くないんだ。
また、大手チェーン店よりも、バリスタや常連客と気軽に会話が楽しめる個人経営のカフェが好まれていて、日本で人気のある大手コーヒーチェーンも苦戦した末にオーストラリアから撤退しているよ。
また、ロング・ブラック(エスプレッソにお湯を入れて飲みやすくしたもの)やフラット・ホワイト(エスプレッソにクリーミーなスチームミルクを入れて作られたもの)といった独特のコーヒー文化もあり、たくさんの人に好まれている飲み物となっているよ。”(出典:Invesco オーストラリア投資情報から抜粋)
このトピック(オーストラリアのコーヒー文化)を取り上げるのは久々となりましたが・・
記事にある
” 大手チェーン店よりも、バリスタや常連客と気軽に会話が楽しめる個人経営のカフェが好まれていて、日本で人気のある大手コーヒーチェーンも苦戦した末にオーストラリアから撤退しているよ。”
この箇所に、オーストラリアのコーヒー/カフェ文化の特徴が示されていると捉えています。
味わいとともに、画一化された空間でなし自分好みの空間で各自思い思いの時間を過ごす習慣が定着していることも、独自に文化が伸長していった要因であるものと。