オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所:失業者らが長蛇の列。「大恐慌以来危機」に高まる不安

失業者らが長蛇の列。「大恐慌以来危機」に高まる不安

” オーストラリアで新型コロナウイルスの感染防止策が強化され、各地の飲食店や娯楽施設などが閉鎖された。

対策強化は失業という「副作用」をもたらし、職を失った人々が手当を受け取ろうと長蛇の行列をつくった。「世界大恐慌以来の経済危機」(モリソン首相)に、国民は生活の不安を募らせている。

豪州で失業手当などの申請を行う「センターリンク」。24日、シドニー郊外の事務所の建物前には午前8時半の受け付け開始前に100人以上が並んでいた。

ジャクソン・トーマスさん(21)はスポーツジムで22日まで働いていたが、豪州では感染防止のために23日昼からジムが全面閉鎖されたため、失職。

窓口で相談する予定といい、「家賃も払えない。本当に厳しい」と語った。

イベントの企画や運営を行うプランナーのブレンダン・ブレナンさん(51)は、自ら手掛けたイベントの中止が相次いで決まった。

政府が不要不急の屋外での集まりを500人、屋内は100人に制限したことでイベントの実施が難しくなった。「悪夢だ。昨夜は眠れなかった」と落ち込んだ様子だった。

地元のウエストパック銀行は24日、現在5%強の失業率が6月までに約11%に急上昇すると予想。「最近の異常な状況」を踏まえ、先週示した7%から大幅に修正したと説明した。

鉄鉱石や石炭など豊富な資源に恵まれた豪州は、過去30年近く不況を経験していない。

地元メディアによると、モリソン首相は「100年に1度の出来事だ。パンデミック(世界的流行)が経済危機に発展した」と指摘。国民に身構えるよう呼び掛けている。”(出典:JIJJI.COM

感染症拡大防止策と不可分の関係にある経済の問題で、事の重大性を鑑みると、早めに防止策を講じないことには経済の痛手も深まってしまう悩み深き現状ですが、自治体なり、国なりの迅速性によって支援策が機能しますよう。

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

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上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2020年3月28日分の掲載記事です。

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