ビクトリア州、7月1日から犬、猫の生体販売原則禁止 ②
” ▽ペットの入手経路
動物用医薬品の業界団体「Animal Medicines Australia」が実施した16年の調査によると、ペットショップで動物を買う人はもはや少数派だ。
犬の入手経路は、「ブリーダー」がトップで36%(前回調査比6ポイント増)、続いて「友人・隣人」が17%(同3ポイント減)、「シェルター」が16%(同1ポイント増)、「ペットショップ」が14%(同2ポイント減)となっている。
猫の入手経路は「シェルター」が最も多い25%(同3ポイント増)で、「ペットショップ」は10%(増減なし)に過ぎない。
ペットショップの中には、法律を先取りする形で動物保護団体と連携しているところもある。
例えば、全国におよそ170店舗を展開する「ペットバーン」は、商業目的で繁殖された犬や猫、ウサギなどの販売を一切行わない代わりに、捨てられたり、迷子になったりして保護された動物の譲渡センターを115店舗に常設。
ペットバーン経由で引き取られた保護動物は、これまでに3万匹を超えるという。より身近な場所でより多くの人の目に触れることは、新しい飼い主が見つかるチャンスの広がりにつながっている。
▽命を引き受けること
実はわが家にも半年前に生後10週の子犬がやってきた。やんちゃ盛りでエネルギッシュな愛犬との暮らしは喜びに満ちているが、人間社会のルールを一つ一つ教えながら、健康でハッピーな犬に育てることは、つくづく大変なことだと実感している。
小さな命と向き合う日々には、「かわいい」だけではすまない現実がある。ペットを飼うことは、その命を丸ごと引き受けることにほかならない。
一般的にブリーダーや動物保護施設から動物を譲り受ける手続きには、時間も手間もかかる。「ほしい」「はい、どうぞ」とならないのは、自分たちの手を離れていく動物の幸せを、心ある関係者が切に願っているからだ。
種類による特性や個々の気質に加え、性格や健康状態などが、譲渡先の家族構成や住環境、生活スタイルなどに合うかどうか確認し、ライフステージが変わった後も最期まで飼い続ける覚悟が必要なことを未来の飼い主に理解してもらうのは、譲り渡す側の使命。
保護動物の譲渡窓口の役割を担うことになるペットショップも、その大切な任務を真摯(しんし)に務めていきますように…。”(出典:KYODO)
前回↓
の続きで、シドニー在住ジャーナリスト 南田登喜子さんの記事からの転載です。
ビクトリア州が、オーストラリアで先鞭をつける形と予測しますが、記事で紹介されているPETBARN:ペットバーンの
” 商業目的で繁殖された犬や猫、ウサギなどの販売を一切行わない代わりに、捨てられたり、迷子になったりして保護された動物の譲渡センターを115店舗に常設。ペットバーン経由で引き取られた保護動物は、これまでに3万匹を超えるという。”
など、頼もしく感じられる仕組みも合わせて浸透していけばと、一人のペット愛好家として(人間とペットのパートナーシップに関して)より良い未来を念じるところです。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2018年5月12日分の掲載記事です。
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