5月の新車販売台数ランキング
” オーストラリア自動車産業会議所(FCAI)が5日までに発表した5月の新車販売台数統計で、現代自動車の「i30」が3,771台と、車種別で初めて3カ月連続1位になった。
諸経費込み1万9,900豪ドル(約156万円)での販売キャンペーンが奏功したようだ。
現代はメーカー別で9,005台と、1万7,201台で首位のトヨタから約8,000台の差を付けられているが、2位のマツダ(9,608台)に迫る勢いをみせている。
現代のディーラーは i30の販売で、推奨小売価格より約7,500豪ドルの値引きキャンペーンを実施した。例年、年度末の6月の販売がピークになることから、同月もi30の販売増が続く可能性もある。
一方、メーカー別では、1位のトヨタが前年同月比8%増で、2位のマツダは10.2%増だった。現代は8.9%増で、傘下で10位の起亜が26%増と大きく販売を伸ばした。
トップ10入りした日系メーカーはトヨタやマツダのほか、◆三菱(6位:6,154台)◆日産(7位:5,585台)◆スバル(9位:4,002台)――だった。トップ10では4位のホールデンと8位のフォルクスワーゲンがそれぞれ、6.9%減と17.5%減となった。
FCAIによれば、5月の新車販売台数は3.6%増の9万6,672台だった。広告の強化や値引き競争で新車販売台数が伸びており、自動車業界は今年上半期(1~6月)の新車販売が、過去最高を記録すると予想している。
■SUVは中型車が貢献
一般乗用車は全体の39.5%を占め、スポーツタイプ多目的車(SUV)が37.5%、小型商用車が約20%で続いた。
FCAIのウェバー代表は「SUVは中型車が24.6%増と同部門の販売増に貢献した。また、一般企業と社用車管理企業によるSUVの購入がそれぞれ、24.6%増と54%増と大きく伸びた」と説明した。”(出典:NNA.ASIA)
日本だと、あまり実感することは無いですが、海外だと結構、HYUNDAI(現代自動車)、KIA(起亜自動車)といった韓国の自動車メーカーの勢力を感じます。
そういった中で、トヨタの首位、オーストラリアで昔から人気のマツダが市場をリードしているのは、2017年に向けて製造部門の撤退等、動きがあるにせよ、
日本の自動車メーカーにとっては、重要なマーケットであると捉えられます。
関税の問題等から「オーストラリアで自動車購入=高い」との先入観もありましたが、
i30のキャンペーン価格:156万円はその先入観に対してギャップを感じる価格帯で、
市場動向をフォローしていた訳ではないものの、電化製品市場で(韓国メーカーに)シェアを奪われていった状況を振り返ると、
日本の自動車メーカーにとっては迎撃策が望まれる状況と思いました。
因みに、下記がオーストラリア国内で人気の15ブランドだそうで
HYUNDAIはランクを上げている(4位→3位)模様。通年でどのような結果になるかはこれからとなりますが、対競合で勢いがあるのは事実のようです。
オーストラリア ライフスタイル & ビジネス 研究所
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