貿易政策 ②
” 比較的高水準だった「乗用車および同部品」並びに「繊維・衣類・履物」の関税についても、
前者については2010年から10%から5%に引き下げられ、後者については2015年中に5%以下に引き下げられる予定である。
ただし、オーストラリアはアンチダンピング、補助金相殺関税等の一時的な保護措置を多用する傾向を再び強めており、新規措置発動件数が増加傾向にある。
なお、オーストラリアの対外経済関係において、歴史的に日本が圧倒的なウェイトを占めていたが、
近年は対中経済関係が急速に進展しており、07/08年度には輸出入総額で中国が日本を抜いてオーストラリアにとって最大の貿易相手国となった。”(出典:『オーストラリア概要 2015/2016』p29)
後段の中国との関係に関しては最大の貿易相手国となって以降の関係性は深まっており、
オーストラリアが世界で最も中国経済の影響(/恩恵)を受けているのは
以前 ☝️ 取り上げた通りの実態であるようです。
成熟化が進む日本も貿易相手国として右肩上がりの状況は見込みづらく
EPA(経済連携協定)、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)各種枠組みの整備は進んだことは歓迎すべきことと言えますが、
新規開拓であったり、特定の国に依存せずとも影響を受けづらい仕組み作りなど、活路の見出し方は当面の課題となってきますね。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の3月24日掲載分の記事です。
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