座り過ぎ注意!で展開された「オーストラリア人よ、立ち上がれ」キャンペーン
” オーストラリア人は労働時間の8割を座って過ごしています。オーストラリア人よ、立ち上がれ。
オーストラリアでは官民一体となって、座りすぎに警鐘を鳴らすキャンペーンを展開。
職場では1日2時間以上立って過ごすよう勧めています。
「オーストラリア人よ、立ち上がれ。」
積極的な啓発活動に取り組む背景には、長く座ることの問題を指摘した、ある研究がありました。
国内の45歳以上の男女22万人を3年近くにわたって追跡した調査。
期間中に亡くなった人たちの生活スタイルを調べたところ、座る時間が大きく影響していました。
1日4時間未満の人たちと比べて11時間以上だった人たちは死亡するリスクが40%も高まっていたのです。
なぜ、長く座り続けることが健康へのリスクを高めるのか。ネヴィル・オーウェン博士。15年前から座りすぎと健康との関わりを研究してきた第一人者です。
「座位行動」研究の第一人者 ネヴィル・オーウェン博士
「長く座りすぎると、確かに体に悪影響があります。そこで私は健康へのリスクについて、より科学的に検証してみようと考えたのです。」
これまでの研究から、長く座り続けると体の代謝機能や血液の流れに悪影響を及ぼし、深刻な病につながることが分かってきました。
立ったり歩いたりしているときは脚の筋肉がよく働きます。
このとき、筋肉の細胞内では血液中から糖や中性脂肪が取り込まれエネルギーとして消費される「代謝」が盛んに行われます。
ところが座ると、全身の代謝機能を支えてきた脚の筋肉が活動せず、糖や中性脂肪が取り込まれにくくなり、血液中で増えてしまいます。
さらに座った状態が長く続くことで全身を巡る血流が悪化し、血液がどろどろになります。
その結果、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、さらに糖尿病などのリスクが高まるのです。
「座位行動」研究の第一人者 ネヴィル・オーウェン博士
「長時間座り続けると、脚にある大きな筋肉が働くのをやめてしまいます。
体にあるいくつもの重要なスイッチがオフになってしまうのです。」”(出典:NHKクローズアップ現代から抜粋)
もともとは今週、目覚まし代わりでつけていた朝の情報番組で、日本人が世界の中でも座り過ぎとの実態に対して
オーストラリアでの研究結果が引用されていたことに、
自分で調べる中で『クローズアップ現代』に行き着いた次第ですが、
要はオーストラリア人も、日本人も、座り過ぎの傾向が指摘されるので、意識して立ちましょう(座り過ぎに注意しましょう)、ということです。