最大のサンゴ礁、回復の兆候。「危機遺産」回避へ 連邦政府アピール
” 政府機関のオーストラリア海洋科学研究所は19日、年次報告書を公表し、同国東部沿岸に広がる世界最大のサンゴ礁で世界遺産の「グレートバリアリーフ」が回復の兆しを示していると結論付けた。
サンゴ礁は「危機遺産」に指定される可能性に直面しているが、豪政府は巻き返しに向けて働き掛けを強める方針だ。
報告書によると、昨年起きた白化現象の影響が「最小限」に抑えられており、調査した81カ所のうち85%でサンゴの生息状況が上向いた。
サンゴの中で共生する藻類がいなくなる白化現象が長期化すれば、サンゴは死滅する恐れがある。
グレートバリアリーフは2009年以降、3回の大規模な白化現象発生、サンゴを食べるオニヒトデの大量発生、17回のサイクロン襲来に見舞われた。
この影響で全長約2,300キロに及ぶリーフの北部、中部、南部の3地域でサンゴの生息がいずれも過去最低の水準に落ち込んでいた。
報告書は過去1年間に「熱やサイクロンによる大きな圧力がなかった」ために回復が進んでいると分析。
ただ、気候変動に関連した現象によって生息が急速に落ち込む恐れもあるとしている。
リー環境相は「グレートバリアリーフの回復能力を示している」と指摘。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)が危機遺産への格下げを提案していることについて「最新情報に基づいていない」と訴えた。
ユネスコの世界遺産委員会は今週、提案について議論するとみられている。”(出典:JIJI.COM via Yahoo! JAPAN)
特に善処に取り組まれている当事者の方々にとって政治問題化している現状は不本意でしょうが、
兆しであれ、環境が回復の方向に向かっているのであれば継続へ向け大きな一歩であるものと。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2021年7月20日分の掲載記事です。
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