企業の約20%が臨時休業、売上高も大幅減
” オーストラリアで、新型コロナウイルス感染症を背景とした社会的距離規制により、約20%の企業が臨時休業に追い込まれていることが最新の調査で明らかになった。
また3分の1以上が、80%以上の売上高減少に見舞われているという。オーストラリアンが伝えた。
オーストラリア商工会議所(ACCI)は、1,497社の企業に対し、3月30日~4月17日に調査を実施した。
売上高については、約50%の企業が通常時の半分しか見込めないと回答。
小企業のうち75%が、売上高が25%減少したとしている。このうち多くの企業が連邦政府の給与補助政策「ジョブキーパー」の申請資格があるとみられている。
一方、変化に適応するため、25%が事業形態を迅速に変更したとし、31%がオンライン販売を拡大したとしている。
また、23%が新型コロナを好機ととらえ、サービスや生産ラインを拡張した。ただ、業績が拡大したとした企業は2%にとどまった。
■経済打撃は4千億$に
財界団体のオーストラリア・ビジネス・カウンシル(BCA)のモデリングによると、社会的距離規制や国境封鎖、営業停止措置による経済打撃は、これまでの1カ月で2,000億豪ドル(約13兆7,788億円)に上っているようだ。
封鎖措置が6カ月間続いた場合は、4,000億豪ドルに達する可能性もあるという。”(出典:NNA ASIA)
事態をより深刻化、長期化させないために取られている現下の各種規制ということでしょうが、示された数字は衝撃的ながら講じられる限りの措置を連邦政府なり、各行政で実施しつつ持ち堪えるということに集約されますかね。