オーストラリアに世界中からかつてないほどの資本投入、デロイト指摘
” オーストラリアの低失業率やコモディティー価格の高騰は終わりが近いが、国内経済に大きな打撃は与えない――。コンサルティング大手デロイトが指摘している。
新型コロナウイルスの流行やロシアのウクライナ侵攻などを背景に世界の景気が悪化する中、オーストラリアには世界中からかつてないほどの資本が投入されているという。
オーストラリアの「ラッキーカントリー」としての資質は健在のようだ。シドニー・モーニング・ヘラルド(SMH)などが伝えた。
デロイトは、四半期ごとに発行する業界展望リポートの中で、オーストラリア経済は世界不況に逆行し好調だと指摘。
新型コロナへの対応が優れていたことだけが要因ではなく、ウクライナ侵攻によりオーストラリアが生産する鉱物や穀物への世界的需要が増大していることも理由だとした。
通常、世界が不況に陥るとオーストラリアの輸出品は値下がりするが、今回は輸出価格が2021年の大半を高水準で推移するなど逆の傾向がみられているという。
一方、コモディティー価格は今後下落が予想されており、政策金利も引き上がる見通しであることから、「国内経済の成長に大規模な打撃を与えることはないものの、最盛期は間もなく過ぎ去るだろう」との見方を示した。
■インフレリスクは低い
インフレについては、ロシアのウクライナ侵攻の結果やサプライチェーン(調達・供給網)の混乱が安定すれば低下する可能性があると指摘した。
オーストラリアのインフレの原因は、需要や人件費の高騰ではなく、新型コロナ流行やウクライナ侵攻に起因したコスト上昇などの外部要因だと説明。オーストラリアのインフレリスクは低いとした。”(出典:NNA ASIA)
安全保障の問題をはじめ暗雲立ち込めるかのニュースが目立っていたので、このニュースの明るさが浮き彫りとなるような ^^
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年4月28日分の掲載記事です。
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