オーストラリア ライフスタイル & ビジネス研究所:連邦政府、美容室の「接客30分ルール」を撤回

連邦政府、美容室の「接客30分ルール」を撤回

” オーストラリア政府は、新型コロナウイルス対策として美容院の接客時間を30分に制限した。ところが強い反発を招き、早々にこれを撤回した。

スコット・モリソン豪首相は24日、図書館や美術館の閉鎖などの規制を翌25日から導入すると発表した。

これに伴って多くの商店が閉鎖となるなか、美容院や理髪店は社会的距離を取り、店内の客数を制限し、接客時間を1人につき30分に限定する場合は営業を続けられるとされた。

ところがこの「30分ルール」に批判が噴出。政府は26日、これを取り下げた。

オーストラリアでは、新型ウイルスによる感染症の死者は13人に上っている。感染の流行中は、全ての美容院や理髪店を閉鎖するよう求める声も上がっている。

客と距離を保つのは「不可能」

接客時間の制限はなくなったが、「1人につき4平方メートル」の空間を確保するという条件は残っており、店舗はこれを守らなくてはならない。

美容院チェーン「ジャスト・カッツ」のデニス・マクファデン最高経営責任者は、社会的距離を保つのは不可能だと述べた。

「もう政府には私たちを閉鎖してもらうしかない」

マクファデン氏は、「筋が通る話だろうか? 私は今、客の髪を触っている。私たちのスタイリストは毎日こうしている」と、自社店舗の1つで撮影した動画で説明。

また、全ての美容院の閉鎖を決めない限り、従業員の生活を守るための対策が取れないと付け加えた。

そして、「閉鎖となれば、従業員にはセーフティーネット(安全網)が用意されるだろうし、私たちが払うことになる賃料について家主が同情してくれるかもしれない」と述べた。

「州や連邦政府には、これが危険なことだと考えてもらいたい」

一方、南アフリカの美容師は25日、医師による自主隔離命令に従わなかったとして、殺人未遂罪で訴追された。”(出典:BBC NEWS JAPAN

連日、新型コロナウイルス対応に関する打電が続き、事例に触れていますが、日本国内での対応と比較すると、一様に厳しさを。

対応を強いられる側の「もう政府には私たちは閉鎖してもらうしかない」とのコメントに、事態の切迫度合いが伝わります・・

オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所

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上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2020年3月30日分の掲載記事です。

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