連邦総選挙党首対論、初回はアンソニー・アルバネージ労働党党首優勢
” 4月20日に行われたスコット・モリソン現連邦首相・保守連合党首とアンソニー・アルバネージ労働党党首の選挙党首対論は、会場を埋めた100人の有権者のうち40人がアルバネージ党首の発言を支持、35人がモリソン現首相の発言を支持し、アルバネージ野党党首が優勢だった。
また、25人は態度保留のままで、この4分の1が政権の行方を決めることになる。4月20日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。
アルバネージ労働党党首は選挙戦第1週目に失業率や法定金利を答えられず緒戦で失敗していたがこの党首対論の政策論争で高く評価されたことは新たに追い風になったと言える。
ただし、2019年連邦総選挙の党首対論でもビル・ショーテン労働党党首が党首対論で連勝し、世論調査でも労働党が優位だったが、実際の選挙で敗北している。
この対論のさなか、会場の参加女性が4歳になる自閉症の息子と全国障害者保険制度(NDIS)に関する質問をしたところ、モリソン首相が、「ジェニーと自分は恵まれたことには子供は2人とも何の障害もない。あなたの苦境をよく考えたい」と発言した。
モリソン発言に対して、ケイティ・ギャラハー労働党議員は、「私は自閉症の子供に恵まれた。子供は毎日私に新しい発見をさせてくれる。
子供のおかげで私達の人生は豊かになっている」とツイッターで述べ、労働党の障害者問題スポークスマンで、NDISを設立したビル・ショーテン氏も、「スコモ(モリソン首相)は、障害のない子供を持ったことを『恵まれた』と言い放っている。
全ての子供が恵みだ。NDISは、障害を持ったすべての人が十全に生きられるよう支援するためにある。モリソン政権は、全国何千人もの子供のNDISプランを切り捨てた。労働党が政権に就けばNDISを回復する」とツイートしている。”(出典:NICHIGO PRESS)
選挙戦前〜序盤は労働党優勢で推移している様子ですが、僅差と感じられ、今回のようにデリケートなトピックに関して如何に有権者の心を共鳴させることが出来るか等、これからですね。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年4月23日分の掲載記事です。
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