オーストラリアの失業率(2016年3月)
” 豪政府統計局(ABS)は14日、3月の失業率(季節調整値)が前月比0.1ポイント低下の5.7%と、2013年9月以来の低水準に改善したと発表した。
雇用者数がパートタイムを中心に、同2万6,100人増の1,190万9,600人と大幅に増えた。オーストラリア連邦準備銀行(RBA)が5月に利下げする必要性は低くなったとみられている。
失業者数は7,300人減の72万3,100人となった。失業率は男性が横ばいの5.7%、女性が0.2ポイント低下の5.7%。
州別では、クイーンズランド州のみが0.5ポイント上昇の6.1%と悪化し、ニューサウスウェールズ州が横ばいの5.3%だったほかは、改善した。
失業者のうち、フルタイム求職者は7,900人減の51万5,900人、パートタイム求職者は1,800人減の20万8,400人。
一方、フルタイム雇用者は8,800人減の818万400人となった一方、パートタイム雇用者は3万4,900人増の372万9,200人だった。
エコノミストらは、鉱業や製造業から、臨時雇いが多い観光やホスピタリティー、医療などのサービス業が雇用の伸びをけん引するようになったと指摘している。労働参加率は64.9%と横ばいになった。
キャピタル・エコノミクスは「国内外の経済情勢が不安定な中、企業が採用を先延ばしにし、1月と2月の雇用者数を懸念していた」とし、悪化傾向がひとまず落ち着いたと話した。
労働市場は今後数カ月、堅調を維持し、失業率は次第に低下する可能性があるという。オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀行は、失業率が当面5.75%付近にとどまるとみている。
一方、オーストラリアの鉄鋼2位アリウムがこのほど自主再建に入り、南オーストラリア州を中心に全国で最大8,000人の労働者が失業する危機にあることを懸念する声もある。(出典:NNA.ASIA)
2月に取り上げた(下掲)2016年1月分以来の失業率です。
コメントや下掲の表の通り、州によってそれぞれである面は示されており、
ところどころデリケートなコメントが挿入されており、楽観見通しは戒めているものの
ターンブル政権になってから概ね良好な推移であるとの印象。
政局に関しては時折「解散(→選挙)」といった文言も見られますが、このトピックで引き金を弾くことはなさそうな情勢です。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
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