消費者行動が変化、小売業界は改革必要に
” オーストラリアの小売業界は、インフレ加速や金利上昇に伴い消費者行動が変化する中、便利なオンライン販売や提供商品を革新しなければ取り残されるだろう――。
米コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニーのオーストラリア消費者に関する最新の報告書が指摘している。
消費者はより安価で価値の高い商品を求めるようになっており、買い物や外食などの外出が増えてもオンライン販売の利用を続けるとみられている。25日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビュー(AFR)が伝えた。
消費者は、過去数年間の新型コロナウイルス関連の規制を経て、ショッピングモールに必需品以外の買い物に行くような日常的な外出を再開している。
一方マッキンゼーのアソシエイト・パートナー、レバービ氏は、ロックダウン(都市封鎖)中に急成長したオンライン販売について、消費者は利用を続ける見込みだと指摘。
実店舗と電子商取引(EC)サイトを融合した「オムニチャネル」型のシームレスな体験を実現するには、顧客に商品・サービスが到着する物流の最後の区間「ラストワンマイル」に投資するべきだとした。
また向こう12~18カ月は高価値の商品・サービスの提供が主要テーマになると説明。
通常、高級品を提供している企業は、安価な商品に移行しようとする顧客を引き留めるため、新商品の導入や、既製品の価値を高めるなどの工夫が必要になるとした。
■裁量的支出が減少
コモンウェルス銀行(CBA)のデータによると、家庭用品や娯楽、外食など、裁量的な支出が減少し始めていることが分かった。
CBAのシニアエコノミスト、アレン氏は、消費者支出の増加は、オーストラリア連邦準備銀行(RBA)が政策金利の引き上げを開始した直後の5月半ばにピークを打ったとの見方を示した。”(出典:NNA ASIA)
オーストラリアも含めた世界的トレンドということなのでしょうが、amazonなどオンラインを牽引する企業と国内企業が対峙する局面が増えるでしょうか。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年7月26日分の掲載記事です。
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