日本人観光客市場に回復の兆し
” オーストラリアの日本人観光市場に回復傾向が現れている。オーストラリア統計局(ABS)が2月12日に発表した統計によると、
2015年にオーストラリアを訪れた日本人の短期渡航者数は33万5,500人と前年比で2.9%増加した。
12月単月では、3万6,000人と前年同月比で12.5%増え、7年ぶりに3万5,000人を超えた。
日本人渡航者数が増加した主な要因について、オーストラリア政府観光局は「昨年8月にカンタス航空が羽田ーシドニー線、成田ーブリスベン線を、
さらに、12月に全日本空輸が羽田ーシドニー線を開設し、航空座席の供給数が拡大したこと」が挙げている。
同局は、日本市場の海外旅行需要が低迷している一方で、オーストラリアが旅行先として再び注目され、「シェア拡大につながる兆しだ」と指摘している。
オーストラリアを訪れる日本人渡航者数は1990年代後期に年間90万人を超えた。しかし、需要の縮小や航空路線の減便を背景に2000年代以降は長期的な低迷が続き、ピーク時のほぼ3分の1の水準に落ち込んだ。”(出典:『NICHIGO PRESS』2016年3月 p7)
昨年(2015年)相次いだ新路線就航(復活)のインパクトが如何程であるのか関心を持っていましたが、3%程度であったと。
ベンチマークとなる数値を掴んでいないため、高いとも低いとも評価出来ませんが、12月に夏を迎えるオーストラリアで
日本が年末年始で長期休暇を取りやすい時期であることを考慮すると、他月よりも高率であるとみられます。
2016年も更に新たな航路の運行開始があるような話しも聞かれ、
当面は回復傾向が予測され、一回訪れた観光客がリピートするか否かが大きなポイントとなってきますね。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
上記は、Facebookページ「オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所」の3月30日掲載分の記事です。
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