2022年6月貿易黒字、176億ドル超でまた過去最高
” 豪政府統計局(ABS)が4日に発表した、オーストラリアの6月の貿易収支(季節調整値)は、176億7,000万豪ドル(約1兆6,450億円)の黒字で、5月から26億5,400万豪ドル増加し、前月に続き再び過去最高を更新した。コモディティーの海外需要拡大と価格上昇が合わさり、輸出を底上げした。
貿易黒字額は、市場予測の140億豪ドルを上回った。
輸出額は615億2,700万豪ドルで前月比5.1%増、輸入額は438億5,700万豪ドルと0.7%増加した。
輸出額の内訳は、農産物が11.8%増の62億9,700万豪ドルとなり、非農産物は1.6%増の456億6,700万豪ドル、サービスは3.3%増の59億1,500万豪ドルだった。
非農産物の輸出の内訳は、◇金属鉱石・鉱物:154億9,700万豪ドル(5.5%増)◇石炭・コークス・豆炭:143億5,300万豪ドル(0.6%減)◇その他鉱物燃料:93億2,600万豪ドル(2.2%減)◇機械:10億1,600万豪ドル(3%増)◇輸送設備:2億9,400万豪ドル(12%減)――などとなった。
■「貿易黒字はピーク間近」
輸入の内訳は、◇消費財:105億5,800万豪ドル(3.9%減)◇資本財:77億4,200万豪ドル(2.1%減)◇中間財など:167億9,900万豪ドル(2.4%増)◇サービス:80億2,800万豪ドル(5.1%増)――となった。
オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)のエコノミストは、特に金の輸出額が前月比63.8%増と大きく伸びたと指摘。
過去最高の貿易黒字は、金のほか石炭や鉄鉱石、液化天然ガス(LNG)の輸出拡大が大きな要因とした。
ただ、中国が石炭輸入を制限し、鉄鋼生産も軟調になっていることなどから、貿易黒字はピークに近づいていると解釈している。”(出典:NNA ASIA)
資源大国の本領発揮といわんばかりに、経済の躍進、国を明るくするものと。
上記はFacebookページ「オーストラリア ライフスタイル&ビジネス研究所」の2022年8月7日分の掲載記事です。
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