ウールワースとコールズ、使い捨てプラスチック袋全廃へ
” オーストラリア国内二大スーパー・マーケット・チェーンが、今後12か月で使い捨てのプラスチック袋を縮小廃止する計画を発表した。7月14日、まずウールワースが発表し、続いてコールズも同様の発表をした。ABC放送(電子版)が伝えた。
現在、ウールワースは年間32億枚のプラスチック袋をレジで提供しているが、既にSA、TAS両州とACT、NTが全面的に買い物時のプラスチック袋提供を禁止しており、QLD州は2018年からの提供禁止を検討している。
そのため、両スーパー・チェーンがプラスチック袋提供を停止して影響を受けるのはNSW、VIC、WAの3州のスーパー・マーケットのみとなる。
ウールワースは、「もっと丈夫な反復使用可能なプラスチック袋を1枚15セントで提供する他、長期使用可能な粗布製の袋も販売する」と発表している。
ウールワース・グループのブラッド・バンドゥッチCEOは、「環境への影響と同時に顧客からのフィードバックも重視している。使い捨ての袋は8月から徐々に廃止していく考えだ」と述べている。
ウールワースの発表3時間後にはコールズのサイモン・マクダウエルCCOが、「このしばらく、使い捨てプラスチック袋廃止を検討してきた。これは事業全般を通じて環境への影響を軽減していくプログラムの一環だ」と発表した。
クリーン・アップ・オーストラリアのテリー=アン・ジョンソン理事長は、「両スーパー・チェーンの発表は、残り3州でもプラスチック袋禁止に向けて勢いが強まっていることを示すものだ。
リーダーシップを発揮し、まだプラスチック袋を禁止していない州政府に圧力をかける動きだ。これまで、
使い捨てのプラスチック袋を全廃することは困難だと思われていたが、現実にすでに実施している州を見ても分かるように難しいことではない」と語っている。
両スーパー・チェーンは2018年6月30日までに使い捨てプラスチック袋全廃を達成する予定。”(出典:NICHIGO PRESS)
日本でも数年前からレジ袋の有料化、マイバッグ持参の呼びかけなど、環境負荷軽減への取り組みが始められており、
今回のウールワース、コールズの両社、オーストラリアでの取り組みは、一歩先を行く形となりますね。
環境への取り組みは消費者へのブランディングにもつながり、さらにどのような施作が繰り出されていくのか、関心のあるところです。