財政赤字とインフラ投資
” オーストラリア政府は格付けの維持にやっきになっており、機会費用が相当膨らんでいる。
豪政府は、格付けを意識するあまり、インフラ整備に必要な借り入れをためらうようになっている。
オーストラリア経済は世界12位の規模だが、公共交通とインターネットの整備状況は大幅に遅れを取っている。
公的統計によると、交通渋滞が昨年、企業や市民に与えた損失は160億豪ドルに上るという。
インターネットはインドなどの新興国より遅く、米調査によると、接続スピードの世界ランキングでオーストラリアは48位にとどまる。
オーストラリアは本来、借り入れを通じて必要な支出を賄う余地は十分にある。
オーストラリアの一般政府債務(グロスベース)の対国内総生産(GDP)比率は37%程度であり、G7(主要7カ国)平均の117%よりずっと低い。健全財政にうるさいドイツですら68%だ。”(出典:REUTERS)
世界で10ヶ国しかないオーストラリアのソブリン格付け「AAA」が「AA」に転じてしまうかもしれない懸念に関する通信社ロイターの記事からの抜粋ですが、
資金調達コストを考慮した際の影響すると懸念は限定的なことであり、むしろオーストラリアの財政の健全さが読み取れる内容となっています。
格付けより、問題なのはインフラ投資が遅れている点であることが指摘されていますが、「ロハス」(健康で持続可能な、またこれを重視する生活様式)なるライフスタイルが紹介された際、
持続可能な社会という概念について考えさせられましたが、この記事を読んでインフラ投資は需要を見極め、それに見合う(先取りする)形で行われるべきと考えますが
改めて、日本を含め財政バランス状況から持続可能な社会の在りように思考を及ばされました。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
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