オフィス空室率、各都市で改善傾向
” 不動産仲介大手の米ジョーンズ・ラング・ラサール(JLL)の最新調査で、今年第1四半期(1~3月)のオーストラリア主要6都市の中央商業地区(CBD)のオフィス空室率が、
前年同期比1.5%減の9.9%だったことが分かった。メルボルンが約10年ぶりの低水準となったほか、需要が低迷していたブリスベンやパースでも改善が見られた。
12日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が報じた。
JLLは雇用の増加がオフィス需要を押し上げたと指摘。メルボルンのオフィス空室率が5.4%と全国で最も低く、シドニーが5.5%と続いた。
その他の都市の空室率は、◆キャンベラ:13.2%◆ブリスベン:13.9%◆アデレード:15.2%◆パース:21.4%――だった。
メルボルンではコワーキングスペース(共同事務所)の需要増がオフィス需要を後押しし、空室率低下に寄与した。
同市ではコワーキングスペース運営のハブ・オーストラリアや米ウイワーク(WeWork)が積極的に事業展開している。また需要増により、賃料も前期比で3%、前年同期比で10.9%上昇した。
シドニーでは、金融やテクノロジー系の多国籍企業によるオフィス需要が増加しているという。
賃料は前期比で3.9%、前年同期比で16.3%上昇した。また米系不動産サービス大手コリアーズ・インターナショナルによれば、
シドニーでは、今年第1四半期(1~3月)の3,000平方メートルを超えるオフィススペースへの需要が前期比で32%、前年同期比で63%増加したという。”(出典:NNA ASIA)
住宅の供給不足に対して、事務所は(過熱している訳でもなく、動きが止まっている訳でもなく)程よい感じで、
シドニーで成長性が見込まれる業種の需要が高まっていることは雇用増の傾向と合わせて、全般肯定的に捉えられますね。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2018年4月14日分の掲載記事です。
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