ジュリアン・アサンジ逮捕で在英エクアドル大使館から排除
” エクアドル政府に難民を認められ、ロンドンのエクアドル大使館に滞在していたウィキリークス創設者のジュリアン・アサンジ氏が大使館内でロンドン首都警察(MPS)に逮捕され、大使館から排除された。ABC放送(電子版)が伝えた。
直前にエクアドル政府が難民認可と保護令を撤回しており、大使館が警察官を導入している。エクアドルは2017年にレーニン・モレノ氏が大統領に就任して以来親英路線を取っており、アサンジ氏が大使館から排除されるのも時間の問題と見られていた。
アサンジ氏はクィーンズランド州出身のオーストラリア人で、スエーデン当局から強姦容疑で証人出頭を求められていたが、イギリスに逃れ、イギリスはスエーデンとの引き渡し条約に基づいて同氏を逮捕した後、保釈を認めていた。
その保釈中にエクアドル大使館に難民として保護を求めていたもので、保釈中の警察出頭を怠ったことから官憲当局から「保釈条件違反」で逮捕状が出ていた。
その後、スエーデンの逮捕状は取り消されたが、イギリス国内の保釈条件違反は有効なままになっている。
しかし、アサンジ氏は、「イギリス官憲に逮捕されれば引き渡し条約に基づいてアメリカに引き渡され、終身刑か死刑もありえる」としてエクアドル大使館から出ることを拒否していた。
その後、アメリカ側の手違いで秘密文書が漏れ、アメリカでアサンジ氏に逮捕状が出ていることが暴露された。
MPSは、「アサンジ容疑者は中央ロンドン警察署の留置場に移され、なるべく早くウェストミンスター簡裁に出廷させられる。
MPSは同簡裁の命令により逮捕状を執行する義務を負っており、エクアドル政府が同容疑者の難民保護を撤回した後、エクアドル大使がMPS職員を大使館内に招き入れた」と発表している。
モレノ・エクアドル大統領は、「イギリスに対して、アサンジ氏を死刑や拷問を受ける可能性のある国に引き渡さない保証を求めた。
一方、大使館内でのアサンジ氏の行状には目に余るものがあり、限界に達していた」と声明している。
ウィキリークス側は、「エクアドル大使館内に隠しカメラが仕掛けられており、アサンジ氏の動きがビデオに録画されていた。
アサンジ氏は大使館内でプライバシーを奪われていた」とビデオを添えて公開している。”(出典:NICHIGO PRESS)
表沙汰になっていることと、水面下で進められたことの双方で、後者に属する部分が多いものと推量しますが、今後、どのように事態が推移していくのか興味あるところです・・
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2019年4月12日分の掲載記事です。
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